病気・健康

犬が咳をしているときは病気のサイン?疑われる原因と動物病院へ行く目安を解説!

GOOD DOG編集部

愛犬が突然咳をし始めると、「何か悪い病気なのかな」と心配になりますよね。人間と同じように、犬も咳をすることがあります。ただし、ちょっとした刺激で出る咳もあれば、重大な病気のサインとして現れる咳もあるんです。

この記事では、犬が咳をする原因や考えられる病気、そして動物病院へ連れて行くべき症状の見分け方まで、わかりやすく解説していきます。愛犬の健康を守るために、咳の種類や特徴を知っておくと安心です。

犬が咳をするのはどんなとき?

犬が咳をする場面は、実はいろいろあります。散歩中に急に咳き込んだり、夜中に咳が止まらなくなったりすることもあるかもしれません。まずは、犬がどんなときに咳をするのか、その背景を知っておきましょう。

1. ホコリや刺激による一時的な咳

部屋の掃除中やお散歩中に、犬が急に「カッカッ」と咳をすることがあります。これは、空気中のホコリや花粉などが鼻や喉に入ったときの自然な反応です。人間がくしゃみをするのと同じような感じですね。

こうした咳は、数回で治まることがほとんどです。犬自身も特に苦しそうな様子がなく、咳が止まったあとは普段通りに過ごしているなら、それほど心配する必要はありません。ただし、頻繁に同じ場所で咳き込むようなら、その場所に刺激物がないか確認してみるといいかもしれません。

季節の変わり目や乾燥する時期には、こうした咳が出やすくなります。室内の湿度を適度に保つことで、喉への刺激を減らすことができます。加湿器を使ったり、洗濯物を室内干しにしたりするのも効果的です。

2. 興奮したときやリードを引っ張ったとき

お散歩中に他の犬を見つけて興奮したとき、あるいはリードをグイグイ引っ張ったときに咳が出ることもよくあります。これは、首輪が気管を圧迫することで起きる咳です。特に小型犬や首が細い犬種では、少しの力でも気管に負担がかかりやすいんです。

こうした咳が頻繁に見られるなら、首輪からハーネスに切り替えることをおすすめします。ハーネスなら胸や体全体に力が分散されるので、気管への負担がぐっと減ります。実際、ハーネスに変えただけで咳がほとんど出なくなったという話もよく聞きますね。

興奮による咳は一時的なものですが、繰り返すと気管を傷めてしまう可能性もあります。愛犬が引っ張り癖がある場合は、少しずつトレーニングで改善していくのも大切です。

3. 病気が原因で出る咳

問題なのは、病気が原因で出る咳です。こちらは一時的な刺激による咳とは違って、何日も続いたり、だんだん悪化したりすることがあります。咳と一緒に元気がなくなったり、食欲が落ちたりする場合は、体の中で何か異常が起きているサインかもしれません。

病気による咳の特徴は、安静にしているときでも出ることです。夜中に突然咳き込んだり、寝ている最中に苦しそうにしたりする場合は要注意です。また、咳の音や回数にも変化が見られることが多いですね。

こうした咳が見られたら、早めに動物病院を受診することが大切です。放っておくと症状が進行してしまう病気もあるので、「様子を見よう」と判断する前に、一度専門家の意見を聞くことをおすすめします。

犬の咳にはどんな種類がある?

犬の咳は、音や特徴によっていくつかの種類に分けられます。咳の種類を知っておくと、原因を推測する手がかりになりますし、動物病院で症状を説明するときにも役立ちます。

1. 乾いた咳(カッカッ・カハッという音)

「カッカッ」「カハッカハッ」という乾いた音の咳は、犬によく見られるタイプです。痰が絡んでいない感じで、何かを吐き出そうとしているような動作に見えることもあります。喉や気管に刺激があるときに出やすい咳ですね。

この乾いた咳は、ケンネルコフという感染症や、気管虚脱という病気でよく見られます。特に気管虚脱の場合、興奮したときや運動したあとに咳がひどくなる傾向があります。小型犬に多い症状なので、チワワやポメラニアン、トイプードルなどを飼っている方は注意が必要です。

乾いた咳が1週間以上続く場合は、単なる刺激ではなく病気の可能性が高くなります。咳の回数が増えていったり、夜中に何度も咳き込んだりするようなら、早めの受診をおすすめします。

2. 湿った咳(ゴホンゴホンと痰が絡む音)

「ゴホンゴホン」と痰が絡んだような音の咳は、湿った咳と呼ばれます。人間の風邪のときの咳に似ていて、喉の奥に何かが詰まっているような感じです。咳のあとに、何かを飲み込むような動作をすることもあります。

湿った咳は、気管支炎や肺炎など、気道に炎症が起きているときに出やすい咳です。細菌やウイルスの感染が原因のこともあれば、心臓病が進行して肺に水が溜まっている場合もあります。どちらにしても、体の中で炎症が起きているサインと考えられますね。

この咳が続く場合は、発熱や食欲不振を伴うこともあります。鼻水が出ていたり、呼吸が荒かったりする症状も見られるかもしれません。湿った咳は放っておくと悪化しやすいので、早めの対応が大切です。

3. ガーガーという特徴的な音

「ガーガー」「ガーッガーッ」という、まるでオットセイのような独特な音を出すこともあります。これは逆くしゃみと呼ばれることもありますが、実際には咳の一種です。見ていると、とても苦しそうに見えるので驚いてしまいますよね。

この音は、気管が狭くなっているときに空気を吸い込もうとして出る音です。気管虚脱が進行している場合や、興奮して気管が圧迫されているときに聞かれます。短頭種と呼ばれるフレンチブルドッグやパグなどは、もともと気道が狭いため、こうした症状が出やすい傾向があります。

一時的なものなら心配いりませんが、頻繁に繰り返したり、呼吸困難を伴ったりする場合は要注意です。気管が完全に潰れてしまうと命に関わることもあるため、早急な治療が必要になることもあります。

犬の咳で疑われる病気とは?

咳が続く場合、いくつかの病気が考えられます。それぞれの病気には特徴的な症状があるので、愛犬の様子と照らし合わせて確認してみてください。

1. ケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)

ケンネルコフは、犬の風邪のようなものです。ドッグランやペットホテルなど、たくさんの犬が集まる場所で感染しやすい病気で、ウイルスや細菌が原因で起こります。特に子犬や免疫力が落ちている犬がかかりやすいですね。

症状の特徴は、乾いた激しい咳です。「カッカッ」という咳が止まらなくなって、まるで何かが喉に詰まっているように見えることもあります。咳以外にも、鼻水やくしゃみ、軽い発熱が見られることもあります。元気や食欲はそれほど落ちないことが多いです。

軽症なら1〜2週間で自然に治ることもありますが、悪化すると肺炎に進行する可能性もあります。特に子犬の場合は重症化しやすいので、咳が続くようなら動物病院で診てもらうのが安心です。予防接種でケンネルコフのワクチンを打つこともできますよ。

2. 気管虚脱

気管虚脱は、気管がペタンと潰れてしまう病気です。気管は本来、筒状の形を保っているのですが、この病気になると気管の軟骨が弱くなって、呼吸のたびに潰れてしまうんです。小型犬、特にポメラニアンやチワワ、ヨークシャーテリアなどに多く見られます。

典型的な症状は、「ガーガー」というガチョウのような咳です。興奮したときや運動したあと、暑い日などに症状が出やすくなります。進行すると、安静時でも呼吸が苦しそうになったり、チアノーゼ(舌が紫色になる)が見られたりすることもあります。

気管虚脱は完治が難しい病気ですが、早期発見と適切な管理で症状をコントロールすることができます。肥満は症状を悪化させるので、体重管理がとても重要です。首輪をハーネスに変えることも、気管への負担を減らす効果的な方法です。

3. 心臓病(僧帽弁閉鎖不全症など)

心臓病も、犬の咳の原因としてよく見られます。特に中高齢の小型犬に多いのが、僧帽弁閉鎖不全症という病気です。心臓の弁がうまく閉まらなくなって、血液が逆流してしまうんですね。

心臓病による咳の特徴は、夜間や明け方に出やすいことです。寝ているときに突然咳き込んだり、横になると苦しそうにしたりします。これは、心臓の機能が低下して肺に水が溜まり、それが気管を刺激するためです。「ゴホンゴホン」という湿った咳が多いですね。

心臓病が進行すると、咳以外にも疲れやすくなったり、運動を嫌がったりする様子が見られます。お腹が膨らんできたり、舌の色が悪くなったりすることもあります。早期に発見できれば、お薬で進行を遅らせることができるので、定期的な健康診断がとても大切です。

4. 肺炎

肺炎は、肺に炎症が起きる病気です。細菌やウイルス、カビなどの感染が原因になることもあれば、誤嚥(食べ物や水が気管に入ること)が引き金になることもあります。ケンネルコフなどの呼吸器感染症が悪化して肺炎になるケースもよく見られます。

肺炎の咳は、湿った咳が特徴です。痰が絡んだような「ゴホンゴホン」という音で、呼吸も荒くなります。発熱や食欲不振、元気がないといった全身症状を伴うことが多いので、見ていてもかなり辛そうです。

肺炎は放っておくと命に関わることもある病気です。特に子犬や高齢犬、免疫力が落ちている犬は重症化しやすいので、早急な治療が必要になります。抗生物質などの投薬治療に加えて、入院が必要になることもあります。

5. 異物誤飲

おもちゃの破片や骨、草の種など、何かを飲み込んでしまって喉や気管に引っかかっている場合も、咳の原因になります。特に好奇心旺盛な子犬は、いろいろなものを口に入れてしまうので注意が必要ですね。

異物による咳は、突然始まることが特徴です。さっきまで元気だったのに、急に激しく咳き込み始めて、苦しそうにえずくような動作をします。前足で口元を掻こうとしたり、よだれがたくさん出たりすることもあります。

異物が完全に気道を塞いでしまうと、呼吸ができなくなって命の危険があります。チアノーゼが見られたり、意識が朦朧としたりする場合は、一刻も早く動物病院へ連れて行く必要があります。異物を無理に取ろうとすると、かえって奥に押し込んでしまうこともあるので、必ず獣医師に任せましょう。

子犬と老犬で注意したい咳の特徴

犬の年齢によって、咳の原因や注意すべきポイントが変わってきます。子犬と老犬では、それぞれかかりやすい病気が違うんです。

1. 子犬は感染症にかかりやすい

生後数ヶ月の子犬は、まだ免疫力が十分に発達していません。そのため、ケンネルコフなどの感染症にかかりやすい時期です。特にペットショップやブリーダーから迎えたばかりの子犬は、環境の変化によるストレスで体調を崩しやすくなっています。

子犬の咳は、あっという間に悪化することがあります。朝は少し咳をしているだけだったのに、夕方には呼吸が苦しそうになっているということも珍しくありません。体が小さい分、脱水症状なども起こりやすいので、様子がおかしいと感じたらすぐに動物病院へ連れて行くことが大切です。

ワクチン接種が完了していない子犬は、他の犬との接触を避けることも重要です。散歩デビューの時期や、ドッグランに連れて行くタイミングは、獣医師と相談しながら決めていくといいですね。

2. 老犬は心臓病のリスクが高まる

7歳を超えたあたりから、犬も老化が進んでいきます。老犬に多いのが、心臓病による咳です。特に小型犬の場合、僧帽弁閉鎖不全症という心臓の病気にかかる確率が高くなります。実際、10歳以上の小型犬の約半数が、何らかの心臓疾患を持っているとも言われています。

老犬の咳は、じわじわと進行していくことが特徴です。最初は散歩のあとに少し咳をする程度だったのが、だんだん夜間にも咳が出るようになり、最終的には安静時でも苦しそうになっていきます。変化がゆっくりなので、飼い主さんも気づきにくいことがあるんですね。

老犬の場合は、咳以外にも疲れやすさや運動を嫌がる様子がないか、日頃からよく観察することが大切です。年に1〜2回の定期健診で、心臓の音を聴診してもらったり、必要に応じてレントゲンや超音波検査を受けたりすることをおすすめします。

こんな咳は要注意:病院へ行くべき症状

咳が出たからといって、すべてが病気というわけではありません。でも、こんな症状が見られたら、動物病院を受診したほうがいい目安をお伝えします。

1. 咳が1週間以上続いている

一時的な刺激による咳なら、長くても2〜3日で治まるはずです。もし1週間以上咳が続いているなら、何か病気が隠れている可能性が高いですね。特に、だんだん咳の回数が増えていったり、咳の音が変わってきたりする場合は注意が必要です。

「そのうち治るだろう」と様子を見ているうちに、症状が悪化してしまうこともあります。早めに診察を受ければ、軽い治療で済むことも多いです。逆に、放っておくと入院が必要になったり、治療期間が長引いたりすることもあるので、早期受診を心がけましょう。

動物病院では、咳がいつから始まったのか、どんなときに咳が出るのか、咳の音はどんな感じか、といったことを聞かれます。スマートフォンで咳の様子を動画撮影しておくと、診察のときに役立ちますよ。

2. 咳と一緒に呼吸が苦しそう

咳をしながら、ゼーゼーと苦しそうに息をしている場合は要注意です。呼吸が速くなっていたり、肩で息をしているような様子が見られたりするなら、気道に何か問題が起きているサインかもしれません。

呼吸困難は、放っておくと命に関わることもあります。特に舌や歯茎の色が悪くなっている場合は、体に十分な酸素が行き渡っていない状態です。できるだけ早く、できれば当日中に動物病院を受診してください。

移動中は、愛犬をできるだけ安静にしてあげることが大切です。興奮させないように静かに話しかけて、車内の温度も快適に保ちましょう。呼吸が苦しいときは、暑さがさらに症状を悪化させることがあります。

3. 元気や食欲がなくなった

咳だけでなく、元気がない、ご飯を食べない、いつもより寝ている時間が長いといった症状が一緒に見られる場合は、体調が全体的に悪化しているサインです。犬は具合が悪くても我慢してしまう動物なので、明らかに元気がないときは、かなり辛い状態かもしれません。

食欲不振が続くと、体力が落ちてさらに回復が遅れてしまいます。特に子犬や小型犬は、半日食べないだけでも低血糖を起こすリスクがあります。「明日まで様子を見よう」と思わずに、早めに受診することをおすすめします。

発熱の有無も重要なポイントです。耳や体を触ってみて、いつもより熱く感じる場合は、感染症などで熱が出ている可能性があります。体温計で測れるならそれが一番ですが、難しい場合は触った感じを獣医師に伝えましょう。

4. 舌や歯茎が紫色になっている

舌や歯茎が紫色っぽくなる症状を、チアノーゼと言います。これは、血液中の酸素が足りていないサインで、非常に危険な状態です。正常なら、舌や歯茎はピンク色をしているはずですね。

チアノーゼが見られる場合は、気道が塞がっていたり、心臓や肺の機能が著しく低下していたりする可能性があります。すぐに酸素吸入などの処置が必要になることもあるので、迷わず動物病院へ連れて行ってください。できれば事前に電話をして、状況を伝えておくとスムーズです。

夜間や休日にこうした症状が出た場合は、夜間救急動物病院を受診しましょう。最近は24時間対応の動物病院も増えているので、事前に近くの救急病院をリストアップしておくと安心です。

すぐに動物病院へ行くべき緊急サイン

ここで紹介する症状が見られたら、一刻も早く動物病院を受診してください。命に関わる可能性がある緊急のサインです。

1. 咳が30分以上止まらない

激しい咳が30分以上続いて止まらない場合は、気道に深刻な問題が起きている可能性があります。気管虚脱が急激に悪化していたり、異物が気道を塞いでいたり、重度の心不全で肺に水が溜まっていたりすることが考えられます。

咳が止まらないと、犬自身も疲れてしまいますし、呼吸も十分にできなくなってしまいます。吐きそうになっても何も出なかったり、よだれがたくさん出たりする様子も見られるかもしれません。こうした状態を見ているのは本当に辛いですが、落ち着いて病院へ連れて行くことが大切です。

移動中は、犬が楽な姿勢でいられるようにサポートしてあげてください。無理に抱っこするよりも、キャリーに入れて安定させたほうがいい場合もあります。病院に着くまでの間、声をかけて安心させてあげることも忘れずに。

2. チアノーゼ(舌や粘膜が青紫色)が見られる

舌や歯茎が青紫色になっているチアノーゼは、最も危険なサインの一つです。これは体に酸素が回っていない状態で、数分から数十分で意識を失ったり、最悪の場合は亡くなってしまったりすることもあります。

チアノーゼを起こす原因はいろいろありますが、どの場合でも緊急処置が必要です。気道が完全に塞がっている場合は、すぐに異物を取り除かなければいけませんし、心臓や肺の問題なら酸素吸入や点滴などの治療が必要になります。

こうした緊急時は、かかりつけの動物病院が休診していることもあるかもしれません。そんなときのために、夜間・休日診療をしている救急動物病院の連絡先を、常に手元に置いておくことをおすすめします。スマートフォンの連絡先に登録しておくと、いざというとき慌てずに済みますよ。

3. 倒れたり失神したりする

咳をしたあとに倒れてしまったり、意識を失ったりする場合は、脳に十分な酸素が届いていない可能性があります。気管虚脱が重症化していたり、不整脈などの心臓疾患があったりすると、こうした症状が起こることがあります。

失神は数秒から数分で意識が戻ることもありますが、それでも必ず動物病院を受診してください。一度失神を起こした犬は、再び同じことが起こる可能性が高いです。原因をきちんと調べて、適切な治療を受けることが大切です。

失神したときは、犬の体を横にして、気道を確保してあげましょう。舌が喉の奥に落ち込んでいないか確認して、呼吸がしやすい状態にしてあげます。意識が戻っても、すぐに立たせたり歩かせたりせず、安静を保ってから病院へ向かいましょう。

咳が出やすい犬種はいる?

実は、犬種によって咳が出やすい体質や、かかりやすい病気があります。愛犬の犬種の特徴を知っておくと、早期発見につながりますよ。

1. 小型犬は気管虚脱になりやすい

チワワ、ポメラニアン、ヨークシャーテリア、トイプードルなどの小型犬は、気管虚脱になりやすい傾向があります。これは、体が小さい分、気管の軟骨も薄くて弱いためです。特に5歳を過ぎたあたりから症状が出始めることが多いですね。

肥満も気管虚脱を悪化させる大きな要因です。小型犬は見た目が可愛いので、ついついおやつをあげすぎてしまうことがありますが、適正体重を維持することがとても重要です。たった数百グラムの体重増加でも、小さな体には大きな負担になります。

首輪を使っている場合は、できるだけ早めにハーネスに切り替えることをおすすめします。日常的に首に負担がかかると、気管虚脱のリスクが高まってしまいます。最近は可愛いデザインのハーネスもたくさんあるので、愛犬に合ったものを選んであげてください。

2. キャバリアなど心臓病の好発犬種

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、残念ながら心臓病にかかりやすい犬種として知られています。特に僧帽弁閉鎖不全症という病気は、キャバリアの場合、5歳までに約半数が、10歳以上ではほぼすべての個体が何らかの心雑音を持つとも言われています。

キャバリア以外にも、ダックスフンド、シーズー、マルチーズなどの小型犬も心臓病のリスクが高い犬種です。中高齢になってから咳が出始めた場合は、心臓病の可能性を考える必要があります。

こうした好発犬種を飼っている場合は、若いうちから定期的に心臓のチェックを受けることが大切です。年に1回は聴診をしてもらって、心雑音がないか確認しましょう。早期に発見できれば、お薬で病気の進行を遅らせることができるので、愛犬との時間をより長く、より質の高いものにできます。

動物病院ではどんな検査をする?

動物病院では、咳の原因を特定するためにいくつかの検査を行います。どんな検査があるのか知っておくと、受診するときも安心ですね。

1. 聴診で心音や呼吸音を確認

まず最初に行われるのが、聴診器を使った検査です。獣医師が胸に聴診器を当てて、心臓の音や肺の呼吸音を聞きます。シンプルな検査ですが、実はとても多くの情報が得られるんです。

心臓に雑音が聞こえれば心臓病の可能性がありますし、肺から「ゴロゴロ」という音が聞こえれば気管支炎や肺炎が疑われます。気管虚脱の場合は、特徴的な呼吸音が聞こえることもあります。ベテランの獣医師なら、聴診だけでかなり原因を絞り込むことができるんですよ。

聴診は犬への負担がほとんどない検査なので、どんな状態の犬でも行えます。結果もその場ですぐにわかるので、とても大切な基本検査です。愛犬が緊張していると正確に聞き取れないこともあるので、できるだけリラックスさせてあげることが大切です。

2. レントゲン検査で心臓や肺の状態を調べる

咳の原因を詳しく調べるために、レントゲン撮影が行われることも多いです。胸部のレントゲンを撮ることで、心臓の大きさや形、肺の状態、気管の様子などを確認できます。画像で見ることで、聴診だけではわからなかった異常も発見できるんですね。

心臓が拡大していれば心臓病が進行している証拠ですし、肺が白っぽく写っていれば肺炎や肺水腫の可能性があります。気管虚脱の場合は、気管が細くなっている様子が画像で確認できることもあります。異物を飲み込んでいる場合も、レントゲンで見つかることがあります。

レントゲン撮影は数分で終わる検査で、痛みもありません。ただし、じっとしていることが苦手な犬の場合は、少し抑えられることを嫌がるかもしれません。それでも、診断には欠かせない重要な検査なので、できるだけ協力してあげてください。

3. 血液検査や超音波検査

さらに詳しく調べる必要がある場合は、血液検査や超音波検査(エコー検査)が行われます。血液検査では、炎症の有無や感染症の状態、内臓の機能などを確認できます。肺炎などの感染症があれば、白血球の数値が上がっていることが多いですね。

超音波検査は、心臓病の診断にとても役立ちます。心臓の弁の動きや血流の状態を詳しく見ることができるので、どの部分に問題があるのか、どのくらい重症なのかを正確に判断できるんです。治療方針を決めるためにも、とても重要な検査です。

これらの検査は、すべての犬に必要というわけではありません。症状や聴診の結果を見て、獣医師が必要だと判断した場合に行われます。検査の内容や費用について不安がある場合は、遠慮せずに獣医師に質問してみてくださいね。

家庭でできる咳への対処法

動物病院での治療と並行して、家庭でもできるケアがあります。愛犬が少しでも楽に過ごせるように、環境を整えてあげましょう。

1. 部屋の湿度を保つ

乾燥は、咳を悪化させる大きな要因です。特に冬場は暖房で室内が乾燥しやすいので、加湿器を使って湿度を50〜60%くらいに保つことをおすすめします。適度な湿度があると、気道の粘膜が潤って、咳が和らぎやすくなります。

加湿器がない場合は、洗濯物を室内に干したり、濡れたタオルをかけておいたりするだけでも効果があります。ただし、湿度が高すぎるとカビが生えやすくなるので、湿度計でチェックしながら調整するといいですね。

犬の寝床の近くに加湿器を置いてあげると、寝ているときの咳も和らぎやすくなります。夜中の咳で寝不足になると、体力も落ちてしまうので、快適な睡眠環境を作ってあげることが大切です。

2. 首輪からハーネスに変える

首輪を使っていて咳が出やすいなら、ハーネスに変えることを検討してみてください。特に気管虚脱がある犬や、引っ張り癖がある犬には、ハーネスがおすすめです。首への負担がなくなるだけで、咳が劇的に減ることもあります。

ハーネスにもいろいろなタイプがあるので、愛犬の体型に合ったものを選ぶことが大切です。きつすぎると胸を圧迫してしまいますし、ゆるすぎると抜けてしまう危険があります。ペットショップで試着させてもらって、ぴったりのサイズを見つけてください。

最初はハーネスを嫌がる犬もいるかもしれませんが、慣れれば快適に使えます。おやつを使って少しずつ慣らしていくと、スムーズに移行できますよ。愛犬の安全と健康のためにも、ぜひ試してみてください。

3. 興奮させすぎないように注意する

興奮すると呼吸が速くなって、咳が出やすくなります。特に気管虚脱や心臓病がある犬の場合は、激しい運動や興奮を避けることが大切です。お散歩は短めにして、ゆっくりとしたペースで歩くようにしましょう。

来客があったときや、他の犬に会ったときに興奮しやすい犬の場合は、少し距離を取るなどの配慮が必要です。興奮すること自体は悪いことではありませんが、咳がひどくなるようなら、愛犬のためにも落ち着いた環境を心がけてあげてください。

暑い日も要注意です。暑さで息が荒くなると、咳が出やすくなったり、症状が悪化したりすることがあります。夏場のお散歩は早朝や夕方の涼しい時間帯にして、室内は適切な温度に保ちましょう。クールマットなどのグッズも活用すると効果的です。

咳を予防するために日頃からできること

咳が出てから対処するよりも、日頃から予防を心がけることが大切です。ちょっとした工夫で、愛犬の健康を守ることができます。

1. 定期的なワクチン接種

ケンネルコフなどの感染症は、ワクチンで予防できます。年に1回の混合ワクチンには、ケンネルコフの原因となるウイルスに対する免疫がつくものもあります。ドッグランやペットホテルを利用する機会が多いなら、ケンネルコフワクチンの追加接種も検討してみてください。

ワクチンのスケジュールは、獣医師と相談しながら決めていきましょう。子犬のときはしっかり接種していても、成犬になると忘れてしまうこともあります。接種時期をカレンダーに記入したり、スマートフォンのリマインダーを設定したりしておくと便利です。

ワクチンは100%病気を防げるわけではありませんが、もし感染しても症状を軽く済ませることができます。愛犬の健康を守るための大切な予防策なので、きちんと継続していきましょう。

2. 適正体重を維持する

肥満は、咳の原因となる病気を悪化させます。気管虚脱も心臓病も、体重が増えるとどんどん症状がひどくなってしまうんです。首周りに脂肪がつくと気管を圧迫しますし、心臓にも大きな負担がかかります。

適正体重を維持するためには、毎日の食事管理が欠かせません。おやつのあげすぎには特に注意が必要です。可愛い顔でおねだりされるとつい与えてしまいますが、愛犬の健康のためには心を鬼にすることも大切です。おやつは1日の総カロリーの10%以内に抑えましょう。

定期的に体重を測って、記録をつけておくこともおすすめです。少しずつの変化は見た目ではわかりにくいので、数字で管理すると安心です。動物病院に体重計があるので、健診のついでに測ってもらうといいですね。

3. 定期健診で早期発見を心がける

年に1〜2回の定期健診は、病気の早期発見にとても役立ちます。咳が出ていなくても、聴診で心雑音が見つかることもありますし、レントゲンで気管の異常に気づくこともあります。症状が出る前に見つけられれば、治療の選択肢も広がります。

特に7歳を過ぎたシニア犬は、年に2回の健診が理想的です。血液検査や尿検査なども合わせて行うと、より詳しく健康状態をチェックできます。少し費用はかかりますが、大きな病気になってから治療するよりも、ずっと経済的な負担も少なく済みますよ。

健診の結果は、ファイルなどにまとめて保管しておくことをおすすめします。経年変化を見ることで、小さな異常にも気づきやすくなります。複数の病院を受診することがあっても、過去のデータがあると診断の参考になって便利です。

まとめ

犬の咳には、ちょっとした刺激で出る一時的なものから、命に関わる病気のサインまで、さまざまな原因があります。咳の音や出るタイミング、一緒に見られる症状をよく観察することで、緊急性を判断する手がかりになりますね。

日頃から愛犬の様子をよく見ておくこと、そして「いつもと違う」と感じたら早めに動物病院を受診することが、何よりも大切です。定期健診やワクチン接種、適正体重の維持など、予防できることは日常生活の中にたくさんあります。愛犬が健やかに過ごせるよう、できることから始めてみてはいかがでしょうか。

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