犬の飼い方

子犬の飼い方を基礎から学ぼう!お迎え初日から慣れるまでの流れを解説

GOOD DOG編集部

子犬を家族に迎えるのは、とても嬉しい反面、少し不安な気持ちもあるのではないでしょうか。初めて犬を飼う方にとって、何をどう準備すればいいのか、初日はどう過ごせばいいのかわからないことだらけですよね。

けれど安心してください。子犬との暮らしは、基本的な流れさえつかめば誰でもスムーズに始められます。ここでは、お迎え前の準備から環境に慣れるまでの具体的な過ごし方を、初心者の方にもわかりやすく紹介していきます。

子犬を初めて迎えるとき、何をすればいいのか

子犬を迎える前にしっかり準備しておくことで、当日から安心して過ごせます。必要なものを揃えて、安全な環境を整えることが大切です。

1:お迎え前に揃えておきたい基本グッズ

子犬が快適に過ごすために、最低限必要なグッズは事前に揃えておきましょう。当日になって慌てることがないように、余裕を持って準備するのがおすすめです。

必ず揃えておきたいのは以下のアイテムです。

グッズ選び方のポイント
ケージ・サークル子犬が中で方向転換できるサイズ。安心できる居場所になります1]
できる居場所になります
ベッドケージ内に設置。3]
トすいものが便利です
トイレトレー・シートトレーとシートのサイズを合わせる。いたずら防止のメッシュがおすすめ
フードブリーダーやショップで食
食のと同じ銘柄を用意
食器(フード用・水用)最やすいですテンレス製が扱いやすいです
クレート・キャリーおす
ペットシえます
ペットシーツ(予備)移動中の嘔吐に備えて多めに持っておくと安心
タオル・ティッシュ汚れたときの拭き取り用。

これらを揃えておけば、初日から快適に過ごせるはずです。フードや消耗品は、ストックも用意しておくと後で買い足す手間が省けます。

2:部屋の安全対策と環境づくり

子犬は好奇心旺盛で、何でも口に入れてしまいます。部屋の中には意外と危険なものがたくさんあるので、事前にしっかりチェックしておきましょう。

床の上に落ちている小さなものは全て片付けてください。輪ゴム、クリップ、画鋲、ビニール袋などは誤飲の危険があります。電気コードも噛んで感電する恐れがあるので、カバーをつけたり届かない場所に移動させたりする必要があります。

観葉植物の中には犬にとって有毒なものもあるので、置き場所を変えるか撤去しておくのが安全です。洗剤や薬品、たばこなども子犬の届かない高い場所に移動させましょう。

ケージの設置場所も重要です。静かで落ち着ける場所、でも家族の気配を感じられる場所が理想的です。直射日光が当たらず、エアコンの風が直接当たらない場所を選んでください。

3:ブリーダーやペットショップで確認しておくこと

お迎え当日には、ブリーダーやペットショップでいくつか確認しておきたいことがあります。子犬の健康状態や生活習慣を知ることで、家でもスムーズに世話ができます。

まず食事について詳しく聞いておきましょう。どんなフードを、1日何回、どれくらいの量食べていたのかをメモしておくと安心です。急にフードを変えるとお腹を壊すことがあるので、できれば同じフードを少し分けてもらうのもいいかもしれません。

ワクチン接種の記録も必ず受け取ってください。次回の接種時期や、今後のスケジュールについても確認しておきましょう。

それから、子犬の性格や癖についても聞いておくと役立ちます。トイレのタイミングや、よく遊ぶ時間帯、苦手なことなどを知っていると、家でも対応しやすくなります。移動中に気をつけることや、帰宅後の過ごし方についてもアドバイスをもらっておくといいでしょう。

お迎え当日の流れと初日の過ごし方

いよいよお迎え当日です。子犬にとっては環境が大きく変わる緊張の一日なので、できるだけストレスを減らしてあげる工夫が必要です。

1:子犬を連れて帰るときの移動方法

移動中の子犬は、初めての経験に戸惑っているはずです。クレートやキャリーケースに入れて、安全に連れて帰りましょう。

車で移動する場合は、クレートを座席に固定して揺れを最小限にしてください。急ブレーキや急カーブは避けて、できるだけ静かに運転するのがポイントです。電車やバスを利用する際は、キャリーケースの中が見えないように布をかけてあげると子犬が落ち着きます。

クレートの底にはペットシーツを敷いておきましょう。初めての乗り物で酔ってしまう子犬も多いです。念のため予備のシーツやタオル、ポリ袋も持っていくと、もしものときに対応できます。

移動中はなるべく静かに過ごすのが一番です。子犬に声をかけすぎたり、クレートを揺らしたりしないように気をつけてください。短時間の移動でも、子犬にとっては大きな負担になっていることを忘れないでおきましょう。

2:家に着いたらまずケージに入れてあげる

家に到着したら、すぐに子犬をケージに入れてあげてください。抱っこしたまま家中を案内したくなる気持ちはわかりますが、それは子犬にとって大きなストレスになります。

ケージは子犬にとって安心できる自分だけの場所です。新しい環境に来て不安な気持ちでいっぱいの子犬が、まず落ち着くための空間を用意してあげることが大切です。

ケージ内に新鮮な水を用意して、トイレシートもセットしておきましょう。子犬が自分のペースで水を飲んだり、トイレをしたりできるようにしてあげます。

最初は好奇心で周りをキョロキョロ見回すかもしれません。でもしばらくすると疲れて眠ってしまうことも多いです。そんなときは、静かに見守ってあげるのが一番です。

3:初日は静かに見守ることが大切な理由

お迎え初日は、できるだけ子犬を構わないようにしましょう。これは意外と難しいことかもしれません。可愛くてついつい触りたくなりますよね。

でも子犬にとって、初日は本当に疲れる一日です。環境が変わって、知らない場所に来て、不安でいっぱいなはずです。そんなときに人間が構いすぎると、さらにストレスがかかってしまいます。

静かに見守ることで、子犬は少しずつ「ここは安全な場所だ」と理解していきます。ケージの中で寝ているときは、そっとしておいてあげましょう。起きているときも、必要以上に話しかけたり、無理に抱っこしたりしないほうがいいです。

家族みんなで代わる代わる覗き込むのも避けてください。子犬が落ち着かなくなってしまいます。特に小さなお子さんがいる家庭では、初日は静かに過ごすようにお願いしておくといいでしょう。ゆっくり時間をかけて、子犬との関係を築いていくつもりで接してください。

お迎え初日の夜はどう過ごす?

初日の夜は、子犬も飼い主さんも少し不安な時間かもしれません。夜泣きをする子犬も多いので、事前に対応を知っておくと安心です。

1:夜泣きをするのは自然なこと

初めての夜、子犬が鳴いてしまうのはごく自然なことです。今まで母犬や兄弟犬と一緒に過ごしていたのに、急に一匹だけになったら寂しいですよね。

夜になって静かになると、子犬は不安を感じやすくなります。「クーン、クーン」と鳴き続けることもあるかもしれません。これは「寂しい」「怖い」というサインです。

よく「夜泣きは無視すべき」という意見もありますが、初日に関してはあまりおすすめしません。完全に無視してしまうと、子犬はさらに不安になってしまいます。むしろ適度に安心感を与えてあげることが、その後の信頼関係につながります。

ただし、鳴くたびに毎回抱っこするのも良くないです。「鳴けば構ってもらえる」と学習してしまうからです。バランスを取りながら対応するのがポイントになります。

2:添い寝や声かけで安心させる方法

夜泣きが激しいときは、ケージの近くで寝てあげるのも一つの方法です。人の気配を感じられるだけで、子犬は安心します。

布団や寝袋を持ってきて、ケージの横で一緒に寝てあげましょう。完全に添い寝するわけではなく、近くにいることを伝えるだけで十分です。優しく声をかけてあげるのもいいでしょう。

ケージに毛布やタオルをかけて、暗くしてあげるのも効果的です。暗い方が落ち着いて眠れる子犬も多いです。ただし通気性は確保してくださいね。

時計の音が聞こえると安心する子犬もいます。母犬の心臓の音に似ているからだそうです。湯たんぽやぬいぐるみを入れてあげるのも、温もりを感じられていいかもしれません。

最初の数日間だけこうした対応をして、徐々に距離を取っていくようにしましょう。少しずつ一匹で寝られるように慣れていくはずです。

3:トイレのタイミングを見逃さないコツ

夜中でもトイレのサインを見逃さないことが大切です。子犬は膀胱が小さいので、頻繁にトイレに行きます。

寝る前と、夜中に起きたときはトイレのチャンスです。ソワソワしたり、床の匂いを嗅ぎ始めたりしたら、トイレをしたいサインかもしれません。そのタイミングでケージ内のトイレシートの場所に誘導してあげましょう。

成功したらすぐに褒めてあげてください。「いい子だね」と優しく声をかけるだけでも、子犬は嬉しいはずです。夜中の成功体験が、トイレトレーニングの第一歩になります。

失敗しても絶対に怒らないでください。初日の夜は失敗して当たり前です。静かに片付けて、次のチャンスを待ちましょう。焦らずゆっくり教えていけば、必ずできるようになります。

最初の1週間で意識したい3つのポイント

お迎えして最初の1週間は、子犬が新しい環境に慣れるための大切な期間です。この時期の過ごし方が、その後の関係性に大きく影響します。

1:構いすぎず、子犬のペースを大切にする

最初の1週間は、とにかく構いすぎないことが重要です。可愛くて仕方ないのはわかりますが、子犬にとっては適度な距離感が必要です。

子犬が寝ているときは起こさないでください。成長期の子犬は1日の大半を寝て過ごします。睡眠をしっかり取ることが健康な成長につながるので、寝顔を見守るだけにしておきましょう。

遊ぶときも、子犬が疲れたら休ませてあげてください。遊びすぎは体調を崩す原因になります。子犬が自分からケージに戻ろうとしたら、それは「もう疲れた」というサインです。

来客があるときは特に注意が必要です。友達や親戚に見せたい気持ちはあるかもしれませんが、最初の1週間は控えたほうがいいでしょう。たくさんの人に会うことは、子犬にとって大きなストレスになります。子犬のペースを最優先に考えてあげてください。

2:生活リズムを整えて安心感を与える

毎日同じ時間に食事を与えたり、トイレに連れて行ったりすることで、子犬は生活リズムを覚えていきます。規則正しい生活は、子犬に安心感を与えます。

朝起きる時間、ごはんの時間、遊ぶ時間、寝る時間をだいたい決めておきましょう。最初は完璧にできなくても大丈夫です。少しずつ習慣づけていけばいいのです。

トイレも生活リズムと密接に関係しています。朝起きた後、食事の後、遊んだ後、寝る前などは必ずトイレに行きたくなるタイミングです。このパターンを覚えておくと、トイレトレーニングもスムーズに進みます。

家族みんなで同じ対応をすることも大切です。お父さんは甘くて、お母さんは厳しい、というのは子犬を混乱させてしまいます。家族で話し合って、ルールを統一しておきましょう。一貫性のある接し方が、子犬の安心につながります。

3:少しずつ家の中を探検させる

ずっとケージの中だけでは退屈してしまいますよね。環境に少し慣れてきたら、少しずつ行動範囲を広げてあげましょう。

最初は短い時間から始めてください。5分程度ケージから出して、リビングの一角だけを探検させます。様子を見ながら、徐々に時間と範囲を広げていくのがポイントです。

部屋の中を探検しているときは、必ず見守ってあげてください。何か危険なものを口に入れようとしたら、すぐに止められるようにしておきましょう。最初のうちは目を離さないことが大切です。

好奇心旺盛に動き回る子もいれば、警戒してなかなか動かない子もいます。どちらも性格の違いなので、無理に動かそうとしなくて大丈夫です。子犬が自分から「ここは安全だ」と感じられるまで、焦らず待ってあげましょう。探検が終わったら、またケージに戻してあげてください。

子犬の食事で気をつけたいこと

食事は子犬の健康を左右する大切な要素です。お迎え直後は特に注意が必要なポイントがいくつかあります。

1:最初はブリーダーと同じフードを与える

お迎え直後にフードを変えるのは避けてください。環境の変化だけでも子犬はストレスを感じているので、食べ慣れたフードを与えることが安心につながります。

ブリーダーやペットショップで食べていたフードと同じものを用意しておきましょう。可能であれば、少し分けてもらってくるのもいいかもしれません。急にフードが変わると、お腹を壊してしまうことがあります。

もし将来的に別のフードに切り替えたい場合は、少なくとも1〜2週間は待ってから始めてください。その際も、いきなり全部を新しいフードにするのではなく、今までのフードに少しずつ混ぜて慣らしていく方法が安全です。

最初の1週間は、とにかく食べ慣れたものを安心して食べられる環境を整えてあげることが優先です。フードの種類を変えるのは、環境に完全に慣れてからでも遅くありません。

2:食事の回数とタイミングの目安

子犬の食事は1日3〜4回に分けて与えるのが一般的です。成犬と違って、一度にたくさん食べられないからです。

月齢によって回数は変わってきます。生後2〜3ヶ月の子犬なら1日4回、4〜6ヶ月くらいになったら1日3回が目安です。ブリーダーに聞いた回数を基本にして、様子を見ながら調整していきましょう。

時間はできるだけ決めておくといいです。朝7時、昼12時、夕方5時、夜9時のように、だいたいの時間を決めて規則正しく与えてください。毎日同じリズムで食事をすることで、体調管理もしやすくなります。

月齢1日の食事回数時間の目安
2〜3ヶ月4回朝・昼・夕・夜
4〜6ヶ月3回朝・昼・夜
7ヶ月以降2回朝・夜

量はフードのパッケージに書てある目安を参考にしてください。ただし、あくまで目安なので、子犬の様子を見ながら調整が必要です。

3:食欲がないときの対応方法

お迎え直後は、緊張や疲れで食欲が落ちることもあります。1回くらい食べなくても、あまり心配しすぎなくて大丈夫です。

まずは静かな環境で食事ができているか確認してください。周りが騒がしかったり、人がずっと見ていたりすると、落ち着いて食べられません。ケージ内にフードを置いたら、少し離れて様子を見守りましょう。

フードをふやかしてあげるのも一つの方法です。ぬるま湯でふやかすと、香りが立って食べやすくなります。特に小さい子犬は、柔らかいほうが食べやすいかもしれません。

ただし、丸一日以上何も食べない場合や、元気がなくてぐったりしている場合は要注意です。すぐに動物病院に連絡して相談してください。子犬は体力がないので、早めの対応が大切です。水だけは常に飲めるようにしておきましょう。

トイレトレーニングの基本的な進め方

トイレトレーニングは、子犬を迎えたらすぐに始められます。焦らずコツコツ続けることが成功への近道です。

1:トイレのタイミングを見極める

子犬がトイレに行きたくなるタイミングには、ある程度パターンがあります。このタイミングを覚えておくと、トレーニングがスムーズに進みます。

よくあるトイレのタイミングは以下の通りです。

  • 朝起きた直後
  • 食事の後(10〜15分後)
  • 遊んだ後
  • 興奮した後
  • 寝る前

これらのタイミングで、子犬の様子をよく観察してください。床の匂いをクンクン嗅ぎ始めたり、同じ場所をグルグル回ったり、ソワソワし始めたりしたら、それがトイレのサインです。

サインが出たら、すぐにトイレシートの場所に誘導しましょう。「トイレ、トイレ」などの声かけをしながら連れて行くと、言葉とトイレを結びつけて覚えてくれます。

最初は失敗することのほうが多いです。でもタイミングさえつかめれば、必ず上達していきます。根気強く続けていきましょう。

2:成功したらすぐに褒めることが大切

トイレシートの上で排泄できたら、その瞬間にたくさん褒めてあげてください。これがトイレトレーニングで一番大切なポイントです。

「すごいね!」「いい子だね!」と明るい声で褒めましょう。子犬は飼い主さんが喜んでいることを理解します。「トイレシートでするとこんなに褒めてもらえるんだ」と学習していくのです。

タイミングが重要です。排泄が終わった瞬間、できれば排泄中に褒めてあげてください。時間が経ってから褒めても、子犬は何を褒められているのかわかりません。

おやつをご褒美にする方法もありますが、最初は言葉で褒めるだけで十分です。大げさなくらい喜んで褒めてあげましょう。子犬はその反応を見て、「これが正しいんだ」と理解していきます。

成功体験を積み重ねることで、トイレトレーニングは必ず成功します。焦らず、一回一回の成功を大切に褒めてあげてください。

3:失敗しても怒らない理由

トイレの失敗はよくあることです。特に最初のうちは、失敗のほうが多いかもしれません。

でも絶対に怒らないでください。怒られた子犬は、「排泄すること自体が悪い」と勘違いしてしまいます。すると隠れて排泄するようになったり、飼い主さんの見ていないところでするようになったりします。

失敗を見つけたら、黙って片付けましょう。大騒ぎしたり、「ダメでしょ!」と声を荒げたりすると、子犬は驚いてしまいます。叱っているつもりでも、子犬には「注目してもらえた」と感じさせてしまうこともあります。

片付けるときは、できるだけ子犬を別の場所に移動させてから行ってください。片付けている様子を見せないほうがいいです。掃除している姿を遊びと勘違いして、わざと失敗するようになる子犬もいるからです。

失敗は成功への通過点です。焦らず、成功したときにしっかり褒めることだけに集中しましょう。そうすれば必ずできるようになります。

子犬が環境に慣れてきたらやること

1週間ほど経つと、子犬も少しずつ新しい環境に慣れてきます。次のステップに進む準備ができてきたサインです。

1:少しずつ行動範囲を広げていく

最初はケージとその周辺だけだった行動範囲を、徐々に広げていきましょう。急に家全体を自由にさせるのではなく、段階的に慣れさせることが大切です。

まずはリビング全体を探検させてあげてください。最初は10分くらいから始めて、様子を見ながら時間を延ばしていきます。子犬が自信を持って歩き回れるようになったら、廊下や他の部屋にも案内しましょう。

階段がある家では、最初は抱っこで上り下りさせてください。子犬の骨や関節はまだ発達途中なので、無理に階段を使わせるのは良くありません。生後4〜5ヶ月くらいになってから、少しずつ練習させるのが安全です。

新しい場所を探検しているときは、必ず見守ってあげてください。危険なものがないか、最終チェックも忘れずに行いましょう。探検が楽しい経験になるように、優しく見守ってあげることが大切です。

2:家族以外の人や音に慣れさせる

社会化期と呼ばれる生後3〜14週間ごろは、さまざまな経験をさせることが重要です。この時期の経験が、将来の性格を大きく左右します。

家族以外の人にも会わせてあげましょう。最初は静かで優しい人から始めてください。いきなり大人数に会わせるのではなく、一人ずつ、短時間から慣れさせていくのがポイントです。

生活音にも慣れさせることが大切です。掃除機の音、ドライヤーの音、チャイムの音など、日常的な音を少しずつ聞かせてあげましょう。最初は音量を小さくしたり、遠くから聞かせたりして、徐々に慣らしていくといいです。

外の音にも慣れさせましょう。窓を開けて、車の音や人の話し声を聞かせてあげてください。ワクチンが終わっていない時期でも、抱っこして外の様子を見せることはできます。いろんな刺激に触れることで、怖がらない子に育っていきます。

3:先住ペットがいる場合の対面方法

すでに犬や猫を飼っている場合、対面には注意が必要です。焦らずゆっくり進めることが、良い関係を築くコツです。

最初の1週間は、できれば別々の部屋で過ごさせましょう。お互いの存在を匂いや音で感じさせるだけにしておきます。ケージ越しに顔を合わせるくらいから始めてください。

直接対面させるときは、必ずリードをつけておきましょう。先住ペットが興奮しすぎないように、飼い主さんがコントロールできる状態にしておくことが大切です。最初は数分だけ一緒にいさせて、問題がなければ徐々に時間を延ばしていきます。

先住ペットを優先してあげることも忘れないでください。新しい子犬ばかりに注目していると、先住ペットは嫉妬してしまいます。ご飯も先住ペットから先に、遊ぶときも先住ペットを優先しましょう。そうすることで、先住ペットも子犬を受け入れやすくなります。

基本的なしつけはいつから始める?

環境に慣れてきたら、少しずつ基本的なしつけを始めましょう。生後2〜3ヶ月から始められるものもあります。

1:名前を覚えてもらう練習

一番最初に教えたいのは、子犬の名前です。名前を覚えてもらうことが、すべてのしつけの基本になります。

名前を呼んだら、すぐにおやつをあげてください。これを何度も繰り返します。「名前を呼ばれる=いいことがある」と覚えさせるのです。

最初は静かな場所で、子犬との距離を近くして練習しましょう。慣れてきたら、少し離れた場所から呼んでみます。遊んでいる最中に呼んでみるのも、いい練習になります。

名前を呼ぶときは、明るく楽しい声で呼んでください。怒るときに名前を連呼してしまうと、名前が嫌なものになってしまいます。名前はいつもポジティブな場面で使うようにしましょう。

毎日の生活の中で、何度も名前を呼んであげてください。食事のとき、遊ぶとき、撫でるとき、いろんな場面で名前を使います。そうすることで、自然と名前を覚えていきます。

2:アイコンタクトで信頼関係を築く

名前を覚えたら、次はアイコンタクトの練習です。子犬と目を合わせることは、信頼関係を築く上でとても大切です。

名前を呼んで、子犬がこちらを見たら褒めてあげましょう。最初は一瞬でも目が合えば成功です。おやつをあげて、たくさん褒めてください。

徐々にアイコンタクトの時間を延ばしていきます。1秒、2秒、3秒と、少しずつ長く見つめ合えるように練習しましょう。焦らなくて大丈夫です。

アイコンタクトができるようになると、他のしつけもスムーズになります。飼い主さんの目を見て指示を待つ姿勢が身につくからです。散歩中に危険があったときも、アイコンタクトで注意を引けるようになります。

毎日の遊びの中で、自然とアイコンタクトの練習を取り入れてみてください。楽しみながら続けることが、上達への近道です。

3:「ハウス」や「おすわり」の教え方

基本的なコマンドも、この時期から少しずつ教えていけます。「ハウス」と「おすわり」から始めるのがおすすめです。

「ハウス」の教え方はシンプルです。ケージの中におやつを置いて、子犬が入ったら「ハウス」と声をかけます。これを繰り返すことで、「ハウス」という言葉とケージに入る行動を結びつけます。

「おすわり」を教えるときは、おやつを使います。おやつを子犬の鼻先から頭の上に持っていくと、自然とお尻が床につきます。その瞬間に「おすわり」と言って、おやつをあげましょう。

コマンド教え方のポイントタイミング
ハウスケージ内におやつを置く環境に慣れてから
おすわりおつを鼻先から上に動かす生すわりおやつを鼻先から上に動かす
まておすわりができまておすわりができてから

しつけは短回5分程度で十分です。長時間やると、子犬も飽きてしまいます。毎日少しずつ続けることで、確実に覚えていきます。

お迎え後によくある困りごとと対処法

子犬を飼い始めると、予想していなかった困りごとも出てきます。よくある悩みとその対処法を知っておくと安心です。

1:甘噛みが激しいときの対応

子犬の甘噛みは自然な行動です。歯が生え変わる時期は特に、何でも噛みたくなります。

でも放置していると、噛んでいい物と悪い物の区別がつかなくなってしまいます。手や足を噛んできたら、すぐに遊びを中断してください。「痛い!」と言って、その場を離れましょう。

噛んでもいいおもちゃを与えることも大切です。噛む欲求自体を止めることはできないので、適切な発散方法を教えてあげるのです。硬さや素材の違うおもちゃをいくつか用意しておくといいでしょう。

興奮しすぎているときは、一度ケージに戻して落ち着かせます。疲れすぎていると、噛みつきが激しくなることもあります。適度に休憩を入れながら遊んであげてください。

歯が生え変わる生後4〜6ヶ月ごろがピークです。この時期を過ぎれば、甘噛みは自然と減っていきます。根気強く対応していきましょう。

2:ケージから出たがって鳴くとき

ケージから出してほしくて鳴く子犬は多いです。でも鳴いたらすぐに出してしまうと、「鳴けば出してもらえる」と学習してしまいます。

鳴いているときは、できるだけ無視してください。静かになった瞬間を待って、そのタイミングで出してあげましょう。「静かにしていれば出してもらえる」と覚えさせることが大切です。

ただし、トイレのサインで鳴いている場合は別です。ソワソワして床を嗅いでいるようなら、すぐに出してトイレに連れて行ってあげてください。

ケージの中が退屈すぎるのかもしれません。噛んでもいいおもちゃや、中におやつが入ったおもちゃを入れてあげると、一人で遊べるようになります。

長時間ケージに入れっぱなしも良くないです。定期的に出して遊んであげることで、ケージに戻ったときも落ち着いて過ごせるようになります。

3:留守番をさせるタイミング

環境にしっかり慣れるまでは、長時間の留守番は避けたいところです。最低でも1〜2週間は、できるだけ家にいてあげてください。

最初の留守番は、ほんの短時間から始めましょう。5分間だけ外に出て、すぐに戻ってくる練習から始めます。徐々に時間を延ばしていって、30分、1時間と慣れさせていきます。

留守番前は、たっぷり遊んで疲れさせておくのがコツです。疲れていれば、飼い主さんがいない間も寝て過ごしてくれます。ケージにおやつの入ったおもちゃを置いておくのもいいでしょう。

帰宅したときは、大げさに喜ばないでください。淡々と挨拶して、落ち着いてから相手をしてあげます。帰宅が特別なイベントにならないようにすることで、留守番への不安が減っていきます。

どうしても長時間留守にしなければならないときは、家族や友人に様子を見に来てもらうか、ペットシッターを頼むことも検討してください。子犬のうちは、できるだけ一人にしない工夫が必要です。

子犬との暮らしで大切にしたい心構え

技術的なことも大切ですが、何より大切なのは飼い主さんの心構えです。長い犬生を一緒に歩むパートナーとして、どう向き合うかを考えてみましょう。

1:焦らず、ゆっくり信頼を育てる

子犬との関係は、一朝一夕には築けません。時間をかけて、少しずつ信頼関係を育てていくものです。

「早くなつかせたい」「早くしつけを完璧にしたい」と焦る気持ちはわかります。でも焦りは子犬に伝わってしまいます。ゆっくりでいいのです。

今日できなかったことが、明日できるようになるかもしれません。逆に、今日できていたことが明日できなくなることもあります。それも成長の過程です。

一つ一つの小さな成功を喜んでください。トイレが成功した、名前に反応してくれた、アイコンタクトができた――そんな小さな積み重ねが、大きな信頼につながっていきます。

子犬のペースに合わせてあげることが、結果的には一番の近道です。焦らず、楽しみながら、一緒に成長していきましょう。

2:子犬の個性を理解して接する

犬にも人間と同じように、一匹一匹違う個性があります。活発な子もいれば、おとなしい子もいます。

「犬はこうあるべき」という理想を押し付けないでください。目の前にいる子犬の個性を受け入れて、その子に合った接し方を見つけていきましょう。

マニュアル通りにいかないことも多いです。本に書いてあった方法がうまくいかないこともあります。それは子犬が悪いわけでも、飼い主さんが下手なわけでもありません。

その子に合った方法を、試行錯誤しながら見つけていくことが大切です。時間はかかるかもしれませんが、それもまた楽しい時間です。

子犬をよく観察してください。何が好きで、何が嫌いか。どんなときに喜んで、どんなときに不安になるのか。観察することで、その子だけの個性が見えてきます。その個性を大切にしてあげてください。

3:困ったときは専門家に相談する

どうしても解決できない問題があったら、一人で抱え込まないでください。専門家に相談することは、恥ずかしいことでも失敗でもありません。

動物病院で相談するのもいいでしょう。健康面だけでなく、しつけについてもアドバイスをもらえることがあります。最近は、しつけ相談を受け付けている動物病院も増えています。

ドッグトレーナーやしつけ教室を利用するのも一つの方法です。プロの目から見たアドバイスは、とても参考になります。パピークラスなど、子犬専用のクラスもあります。

同じように子犬を飼っている人と情報交換するのもおすすめです。散歩で出会った飼い主さんや、SNSのコミュニティなど、つながりを持つことで心強くなります。

困ったときに頼れる場所や人がいることは、とても大切です。一人で悩まず、助けを求めることも飼い主さんの大切な役割です。

まとめ

子犬を迎えるということは、新しい家族が増えるということです。最初は戸惑うことも多いかもしれませんが、少しずつ慣れていけば大丈夫です。

準備をしっかりして、子犬のペースを大切にしながら接していけば、きっと素敵な関係が築けます。トイレトレーニングも、基本的なしつけも、焦らずコツコツ続けることが成功への道です。

子犬との暮らしは、喜びも大変さも両方あります。でもその経験すべてが、かけがえのない思い出になっていくはずです。困ったときは一人で抱え込まず、周りに頼ることも忘れないでください。これから始まる子犬との生活が、幸せなものになりますように。

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