犬が耳をかゆがる理由は?耳ダニや外耳炎を見分けるポイントとケアの方法を解説!
愛犬が耳を気にして何度も掻いている姿を見ると、心配になりますよね。実は犬の耳トラブルは外耳炎や耳ダニなど、いくつかの原因が考えられます。放っておくと症状が悪化して、かゆみや痛みで愛犬の生活の質が下がってしまうこともあるかもしれません。
原因を見極めることで適切なケアができるようになります。ここでは、犬が耳をかゆがるときに見せる行動から、外耳炎と耳ダニの違い、自宅でできるケア方法まで詳しく紹介していきます。
犬が耳をかゆがるときに見せる行動とは?
犬は言葉で不調を伝えられないため、行動で教えてくれます。耳のかゆみを感じているとき、いつもと違う仕草がいくつか現れるので、日頃から注意して観察しておくことが大切です。
1. 後ろ足で耳を頻繁にかく
耳にかゆみがあると、後ろ足を使って何度も掻く動作を繰り返します。いつもより頻度が高い場合や、掻いた後に耳が赤くなっている場合は要注意です。掻きすぎて皮膚が傷つき、そこからさらに炎症が広がることもあります。
時には掻き壊してしまい、耳の後ろや目の横に脱毛やかさぶたができることもあるので、早めに気づいてあげたいですね。かゆみが強いほど、掻く回数も増えていく傾向があります。
2. 頭をブルブルと激しく振る
耳の中に違和感があると、犬は頭を激しく振って何かを振り払おうとします。この動作が頻繁に見られる場合、耳の奥に炎症や異物がある可能性が高いです。散歩から帰ったときだけでなく、家の中でも繰り返し頭を振っているなら、耳のトラブルを疑ってみてください。
長時間続くと首や耳に負担がかかり、耳血腫という別のトラブルを引き起こすこともあるようです。頭を振る回数が増えてきたら、早めに耳の状態をチェックしましょう。
3. 耳を床や家具にこすりつける
かゆみが強いと、後ろ足で掻くだけでは足りず、床やソファに耳をこすりつけることがあります。これは相当強いかゆみを感じているサインです。こすりつける行動が続くと、耳の皮膚が傷ついて炎症が悪化してしまいます。
カーペットや壁に体を寄せて、わざわざ耳を押しつけている様子が見られたら、すぐに耳の中を確認してあげてください。かゆみを我慢できないほど辛い状態かもしれません。
4. 耳を触られるのを嫌がる
普段は耳を触らせてくれるのに、急に嫌がるようになったら要注意です。痛みや違和感があると、触られること自体がストレスになります。耳を触ろうとすると顔をそむけたり、逃げたりする場合は、炎症が進んでいる可能性があります。
耳の付け根を軽く押したときに、キュンと鳴いたり嫌がったりする場合は、早めに動物病院を受診したほうがいいですね。痛みがあると日常生活にも影響が出てしまいます。
犬の耳トラブルで最も多い外耳炎の症状
外耳炎は犬の耳トラブルの中でも特によく見られる病気です。耳の入り口から鼓膜までの外耳道と呼ばれる部分に炎症が起きている状態で、放置すると慢性化しやすいという特徴があります。
1. 耳垢の量が増えて色も変わる
外耳炎になると、健康なときよりも耳垢の量が明らかに増えてきます。色も通常の薄茶色ではなく、黄色っぽくなったり濃い茶色になったりします。細菌感染が原因の場合は乳白色や黄色い膿のような耳垢が出ることが多いです。
マラセチアという真菌が増殖している場合は、黒褐色でベタベタした耳垢が特徴的です。耳垢の色や質感を観察することで、ある程度原因を推測できるかもしれません。
2. 耳から独特のにおいがする
外耳炎を起こしていると、耳から嫌なにおいがするようになります。特にマラセチアが増殖している場合は、強い臭いを放つことが多いです。発酵したような、甘酸っぱいにおいと表現されることもあります。
細菌感染の場合も独特のにおいがあり、膿のような臭いがすることがあります。においが強くなってきたら、感染が進行しているサインなので、早急な対応が必要です。
3. 耳の中が赤く腫れている
炎症が起きている場合、耳の中が赤くなり、場合によっては腫れてきます。健康な犬の耳の中は薄いピンク色をしていますが、外耳炎になると明らかに赤みが増してきます。耳をめくって中を見たときに、いつもより赤くなっていたら注意が必要です。
腫れがひどくなると耳道が狭くなり、最終的には閉塞してしまうこともあります。そうなる前に、早めに対処してあげたいですね。
4. 耳の奥がジクジクと湿っている
外耳炎を起こしていると、耳の中が湿った状態になります。耳垢が過剰に分泌されて、ジメジメとした環境になってしまうのです。この湿った環境は細菌や真菌が繁殖しやすく、症状を悪化させる原因にもなります。
特に垂れ耳の犬種は通気性が悪いため、耳の中が湿りやすい傾向があります。触ったときにしっとりしているようなら、炎症が起きている可能性があります。
耳ダニ(ミミヒゼンダニ)が原因の場合の特徴
耳ダニはミミヒゼンダニという小さな寄生虫が耳の中に住みついて起こるトラブルです。外耳炎とは原因が異なるため、症状にも特徴的な違いがあります。
1. 黒い耳垢が大量に出る
耳ダニに感染すると、黒っぽい耳垢が大量に出てくるのが最大の特徴です。コーヒーかすのような、乾燥した黒い耳垢がたくさん溜まります。この黒い耳垢は耳ダニの排泄物や死骸、血液などが混ざったものです。
外耳炎の耳垢とは見た目が明らかに違うので、黒い耳垢が大量に見られたら耳ダニを疑ってみてください。耳の中を覗いたときに黒いものがびっしり詰まっているような状態なら、可能性が高いです。
2. 激しいかゆみで掻き続ける
耳ダニが寄生すると、非常に強いかゆみが起こります。外耳炎のかゆみよりも激しいことが多く、愛犬が我慢できずに何度も何度も掻き続けます。掻きすぎて耳が傷だらけになってしまうこともあるので、見ていて辛くなりますね。
夜も落ち着いて眠れないほどかゆがることもあるようです。かゆみの強さは耳ダニ感染の大きな目印になります。
3. 子犬や多頭飼いで感染しやすい
耳ダニは特に子犬に多く見られます。免疫力がまだ十分に発達していないため、感染しやすいのです。また、多頭飼いをしている家庭では、犬同士の接触によって感染が広がりやすい傾向があります。
母犬から子犬へ、あるいは犬同士が寄り添って寝ている間に感染することが多いです。複数の犬を飼っている場合は、一頭が感染すると他の犬にも広がる可能性が高いので注意が必要です。
4. 他の犬や猫にうつる可能性がある
耳ダニは感染性があり、犬から犬へ、また犬から猫へと感染します。直接接触することで簡単にうつってしまうので、多頭飼いの家庭では特に気をつけたいですね。一頭に耳ダニが見つかったら、他のペットも一緒に診てもらうことをおすすめします。
感染力が強いため、早めに治療を始めることが大切です。放置すると家中のペットに広がってしまう可能性があります。
外耳炎と耳ダニを見分けるポイント
外耳炎と耳ダニは症状が似ている部分もありますが、いくつかの違いに注目することで見分けることができます。正しく見分けることが適切な治療への第一歩です。
1. 耳垢の色と質感で判断する
最もわかりやすい違いは耳垢の色と質感です。外耳炎の場合、細菌感染なら黄色い膿のような耳垢、マラセチアなら茶色くてベタベタした耳垢が特徴的です。一方、耳ダニの場合は黒くて乾燥したコーヒーかすのような耳垢が大量に出ます。
耳垢の状態を観察するだけでも、かなり原因を絞り込めるかもしれません。ただし、外耳炎と耳ダニが同時に起きていることもあるので、最終的には獣医師の診断が必要です。
2. かゆみの強さに違いがある
耳ダニによるかゆみは、外耳炎よりも激しいことが多いです。しきりに耳を掻き続けて、夜も眠れないほどかゆがる場合は耳ダニの可能性が高くなります。外耳炎でもかゆみはありますが、耳ダニほど激しくない傾向があります。
ただし、外耳炎が悪化している場合は強いかゆみや痛みを伴うこともあるので、かゆみの強さだけで完全に判断するのは難しいかもしれません。他の症状と合わせて総合的に見ることが大切です。
3. においの種類で原因を推測できる
外耳炎で細菌やマラセチアが増殖している場合、特有のにおいがします。マラセチアは強い臭いを放ち、発酵したような甘酸っぱいにおいが特徴です。細菌感染の場合は膿のようなにおいがすることもあります。
一方、耳ダニの場合はそれほど強いにおいは出ないことが多いです。ただし、耳ダニによる炎症に二次感染が加わると、においが出てくることもあります。においの有無や種類も見分けるポイントの一つになりますね。
4. 顕微鏡検査で確実に診断できる
最終的に原因を確定するには、動物病院での顕微鏡検査が必要です。耳垢を採取してスライドグラスに乗せ、顕微鏡で観察することで、細菌、マラセチア、耳ダニなどを直接確認できます。特に耳ダニは顕微鏡で見るとはっきりわかるので、診断は比較的簡単です。
自己判断で治療を始めるよりも、きちんと検査を受けて原因を特定することが、早く治すための近道です。
犬の耳がかゆくなる原因
犬の耳がかゆくなる原因は一つではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っていることが多いです。代表的な原因を知っておくことで、予防にも役立ちます。
1. 細菌やマラセチアなどの感染
健康な犬の皮膚にもブドウ球菌やマラセチアは存在していますが、何らかの理由で増えすぎると炎症を起こします。皮膚のバリア機能が低下したときや、耳の中が湿った環境になったときに増殖しやすくなります。
細菌やマラセチアの増殖は外耳炎の悪化要因として知られており、一度増え始めると治療が長引くこともあります。特にマラセチアは湿度が高い環境を好むので、梅雨時期や夏場は注意が必要です。
2. アレルギーやアトピー体質
最近の研究では、外耳炎の根本にはアレルギーがあると考えられるようになってきました。食物アレルギーやアトピー性皮膚炎を持っている犬は、耳にも炎症が起きやすい傾向があります。花粉やハウスダストなどの環境アレルギーも原因になることがあります。
アレルギー体質の犬では、耳だけでなく皮膚全体に症状が現れることも少なくありません。何度も外耳炎を繰り返す場合は、アレルギーが背景にある可能性を考えてみてください。
3. 耳の構造や犬種の特徴
垂れ耳の犬種は耳の中が蒸れやすく、通気性が悪いため外耳炎になりやすいです。コッカースパニエルやゴールデンレトリーバーなどは特に注意が必要です。また、トイプードルのように耳毛が多い犬種も、耳の中に湿気がこもりやすくなります。
犬種によってなりやすさが違うので、自分の愛犬がどんなタイプかを知っておくことが大切ですね。
4. 散歩中に入った異物や水分
散歩中に植物の種や小さな実が耳の中に入り込むことがあります。異物が入ると刺激になり、炎症が起きやすくなります。また、シャンプーや水遊びの後に耳の中に水が残っていると、湿った環境ができて細菌が繁殖しやすくなります。
耳の中に水が入ったまま放置すると、外耳炎を引き起こす原因になるので、しっかり乾かすことが予防につながります。
垂れ耳や耳毛が多い犬種は要注意
犬種によって耳トラブルのリスクが大きく異なります。特に垂れ耳や耳毛が多い犬種は、日頃から耳のケアに気を配る必要があります。
1. 耳の中が蒸れやすく湿気がこもる
垂れ耳の犬は耳が外耳道を覆っているため、耳の中に湿気がこもりやすくなります。湿った環境は細菌や真菌が繁殖するのに最適な条件です。特に夏場や梅雨時期は湿度が高いため、さらにリスクが高まります。
耳毛が多い犬種も同様に、毛が邪魔をして通気性が悪くなってしまいます。耳の中が常にジメジメした状態になりやすいのです。
2. 通気性が悪いため菌が繁殖しやすい
通気性が悪いと、耳の中の温度と湿度が上がり、細菌やマラセチアが増えやすい環境になります。健康なときは問題なかった常在菌も、環境が変わると急に増殖し始めることがあります。
耳が立っている犬種に比べると、垂れ耳の犬種は外耳炎の発症率が明らかに高いといわれています。構造的に不利な条件を抱えているのですね。
3. トイプードルやコッカーに多い
トイプードルは耳毛が多く、耳の中にも細かい毛が生えているため、通気性が悪くなりやすい犬種です。コッカースパニエルは垂れ耳で耳が大きく、耳の中が湿りやすい特徴があります。ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーも垂れ耳なので注意が必要です。
これらの犬種を飼っている場合は、耳トラブルのリスクが高いことを意識しておきましょう。
4. 日頃からのチェックが大切
垂れ耳や耳毛が多い犬種を飼っている場合、週に一度は耳の状態を確認する習慣をつけるといいですね。耳をめくって中を見て、赤みや耳垢の増加、においなどがないかチェックしてください。早期発見できれば、軽症のうちに対処できます。
日頃から愛犬の耳に触れることで、異変にすぐ気づけるようになります。愛犬とのコミュニケーションの一環として、耳チェックを取り入れてみてください。
自宅でできる犬の耳のケア方法
正しい耳のケアを行うことで、耳トラブルを予防できます。ただし、間違った方法で行うと逆効果になることもあるので、基本を押さえておきましょう。
1. 耳洗浄液を使った正しい耳掃除のやり方
耳掃除には犬用の耳洗浄液を使うのがおすすめです。まず耳洗浄液を耳の中に数滴垂らします。人間用のものや刺激の強いものは使わないでください。耳洗浄液を入れたら、次のステップに進みます。
耳掃除の頻度は週に1〜2回程度が目安ですが、犬種や耳の状態によって調整してください。やりすぎると逆に耳の環境を悪化させることもあります。
2. 耳の根元を軽く揉んで耳垢を浮かせる
耳洗浄液を入れた後、耳の根元を外側から優しく揉みます。クチュクチュと音がする程度に揉むことで、洗浄液が耳の奥まで行き渡り、耳垢が浮いてきます。このとき強く揉みすぎないように注意してください。
揉み終わったら犬が自然に頭を振って、耳の中の洗浄液と耳垢を外に出します。この頭振りは犬の自然な反応なので、無理に止める必要はありません。
3. コットンで優しく拭き取る
頭を振った後、耳の入り口付近に出てきた汚れをコットンや柔らかいガーゼで優しく拭き取ります。見える範囲だけを拭き取るようにして、奥まで無理に拭こうとしないでください。コットンは清潔なものを使い、使い回しはしないようにしましょう。
拭き取るときはゴシゴシこすらず、ポンポンと押さえるように拭くのがコツです。強くこすると皮膚を傷つけてしまいます。
4. 綿棒で奥まで掃除しない
耳掃除で最もやってはいけないのが、綿棒を耳の奥まで入れることです。耳の中は非常にデリケートで、綿棒で奥まで掃除しようとすると、耳垢を奥に押し込んでしまったり、耳道を傷つけたりする危険があります。
綿棒を使う場合は、耳の入り口付近の見える範囲だけにしてください。基本的にはコットンで拭き取る方法のほうが安全です。
犬の耳掃除で気をつけたいこと
耳掃除は正しく行えば効果的ですが、間違った方法では耳トラブルを引き起こすこともあります。以下のポイントに気をつけて、安全にケアしましょう。
1. 無理に奥まで触らない
耳の奥は鼓膜があり、非常にデリケートな部分です。無理に奥まで触ろうとすると、鼓膜を傷つける危険があります。見える範囲だけを優しくケアすることが基本です。
奥の汚れは自然に外に出てくるので、無理に取ろうとしなくても大丈夫です。心配な場合は動物病院でプロにお願いするのが安心ですね。
2. 乾いた素材でゴシゴシ擦らない
乾いたティッシュや綿棒で耳の中をゴシゴシ擦ると、皮膚を傷つけてしまいます。耳の中の皮膚は薄くて敏感なので、刺激を与えすぎないことが大切です。必ず耳洗浄液で湿らせてから優しく拭き取るようにしましょう。
乾拭きは摩擦が強すぎて、かえって炎症を起こす原因になることもあります。湿らせて優しくケアすることを心がけてください。
3. 嫌がる場合は少しずつ慣れさせる
耳掃除を嫌がる犬は多いです。無理やり押さえつけて行うと、耳掃除自体がストレスになってしまいます。最初は耳を触るだけから始めて、少しずつ慣れさせていくといいですね。
毎回無理をせず、短時間で終わらせることも大切です。焦らずゆっくり慣れさせていきましょう。
4. おやつを使ってご褒美にする
耳掃除の後におやつをあげることで、「耳掃除=いいことがある」と学習させることができます。ポジティブな印象を持ってもらうことで、次回から協力的になってくれるかもしれません。
耳掃除中も、おとなしくしていたらこまめに褒めてあげてください。ご褒美を上手に使うことで、耳掃除がスムーズになります。
犬の耳トラブルを防ぐ日常の工夫
耳トラブルは予防が何より大切です。日常生活の中で少し意識するだけで、リスクを大きく減らせます。
1. 定期的に耳の状態をチェックする
週に一度は耳の中を確認する習慣をつけましょう。耳をめくって、赤みや腫れ、耳垢の量、においなどをチェックします。異常に早く気づくことができれば、軽症のうちに対処できます。
| チェック項目 | 正常な状態 | 異常のサイン | |
|---|---|---|---|
| 色 | 薄いピンク色 | 赤い、黒ずんでいる | |
| 耳垢 | 少量で薄茶色 | 大量、黄色や黒色 | |
| におい | ほとんど無臭 | 嫌なにおい、強い臭い | |
| 湿り気 | やや乾燥 | ジメジメしている | |
| 定期的なチェックが早期発見の鍵です。 |
2. シャンプー後はしっかり乾かす
シャンプーや水遊びの後は、耳の中に水が残らないようにしっかり乾かすことが大切です。耳の入り口をコットンで軽く拭いて、水分を取り除いてください。ドライヤーを使う場合は、低温で遠くから風を当てるようにしましょう。
水が残っていると湿った環境になり、細菌が繁殖しやすくなります。シャンプー後のケアは忘れずに行いましょう。
3. 耳毛が多い場合は抜いてもらう
トイプードルなどの耳毛が多い犬種は、定期的に耳毛を抜くことで通気性を良くできます。ただし、耳毛を抜くのは技術が必要なので、トリミングサロンや動物病院でお願いするのがおすすめです。
耳毛を抜くことで耳の中が蒸れにくくなり、外耳炎の予防につながります。定期的なトリミングの際に一緒にお願いするといいですね。
4. 散歩後に耳の中を確認する習慣をつける
散歩から帰ったら、耳の中に草の種や小さな異物が入っていないか確認しましょう。特に草むらを歩いた後は要注意です。異物が入ったまま放置すると、炎症の原因になります。
耳をめくって軽くチェックするだけなので、習慣にしてしまえば手間はかかりません。散歩後のルーティンに組み込んでみてください。
動物病院を受診すべきタイミング
自宅でのケアでは対処しきれない場合は、早めに動物病院を受診することが大切です。以下のような症状が見られたら、迷わず受診しましょう。
1. 耳のかゆみや赤みが数日続く
自宅でケアしても症状が改善せず、かゆみや赤みが数日続く場合は受診が必要です。放置すると症状が悪化して、治療が長引くこともあります。
早めに受診することで、軽症のうちに治せる可能性が高くなります。様子を見すぎないことが大切ですね。
2. 膿のような耳垢や悪臭がある
黄色い膿のような耳垢が出ていたり、強い悪臭がする場合は、感染が進行しているサインです。細菌やマラセチアが増殖している可能性が高く、専門的な治療が必要になります。
においが強い場合は特に注意が必要です。すぐに動物病院に連れて行ってください。
3. 何度も外耳炎を繰り返している
外耳炎を治療しても、すぐにまた再発してしまう場合は、アレルギーなどの根本的な原因がある可能性があります。慢性化すると治療が難しくなるので、繰り返す場合は詳しい検査を受けることをおすすめします。
アレルギー検査や食事の見直しなど、根本原因へのアプローチが必要かもしれません。
4. 耳血腫など別のトラブルが起きている
頭を激しく振り続けることで、耳に血が溜まって腫れる耳血腫という状態になることがあります。耳が膨らんで大きく腫れている場合は、すぐに受診してください。
耳血腫は放置すると耳の形が変形してしまうこともあるので、早急な処置が必要です。
動物病院での診察と治療の流れ
動物病院では、どのような検査や治療が行われるのでしょうか。流れを知っておくと、初めての受診でも安心ですね。
1. 耳鏡で耳の中を詳しく観察する
まず耳鏡という専用の器具を使って、耳の中を詳しく観察します。外耳道の状態、赤みや腫れ、異物の有無などを確認します。耳道が閉塞している場合は、レントゲンやCT検査が必要になることもあります。
耳鏡による観察で、炎症の程度や耳道の状態がわかります。痛みがある場合は、この段階で嫌がることもあるかもしれません。
2. 耳垢検査で原因を特定する
耳垢を採取して、顕微鏡で観察します。細菌、マラセチア、耳ダニなどが存在するかを確認し、原因を特定します。この検査は比較的短時間で結果がわかります。
原因がはっきりすることで、適切な治療薬を選ぶことができます。必要に応じて培養検査を行い、どの抗生物質が効果的かを調べることもあります。
3. 点耳薬や内服薬で治療を進める
診断結果に基づいて、点耳薬や内服薬が処方されます。細菌感染の場合は抗生物質、マラセチアの場合は抗真菌薬、耳ダニの場合は駆虫薬が使われます。炎症が強い場合は、ステロイドが処方されることもあります。
点耳薬は毎日決められた回数を投与する必要があります。自宅での継続的なケアが治療の鍵になります。
4. 慢性化している場合は継続的なケアが必要
外耳炎が慢性化している場合や、アレルギーが背景にある場合は、長期的な治療とケアが必要になります。定期的に通院して、耳の状態を確認しながら治療を調整していきます。
アレルギーが原因の場合は、食事療法やアレルギー検査を並行して行うこともあります。根気よく治療を続けることが大切です。
まとめ
犬の耳のかゆみは、飼い主が気づいてあげられる大切なサインです。外耳炎や耳ダニなど原因はさまざまですが、耳垢の色や質感、かゆみの強さなどを観察することで、ある程度見分けることができます。
日頃から耳の状態をチェックして、正しい方法でケアを続けることが予防につながります。もし症状が続く場合や、黒い耳垢が大量に出るなどの異常が見られたら、早めに動物病院を受診してください。愛犬の快適な生活を守るために、耳の健康にも目を向けてあげたいですね。
