犬の飼い方

犬の寝る時間はどれくらい?年齢別の睡眠リズムと注意点を紹介

GOOD DOG編集部

愛犬がソファでぐっすり眠っている姿を見ると、「うちの子、寝すぎじゃない?」と心配になることはありませんか?実は犬は人間よりもずっと長く眠る動物です。成犬でも1日の半分以上を睡眠に費やしています。

けれど年齢や犬種によって必要な睡眠時間は大きく変わります。子犬期やシニア期には18時間以上眠ることも珍しくありません。愛犬の健康を守るためにも、適切な睡眠時間と質の高い休息環境について知っておくことが大切です。

犬は1日にどれくらい寝るのか?

犬は私たち人間が思っている以上に長い時間を眠って過ごす動物です。1日の大半をウトウトしながら過ごしている姿を見て、少し不安になる飼い主さんもいるかもしれません。

1. 成犬の平均睡眠時間

成犬(1~7歳)の平均睡眠時間は12~15時間程度といわれています。個体差や生活環境によって幅はありますが、人間の約2倍近く眠っていることになります。夜間にまとまって眠るだけでなく、日中もこまめに昼寝をしながら過ごすのが犬の自然なリズムです。

健康な成犬であれば、夜の20時から朝の8時までの間に60~80%の時間を睡眠に費やし、昼間も3~28%の時間は休息しているという研究結果もあります。つまり昼夜を問わず、犬は短い眠りと覚醒を繰り返しながら生活しているのです。

活動的に見える成犬でも、実はかなりの時間を眠って過ごしています。散歩や遊びで体を動かした後は特に、疲れを回復するためにぐっすりと眠ることが多いでしょう。愛犬が日中にゴロゴロしていても、それは決して怠けているわけではありません。

2. 人間よりも長く寝る理由

犬が人間よりも長く眠る理由は、睡眠の質に関係しています。犬の眠りは人間に比べて浅いレム睡眠の割合が高く、約80%がレム睡眠だといわれています。人間はノンレム睡眠(深い眠り)が75~80%を占めるのに対して、犬は逆なのです。

浅い眠りが多いということは、ちょっとした物音や気配ですぐに目を覚ましやすいということです。野生時代の名残で、外敵から身を守るために常に警戒しながら眠る習性が残っているのかもしれません。そのため犬は深くぐっすり眠る時間が短く、トータルでより長い睡眠時間を必要とします。

また犬は体温調節や消化にもエネルギーを使うため、休息を取りながら体力を回復させる時間が欠かせません。活動と休息のバランスを上手に取ることで、犬は健康的な生活を維持しているのです。

【年齢別】犬の睡眠時間の違い

犬の睡眠時間は年齢とともに大きく変化していきます。成長期と老年期では必要な休息の量が全く違うため、愛犬のライフステージに合わせた理解が必要です。

1. 子犬期(0~1歳)の睡眠時間

子犬期の睡眠時間は18~20時間にもなります。1日のほとんどを眠って過ごすといっても過言ではありません。人間の赤ちゃんと同じように、子犬は睡眠中に成長ホルモンが分泌され、体や脳が発達していきます。

遊んでいたかと思えば突然コテンと眠り始めるのも、子犬期の特徴です。好奇心旺盛で何にでも興味を示す分、すぐに疲れてしまうのです。また新しく学んだことを脳が整理するためにも、たっぷりの睡眠が欠かせません。

この時期に無理に起こして遊ばせたり、睡眠を妨げたりすると、成長に悪影響が出る可能性があります。子犬がぐっすり眠っているときは、そっと見守ってあげることが大切です。むしろ長時間眠ることは健康的な成長の証だと考えてよいでしょう。

2. 成犬期(1~7歳)の睡眠時間

成犬期に入ると睡眠時間は12~15時間程度に落ち着きます。特に1歳半を過ぎた頃から活動時間が長くなり、夜にまとまって眠るリズムが整ってきます。日中は散歩や遊びで活発に動き、夜はしっかり休むという生活パターンが定着していく時期です。

この時期は犬の一生の中で最も活動的で、体力もピークに達しています。そのため子犬期やシニア期に比べると睡眠時間は短めですが、それでも人間の約2倍は眠っていることになります。日中の昼寝も含めて、トータルで12時間以上は休息を取っているのが一般的です。

ただし個体差も大きく、運動量が多い犬や神経質な性格の犬では睡眠時間に違いが出ることもあります。愛犬の普段の様子をよく観察して、その子にとっての「ちょうどいい」睡眠時間を把握しておくとよいでしょう。

3. シニア期(7歳以降)の睡眠時間

シニア期に入ると睡眠時間は再び長くなり、18~19時間程度に戻ります。子犬期と同じくらいの時間を眠って過ごすようになるのです。年齢とともに体力が衰え、ちょっとした活動でも疲れやすくなるため、回復に時間がかかります。

また高齢になると睡眠の質が低下し、夜にぐっすり眠れなくなることもあります。そのため昼間にこまめに眠って休息を補う必要が出てくるのです。認知症や関節炎などの健康問題を抱えている場合は、さらに多くの睡眠を必要とすることもあります。

シニア犬が以前より長く眠るようになったとしても、それは自然な変化です。無理に起こしたり活動を強いたりせず、ゆっくり休ませてあげることが大切です。ただし急激に睡眠時間が増えた場合や、ぐったりして元気がない場合は、病気の可能性も考えられるため注意が必要です。

【犬種別】犬の睡眠時間の特徴

犬種によっても睡眠時間には違いがあります。体の大きさや運動量、性格などが影響して、必要な休息時間が変わってくるのです。

1. 小型犬の睡眠時間

小型犬の平均睡眠時間は10~15時間程度です。代表的な小型犬の睡眠時間を見てみましょう。

犬種睡眠時間
チワワ10~12時間
トイプードル12~15時間
ポメラニアン12~13時間
ミニチュアダックスフンド11~15時間

小型犬は体が小さい分、体温の維持や代謝にエネルギーを使います。また神経質な性格の子が多く、周囲の刺激に敏感なため、疲れやすい傾向がありますそのため中型犬や大型犬に比べると、こまめに休息を取る姿が見られるかもしれません。

2. 中型犬の睡眠時間

中型犬の睡眠時間は11~15時間程度が一般的です。柴犬は10~15時間、フレンチブルドッグは12~15時間程度眠るといわれています。小型犬と大型犬の中間的な睡眠パターンを持っていると考えてよいでしょう。

中型犬は適度な運動量を必要とする犬種が多く、散歩や遊びで十分に体を動かした後はぐっすり眠ります。活動と休息のメリハリがはっきりしているのが特徴です。日中にしっかり運動させることで、夜の睡眠の質も高まります。

3. 大型犬の睡眠時間

大型犬は小型犬や中型犬よりも睡眠時間が長く、14~18時間程度眠ります。特にゴールデンレトリバーは18~20時間も眠ることがあり、かなり長い睡眠時間を必要とします。

犬種睡眠時間
ゴールデンレトリバー18~20時間
シベリアンハスキー約12時間
セントバーナード約16時間

大型犬は体が大い分、動くときに多くのエネルギーを消費します。そのため体力の回復には長い休息時間が必要なのです。また関節や筋肉への負担も大きいため、十分な睡眠を取ることで体のケアをしています。大型犬がよく眠るのは、体のメンテナンスに時間がかかるからだと考えられます。

犬の睡眠の特徴とメカニズム

犬の眠りには人間とは違う特徴があります。睡眠のメカニズムを理解すると、愛犬の行動がより納得できるはずです。

1. レム睡眠とノンレム睡眠の割合

犬にも人間と同じようにレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)があります。ただし人間とは逆で、犬はレム睡眠の割合が約80%と非常に高いのです。人間はノンレム睡眠が75~80%を占めるため、犬の眠りは全体的に浅いといえます。

レム睡眠中は脳が活発に働いており、夢を見ていることもあります。眠っているのに足をバタバタさせたり、小さく吠えたりするのは、夢の中で何かを追いかけているのかもしれません。こうした仕草は浅い眠りの証拠です。

浅い眠りが多いということは、ちょっとした物音や気配で目を覚ましやすいということでもあります。野生時代の習性で、常に周囲に警戒しながら眠る必要があったため、このような睡眠パターンが定着したと考えられています。

2. 短いサイクルで繰り返す眠りと覚醒

犬の睡眠は人間のように長時間連続して眠るのではなく、短いサイクルで眠りと覚醒を繰り返します。10分~15分程度の短い眠りを何度も繰り返すことで、トータルの睡眠時間を確保しているのです。

日中にソファでウトウトしているかと思えば、玄関のチャイムが鳴った瞬間にパッと目を覚ます姿を見たことがあるでしょう。これは浅い眠りと覚醒を繰り返しているため、すぐに反応できる状態にあるからです。

こうした睡眠パターンは、野生時代に外敵から身を守るために必要だった習性の名残だといわれています。ペットとして飼われている現代の犬でも、この本能的な睡眠リズムは残っているのです。

3. 子犬と成犬で異なる睡眠リズム

子犬と成犬では睡眠のリズムにも違いがあります。子犬は1日に何度も短い眠りを繰り返し、遊びと睡眠を交互に繰り返します。エネルギーが切れるとすぐに眠り、回復したらまた遊び始めるというサイクルです。

成犬になると夜にまとまって眠る習慣が身につき、昼間の活動時間が長くなります。飼い主の生活リズムに合わせて、夜は静かに眠り、日中は活動的に過ごすというパターンが定着していきます。

シニア期に入ると再び睡眠リズムが変化し、昼夜問わず眠る時間が増えていきます。夜にぐっすり眠れなくなる分、昼間に何度も休息を取るようになるのです。年齢に応じて睡眠パターンが変わることを理解して、愛犬に合わせた生活環境を整えてあげることが大切です。

犬が十分に眠れていないときのサイン

愛犬の睡眠が足りているかどうかは、日常の行動から見極めることができます。以下のようなサインが見られたら、睡眠不足の可能性があります。

1. 些細な物音で目を覚ましやすい

本来なら深く眠るべき時間帯に、小さな物音ですぐに目を覚ましてしまう場合は注意が必要です。睡眠不足でストレスが溜まっていると、神経が過敏になり、常に警戒状態が続いてしまいます。

リラックスして眠れていない証拠かもしれません。落ち着いて眠れる環境が整っていないか、何か不安を感じている可能性があります。寝床の場所や周囲の騒音など、睡眠環境を見直してみるとよいでしょう。

2. 散歩や遊びですぐに疲れてしまう

いつもより早く疲れてしまったり、遊びに対する興味が薄れていたりする場合も、睡眠不足のサインです。十分な休息が取れていないと、体力が回復せず、すぐにバテてしまいます。

特に活発な性格の犬が急に元気をなくしたときは、睡眠の質が低下している可能性があります。夜間にしっかり眠れているか、日中の休息時間は十分か、確認してみてください。

3. イライラや攻撃的な態度が増える

睡眠不足が続くと、犬もイライラしやすくなります。些細なことで吠えたり、他の犬や人に対して攻撃的な態度を取ったりすることが増えるかもしれません。

人間と同じように、犬も睡眠が足りないとストレスが溜まり、感情のコントロールが難しくなります。普段は穏やかな性格の犬が急に攻撃的になったら、睡眠環境に問題がないか見直してみることが大切です。

4. 日中のうたた寝や無気力な様子

夜にしっかり眠れていないと、日中に何度もうたた寝をしたり、ぼんやりと無気力な様子を見せたりします。本来は活動的な時間帯なのに、元気がなくダラダラと過ごしている場合は、睡眠の質が低下しているサインかもしれません。

また集中力が続かず、飼い主の指示に反応しにくくなることもあります。トレーニングがうまくいかなくなったときは、睡眠不足が原因の可能性も考えてみてください。

犬の睡眠不足が引き起こすリスク

睡眠不足が続くと、犬の心身にさまざまな悪影響が出てきます。放置すると深刻な問題に発展することもあるため、早めの対処が必要です。

1. ストレスの蓄積と問題行動

睡眠不足はストレスの大きな原因になります。ストレスが溜まると、無駄吠えや破壊行動、不適切な場所での排泄など、さまざまな問題行動が現れることがあります。

普段はお利口な犬でも、睡眠が足りないと感情が不安定になり、衝動的な行動を取りやすくなります。問題行動が増えてきたら、まずは睡眠環境を見直してみることが大切です。

また分離不安が悪化することもあります。飼い主と離れることへの不安が強まり、留守番中に吠え続けたり、物を壊したりする行動につながる可能性があります。

2. 免疫力の低下と体調不良

睡眠は免疫システムの働きに深く関わっています。十分な睡眠が取れていないと、免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。風邪のような症状が出やすくなったり、皮膚トラブルが増えたりすることもあるでしょう。

また睡眠不足が続くと、食欲不振や下痢などの消化器症状が現れることもあります。体が十分に休めていないため、内臓の機能も低下してしまうのです。慢性的な睡眠不足は、長期的には寿命にも影響する可能性があります。

3. 集中力の低下と学習能力への影響

睡眠は記憶の定着と学習に欠かせません。睡眠不足の犬は集中力が続かず、トレーニングの効果も上がりにくくなります。新しいコマンドを覚えるのに時間がかかったり、以前できていたことができなくなったりすることもあるでしょう。

特に子犬期の睡眠不足は、脳の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。成長期にしっかり眠ることで、学習した情報が整理され、記憶として定着していくのです。子犬のトレーニング中は、適度に休憩を入れて十分な睡眠時間を確保することが大切です。

快適な寝床づくりのポイント

愛犬がぐっすり眠れる環境を整えてあげることは、健康管理の基本です。寝床の場所や温度管理など、いくつかのポイントを押さえておきましょう。

1. 静かで落ち着ける場所を選ぶ

犬の寝床は、家族の気配を感じられる場所がおすすめです。完全に孤立した場所では不安になる犬もいますが、人通りが多すぎると落ち着いて眠れません。リビングの隅やリビングに近い廊下など、適度な距離感がある場所が理想的です。

テレビの音や話し声が直接聞こえる場所は避けた方がよいでしょう。犬は浅い眠りが多いため、周囲の物音ですぐに目を覚ましてしまいます。静かで薄暗い環境を作ってあげると、質の高い睡眠が取りやすくなります。

また床の冷たさや硬さも睡眠の質に影響します。クッション性のあるマットやベッドを用意して、体に負担がかからないようにしてあげてください。特にシニア犬は関節に痛みを抱えていることもあるため、柔らかい寝床が必要です。

2. 温度と湿度を適切に管理する

犬は暑さに弱い動物です。夏場は特に熱中症のリスクがあるため、エアコンで室温を管理することが大切です。寝床周辺の温度は25~26度程度が快適だとされています。

冬場は逆に寒さ対策が必要です。特に小型犬やシニア犬、短毛種は寒さに弱いため、毛布やペット用ヒーターを使って温かい環境を作ってあげましょう。ただし低温やけどには注意が必要です。

湿度も重要なポイントです。乾燥しすぎると呼吸器系に負担がかかり、逆に湿度が高すぎると皮膚トラブルの原因になります。加湿器や除湿器を使って、湿度を50~60%程度に保つとよいでしょう。

3. 直射日光やエアコンの風を避ける

寝床を設置する際は、直射日光が当たる場所は避けてください。日中に窓際が暑くなりすぎると、犬は快適に眠ることができません。カーテンやブラインドで日差しを調整できる場所が理想的です。

またエアコンや扇風機の風が直接当たる場所も適していません。冷たい風が長時間当たり続けると、体温が下がりすぎて体調を崩す原因になります。風の通り道から少し離れた場所に寝床を作ってあげましょう。

犬の睡眠の質を高める生活習慣

日常生活の中で少し工夫するだけで、愛犬の睡眠の質は大きく改善します。規則正しい生活リズムを作ることが、快眠への近道です。

1. 規則正しい食事と散歩の時間

毎日同じ時間に食事と散歩を行うことで、犬の体内時計が整います。生活リズムが安定すると、夜になると自然に眠くなるようになります。できるだけ毎日同じスケジュールで過ごすことを心がけましょう。

特に夕方の散歩は重要です。適度な運動で体を疲れさせることで、夜にぐっすり眠れるようになります。ただし就寝直前の激しい運動は逆効果です。興奮状態が続いて眠りにくくなるため、寝る2~3時間前には散歩を済ませておくとよいでしょう。

食事の時間も睡眠に影響します。寝る直前に食事をすると、消化活動で睡眠が浅くなることがあります。夕食は就寝の3時間前までに済ませるのが理想的です。

2. 日中の適度な運動とスキンシップ

日中にしっかり体を動かすことは、夜の快眠につながります。散歩だけでなく、ボール遊びやおもちゃを使った遊びなど、愛犬が楽しめる運動を取り入れましょう。ただし運動のしすぎは逆効果です。愛犬の年齢や体力に合わせた適度な運動量を心がけてください。

スキンシップも睡眠の質を高める効果があります。ブラッシングや優しくなでることで、犬はリラックスし、安心感を得られます。日中に十分なスキンシップを取ることで、夜に落ち着いて眠れるようになるのです。

3. 就寝前のリラックスタイム

寝る前の1時間は、興奮させるような遊びは控えましょう。静かに過ごす時間を作ることで、犬の心と体が休息モードに切り替わります。部屋の照明を少し暗くするのも効果的です。

就寝前に軽いマッサージをしてあげるのもおすすめです。体をゆっくりとさすることで、筋肉の緊張がほぐれ、リラックスした状態で眠りにつけます。愛犬とのスキンシップは、信頼関係を深める時間にもなります。

また就寝前のトイレも忘れずに済ませておきましょう。夜中にトイレで起きることがなくなり、まとまった睡眠が取れるようになります。

年齢に合わせた睡眠環境の整え方

犬の年齢によって、必要な睡眠環境は変わってきます。ライフステージに合わせた配慮をすることで、愛犬はより快適に眠れるようになります。

1. 子犬の睡眠環境づくり

子犬は環境の変化に敏感で、新しい家に来たばかりの頃は不安を感じやすいものです。安心して眠れるように、クレートやケージを用意してあげるとよいでしょう。狭い空間は犬にとって巣穴のような安心感を与えてくれます。

最初はクレートの中にタオルや毛布を入れて、温かく快適な空間を作ってあげてください。また母犬や兄弟犬の匂いがついた布があれば、一緒に入れておくと安心します。

夜泣きをする場合は、時計やラジオなどを近くに置いて、静かすぎない環境を作るのも一つの方法です。完全な静寂よりも、わずかな生活音がある方が落ち着く子犬もいます。ただし最初だけで、徐々に慣れさせていくことが大切です。

2. 成犬の睡眠環境づくり

成犬になると、自分の好きな場所で眠る習慣ができてきます。複数の寝床を用意して、犬が自由に選べるようにするのもよいでしょう。季節によって涼しい場所や温かい場所を選ぶこともあります。

活動的な成犬期は、日中の運動量を確保することが良質な睡眠につながります。散歩の時間や遊びの時間をしっかり取って、心身ともに満足させてあげましょう。疲れた体は自然に深い眠りを求めます。

3. シニア犬の睡眠環境づくり

シニア犬は関節や筋肉に痛みを抱えていることが多いため、柔らかく体に優しい寝床が必要です。低反発素材のマットやクッション性の高いベッドを選んであげましょう。

また寝床の場所も工夫が必要です。トイレに近い場所や、飼い主の寝室に近い場所など、夜中に移動する負担が少ない場所が理想的です。視力や聴力が衰えた犬は、慣れない場所で不安を感じやすくなります。

温度管理も若い頃より慎重に行ってください。体温調節機能が低下しているため、夏は涼しく、冬は温かい環境を保つことが大切です。ペット用のヒーターや冷却マットを活用するとよいでしょう。

睡眠時間の異常に気づいたときの対処法

愛犬の睡眠時間がいつもと違うと感じたら、早めに原因を探ることが大切です。些細な変化が病気のサインになっていることもあります。

1. 普段の睡眠時間を記録しておく

愛犬の普段の睡眠パターンを把握しておくと、異常に気づきやすくなります。いつ眠って、どのくらいの時間眠るのか、大まかでよいので観察してみましょう。

記録をつけておくと、睡眠時間が急に増えたり減ったりしたときにすぐ気づけます。また動物病院を受診する際にも、具体的な情報を伝えられるため、診断の参考になります。

2. 環境の変化やストレスを確認する

睡眠時間が変化した場合、まずは生活環境に変化がなかったか振り返ってみましょう。引っ越しや家族構成の変化、新しいペットの加入など、犬にとってストレスになる出来事はなかったでしょうか。

工事の騒音や近所での花火など、一時的な環境変化が原因のこともあります。ストレスが原因であれば、環境を整えることで睡眠パターンが元に戻ることが多いです。

3. 病気の可能性も考慮する

睡眠時間の異常が続く場合や、他の症状も見られる場合は、病気の可能性も考えられます。以下のような症状があれば、早めに動物病院を受診しましょう。

  • 食欲がない、または食欲が異常に増えた
  • 嘔吐や下痢が続いている
  • 元気がなく、ぐったりしている
  • 呼吸が荒い、または苦しそう
  • 歩き方がおかしい

特にシニア犬の場合は、認知症や心臓病、腎臓病などの病気が隠れている可能性があります。夜に徘徊したり、昼夜逆転したりする症状が見られたら、早めに獣医師に相談してください。

まとめ

犬の睡眠時間は年齢や犬種によって大きく変わります。子犬とシニア犬は18時間以上、成犬でも12~15時間程度眠るのが一般的です。人間の約2倍の睡眠時間が必要だと考えると、愛犬がよく眠っている姿も納得できるでしょう。

大切なのは、睡眠時間の長さだけでなく質の高い休息を取れているかどうかです。静かで快適な寝床、規則正しい生活リズム、適度な運動など、日々の小さな工夫が愛犬の健康を支えます。普段の睡眠パターンを把握しておくことで、体調の変化にも早く気づけるはずです。愛犬がぐっすり眠れる環境を整えて、健やかな毎日を過ごせるようサポートしてあげてください。

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