犬の飼い方

名前を呼んでも来ない犬の気持ちを知る!信頼関係を取り戻す呼び方と接し方を解説!

GOOD DOG編集部

「名前を呼んでも愛犬が来てくれない」と悩んでいませんか?呼んでも知らんぷりで、他のことに夢中になっている姿を見ると、少し寂しくなりますよね。けれど犬が来ないのには、必ず理由があります。嫌な経験と結びついているのかもしれませんし、信頼関係がまだ十分に築けていないのかもしれません。

犬の気持ちに寄り添いながら、呼び戻しのしつけや接し方を見直すことで、関係は少しずつ変わっていきます。ここでは、名前を呼んでも来ない犬の気持ちと、信頼を取り戻すための具体的な方法を紹介します。焦らずやさしく向き合えば、きっとまた振り向いてくれるはずです。

名前を呼んでも来ない犬の気持ちを知る

犬が名前を呼ばれても来ないとき、飼い主さんは「無視されている」と感じるかもしれません。けれど犬の心の中では、もっと複雑なことが起きているかもしれません。

1. 犬はどう感じているのか

名前を呼ばれたとき、犬は必ずしも「行かなきゃ」とは思っていないものです。むしろ「今は行きたくない」「あそこに行くと嫌なことがある」と感じている可能性があります。犬にとって名前は単なる音の信号であり、その後に待っている出来事とセットで記憶されています。

たとえば、名前を呼ばれた後に爪切りをされたり、お風呂に入れられたりした経験があると、犬は「名前=嫌なこと」と学習してしまいます。そうなると、呼ばれても近づきたくなくなるのは自然なことです。逆に、名前を呼ばれた後におやつがもらえたり、散歩に行けたりする経験があれば、喜んで飛んでくるようになります。

犬の気持ちは、過去の経験によって大きく左右されます。だからこそ、名前を呼ぶときの状況をもう一度振り返ってみることが大切です。犬はちゃんと感じ取っているのです。

2. 無視しているわけではない理由

犬が名前を呼んでも来ないのは、決して「無視している」わけではありません。単純に聞こえていなかったり、別のことに夢中で注意が向いていなかったりすることもあります。犬の集中力は意外と高く、興味のあるものに没頭すると周りの音が耳に入らなくなります。

また、名前や「おいで」という言葉の意味を正確に理解していない可能性もあります。特に子犬や新しく迎えた犬の場合、まだトレーニングが十分ではないため、指示の意味がわかっていないこともあるのです。

さらに高齢犬の場合は、聴力が低下していることも考えられます。呼んでも反応が薄いときは、健康面のチェックも忘れずに行いたいところです。無視しているように見えても、実は別の理由が隠れているかもしれません。

3. 飼い主さんとの距離感

犬と飼い主さんの間に、心の距離がある場合もあります。信頼関係がまだ十分に築けていないと、犬は飼い主さんの呼びかけに積極的に応じようとしません。これは特に、厳しいしつけが続いていたり、スキンシップが少なかったりするときに起こりやすいです。

犬にとって飼い主さんは、安心できる存在であってほしいものです。ところが、叱られることが多かったり、触れ合う時間が少なかったりすると、犬は距離を置くようになります。「呼ばれても行きたくない」という気持ちが生まれるのは、関係性が影響しているからです。

逆に、日頃から優しく接して、一緒に遊ぶ時間をたっぷりとっている飼い主さんには、犬も喜んで近づいてきます。距離感を縮めるには、日々の接し方が何よりも大切です。

犬が名前を呼んでも来ない理由

犬が名前を呼んでも来ないのには、いくつかの明確な理由があります。原因を知ることで、対処の方向性が見えてきます。

1. 名前を呼ばれると嫌なことをされると覚えている

犬は経験から学ぶ生き物です。名前を呼ばれた後に嫌なことをされた記憶があると、名前自体に対してネガティブな印象を持つようになります。たとえば、爪切り、耳掃除、シャンプー、病院へ連れて行かれる前に名前を呼ばれることが続くと、犬は「名前=嫌な予感」と学習してしまいます。

これは条件づけと呼ばれる現象で、犬の行動心理において非常によく見られるパターンです。一度こうした結びつきができてしまうと、名前を聞いただけで逃げたり、隠れたりすることもあります。

この状態を改善するには、名前を呼んだ後に必ず良いことが起こる経験を積み重ねる必要があります。おやつをあげる、遊ぶ、褒めるといったポジティブな出来事とセットにすることで、犬の中で名前の印象が少しずつ変わっていきます。

2. 他のものに夢中で声が聞こえていない

犬は興味のあるものに集中すると、周囲の音がほとんど耳に入らなくなります。散歩中に他の犬や匂いに夢中になっているとき、おもちゃで遊んでいるとき、食べ物を見つけたときなどは、名前を呼んでも反応しないことがよくあります。

これは犬の本能的な行動であり、決して悪気があるわけではありません。犬にとっては、目の前の刺激が飼い主さんの声よりも魅力的に感じられているだけなのです。

こうした状況では、声のトーンを変えたり、手を叩いて注意を引いたりする工夫が必要になります。また、日頃から呼び戻しのトレーニングを繰り返し行うことで、他のことに夢中でも反応できるようになっていきます。

3. 名前や「おいで」の意味を理解していない

子犬や新しく迎えた犬の場合、そもそも名前や「おいで」という指示の意味を理解していないことがあります。人間の言葉は犬にとって複雑で、何度も繰り返し教えないと覚えられません。

犬は音の響きやトーンで言葉を認識しているため、家族によって呼び方が違ったり、名前が長すぎたりすると混乱してしまいます。「ポチ」と呼ぶ人もいれば「ポチちゃん」「ポチくん」と呼ぶ人もいると、犬はどれが自分の名前なのかわからなくなるのです。

名前を覚えさせるには、短くてシンプルな呼び方に統一し、名前を呼んだ後に必ずご褒美をあげることが効果的です。繰り返しの中で、犬は「この音が鳴ったら自分のこと」と学んでいきます。

4. 聴力が低下している可能性

高齢犬の場合、聴力が低下していることも考えられます。犬も年齢を重ねると、人間と同じように耳が遠くなることがあります。特に7歳を超えたあたりから、徐々に聴覚が衰え始めることが多いです。

聴力が落ちていると、名前を呼んでも反応が薄くなったり、近くで呼んでも気づかなかったりします。この場合は、視覚的なサインを使ったコミュニケーションが有効です。手を振ったり、ライトを使ったりして犬の注意を引く方法もあります。

もし聴力の低下が疑われる場合は、一度動物病院で診てもらうことをおすすめします。早めに気づいてあげることが、犬の生活の質を保つことにつながります。

5. 信頼関係がまだ築けていない

犬と飼い主さんの間に信頼関係がないと、呼び戻しもうまくいきません。信頼関係は一朝一夕には築けず、日々の積み重ねが大切です。厳しく叱られることが多かったり、スキンシップが少なかったりすると、犬は飼い主さんに対して警戒心を持つようになります。

信頼されていない状態では、犬は飼い主さんの指示に従う理由を感じません。むしろ「呼ばれても良いことがない」と思っているかもしれません。

信頼関係を築くには、毎日の優しい声かけ、穏やかな触れ合い、一緒に遊ぶ時間が欠かせません。犬が安心して過ごせる環境を整えることが、呼び戻しの第一歩になります。

6. 名前が聞き取りにくい、呼び方が統一されていない

犬にとって聞き取りやすい名前とそうでない名前があります。長すぎる名前や、似たような音が続く名前は、犬が認識しにくいことがあります。たとえば「マロン」と「メロン」は人間には違って聞こえますが、犬には区別がつきにくいかもしれません。

また、家族によって呼び方がバラバラだと、犬は混乱します。お父さんは「ポチ」、お母さんは「ポチちゃん」、子どもは「ポッちゃん」と呼んでいたら、犬はどれが自分の名前なのかわからなくなってしまいます。

呼び方を統一し、短くて明瞭な名前にすることで、犬の反応は格段に良くなります。家族全員で同じ呼び方を使うことを徹底しましょう。

呼んでも来ないときにやってはいけないこと

犬が名前を呼んでも来ないとき、ついやってしまいがちなNG行動があります。これらは逆効果になるため、注意が必要です。

1. 名前を呼んだ後に叱る

犬が名前を呼んで来たのに、その後で叱ってしまうのは最もやってはいけないことです。たとえば、なかなか来なかったことに腹を立てて「遅い!」と怒鳴ったり、来た後に「どこに行ってたの!」と叱ったりすると、犬は「呼ばれて行ったら怒られた」と学習してしまいます。

こうなると、次からは呼ばれても絶対に来なくなります。犬にとって、呼び戻しに応じた結果が叱責であれば、もう二度と近づきたくないと思うのは当然です。

どんなに時間がかかっても、来たときには必ず褒めることが鉄則です。犬は「来たら良いことがあった」という経験を積むことで、次も来るようになります。叱りたい気持ちをぐっとこらえて、笑顔で迎えてあげましょう。

2. 来たときに爪切りや病院など嫌なことをする

名前を呼んで犬が来たとき、その直後に爪切りやシャンプー、病院へ連れて行くといった嫌なことをするのもNGです。犬は因果関係を学習する生き物なので、「呼ばれて行ったら嫌なことをされた」とすぐに覚えてしまいます。

これを繰り返すと、名前を聞いただけで逃げるようになります。特に病院の前や、お風呂の準備をしているときに名前を呼ぶのは避けたほうが無難です。

もし嫌なことをする必要があるときは、名前を呼ばずに静かに近づいて抱き上げるなど、別の方法をとりましょう。名前はできるだけ良いイメージと結びつけておくことが大切です。

3. しつこく何度も呼び続ける

犬が来ないからといって、何度も何度も名前を連呼するのも良くありません。「ポチ!ポチ!ポチ!」と繰り返し呼んでも、犬は慣れてしまい、名前の意味が薄れていきます。

しつこく呼ばれると、犬は「今は行かなくても大丈夫」と学習してしまいます。呼び戻しの指示は、基本的に1回か2回までにとどめるべきです。

もし来ない場合は、自分から犬のところへ行き、リードをつけて誘導するなど、別の方法をとりましょう。何度も呼ぶことで、かえって呼び戻しの効果が薄れてしまいます。

4. 怒った声で呼ぶ

低くて怒ったような声で名前を呼ぶと、犬は怖がって近づきたくなくなります。犬は人間の声のトーンに敏感で、怒っているかどうかをすぐに察知します。

呼び戻しのときは、明るくて高めの声で呼ぶのが基本です。楽しそうな声のほうが、犬は「行ってみたい」と思うものです。

イライラしているときほど、声のトーンに気をつけましょう。犬にとって、飼い主さんの声は安心の源であってほしいのです。

犬との信頼関係を取り戻す接し方

信頼関係を取り戻すには、日々の接し方を見直すことが何よりも大切です。小さな積み重ねが、犬の心を開いていきます。

1. 毎日のアイコンタクトを大切にする

犬と目を合わせることは、信頼関係を築く上で非常に重要です。アイコンタクトは、犬にとって「あなたを見ているよ」「大切に思っているよ」というメッセージになります。

朝起きたとき、ご飯をあげるとき、散歩の前など、日常の中で犬の目を見て優しく話しかける習慣をつけましょう。最初は犬が目をそらすかもしれませんが、続けることで少しずつ視線を合わせてくれるようになります。

アイコンタクトができる犬は、飼い主さんの指示にも応じやすくなります。目を合わせることは、心の距離を縮める第一歩です。

2. 優しく触れるスキンシップの時間をつくる

犬は触れられることで安心感を得ます。毎日少しでも良いので、優しく撫でたり、抱きしめたりする時間をつくりましょう。特に、犬がリラックスしているときに優しく触れてあげると、心の距離が縮まります。

ただし、犬が嫌がる場所を無理に触るのは逆効果です。頭や背中、胸のあたりなど、犬が好む場所を中心に触れてあげましょう。嫌がるそぶりを見せたら、すぐにやめることも大切です。

スキンシップは、言葉以上に気持ちを伝える手段です。触れ合う時間が増えるほど、犬は飼い主さんを信頼するようになります。

3. 散歩や遊びで一緒に楽しむ

犬にとって、飼い主さんと一緒に過ごす時間は何よりも嬉しいものです。散歩や遊びを通じて、一緒に楽しむ経験を積み重ねることで、信頼関係は自然と深まっていきます。

散歩中は、犬のペースに合わせて歩いたり、匂いを嗅ぐ時間をたっぷりとってあげたりすることが大切です。また、ボール遊びや引っ張りっこなど、犬が好きな遊びを一緒に楽しむことで、「飼い主さんと一緒にいると楽しい」という気持ちが育ちます。

忙しい日々の中でも、犬との時間を優先することが信頼の土台になります。一緒に過ごす時間が、何よりの絆を生むのです。

4. 厳しすぎるしつけは避ける

しつけは大切ですが、厳しすぎると犬は萎縮してしまいます。叱ることが多すぎると、犬は飼い主さんを怖がるようになり、信頼関係が崩れてしまいます。

褒めることを中心にしたポジティブなしつけを心がけましょう。良い行動をしたときにすぐに褒めることで、犬は「これをすれば喜んでもらえる」と学びます。叱るのは本当に危険なときだけにして、普段は優しく接することが大切です。

犬は愛情を持って接してくれる人を信頼します。厳しさよりも、やさしさと一貫性を大切にしましょう。

犬が喜ぶ名前の呼び方のコツ

名前の呼び方ひとつで、犬の反応は大きく変わります。ちょっとした工夫で、犬が喜んで振り向いてくれるようになります。

1. 明るく高めの声で呼ぶ

犬は高くて明るい声に反応しやすいです。低い声は怒っているように聞こえるため、犬は警戒してしまいます。名前を呼ぶときは、少し高めのトーンで、楽しそうに呼びかけましょう。

「ポチ~!」と伸ばすように呼ぶと、犬の耳に届きやすくなります。声に笑顔を乗せるイメージで呼ぶと、犬も「何か良いことがありそう」と感じて近づいてきます。

声のトーンは、犬の気持ちを左右する大きな要素です。明るい声で呼ぶことを習慣にしましょう。

2. 名前は短く、家族で統一する

犬が覚えやすい名前は、2音から3音程度の短いものです。長すぎる名前は、犬が認識しにくくなります。また、家族全員が同じ呼び方をすることも重要です。

「ポチ」「モモ」「ハナ」といったシンプルな名前は、犬にとって聞き取りやすく、覚えやすいです。呼び方が「ポチ」「ポチちゃん」「ポチくん」とバラバラだと、犬は混乱してしまいます。

家族会議を開いて、呼び方を統一することをおすすめします。一貫性があることで、犬の反応は格段に良くなります。

3. 名前を呼んだら褒める習慣をつける

名前を呼んだら、必ず良いことが起こるようにしましょう。おやつをあげる、撫でる、遊ぶなど、犬が喜ぶことをセットにすることで、名前に対するポジティブな印象が強まります。

特に最初のうちは、名前を呼んで振り向いただけでも褒めてあげることが大切です。「偉いね!」「良い子だね!」と声をかけながら、優しく撫でてあげましょう。

この習慣を続けることで、犬は名前を聞くたびに「飼い主さんのところに行けば良いことがある」と学習します。名前が犬にとって嬉しい合図になるのです。

4. 呼ぶ回数は適度に抑える

名前を呼びすぎると、犬は慣れてしまい、反応が鈍くなります。何度も連呼するのではなく、呼ぶときは1回か2回にとどめましょう。

特に、何でもないときに無意味に名前を呼ぶのは避けたほうが良いです。名前を呼ぶときは、必ず意味があるときだけにすることで、犬は「これは大事な呼びかけだ」と認識します。

呼ぶ回数を抑えることで、名前の重みが増し、犬の反応も良くなります。質を重視した呼び方を心がけましょう。

呼び戻しのしつけ方(基本編)

呼び戻しは、犬の安全を守るためにも欠かせないしつけです。基本をしっかり押さえて、少しずつ教えていきましょう。

1. おやつやおもちゃを使って興味を引く

呼び戻しのトレーニングを始めるときは、犬が大好きなおやつやおもちゃを用意しましょう。これらは犬の興味を引き、「行けば良いことがある」と理解させるための重要なツールです。

最初は、おやつを見せながら名前を呼びます。犬が近づいてきたら、すぐにおやつをあげて褒めましょう。このシンプルな繰り返しが、呼び戻しの土台になります。

おもちゃが好きな犬には、お気に入りのボールやぬいぐるみを使うのも効果的です。犬が「あれが欲しい」と思う気持ちを利用して、呼び戻しに応じる習慣をつけていきます。

2. 近い距離から「おいで」を教える

いきなり遠くから呼ぶのではなく、まずは1メートルほどの近い距離から練習を始めましょう。犬が成功しやすい環境を整えることが、しつけの成功の鍵です。

「おいで」と言いながら、犬が近づいてきたらすぐにおやつをあげます。これを何度も繰り返すことで、犬は「おいで=近づく=良いことがある」という流れを学びます。

近い距離で確実にできるようになってから、少しずつ距離を伸ばしていきましょう。焦らず、犬のペースに合わせることが大切です。

3. 来たら必ず褒めてご褒美をあげる

呼び戻しに応じたら、必ず褒めてご褒美をあげることが鉄則です。どんなに時間がかかっても、来たこと自体を評価してあげましょう。

褒めるときは、声のトーンを明るくして「偉いね!」「良くできたね!」と伝えます。その後すぐにおやつをあげることで、犬は「来れば良いことがある」と強く印象づけられます。

この「成功→褒める→ご褒美」のサイクルを繰り返すことで、呼び戻しは確実に身についていきます。一貫性を持って続けることが重要です。

4. リードをつけた状態で練習する

最初のうちは、必ずリードをつけた状態で練習しましょう。リードがあれば、犬が来なかったときにも誘導できるため、失敗を防げます。

リードは犬の安全を守るだけでなく、トレーニングの成功率を上げるためのサポート役でもあります。ロングリードを使えば、距離を伸ばしても安心して練習できます。

リードをつけることで、犬が逃げたり、他のものに夢中になったりするのを防げます。基本ができてから、少しずつリードを外す練習に移りましょう。

呼び戻しのしつけ方(実践編)

基本ができたら、次は実践的なトレーニングに進みます。少しずつ難易度を上げていくことで、どんな状況でも呼び戻しができるようになります。

1. 少しずつ距離を伸ばしていく

近い距離で確実にできるようになったら、徐々に距離を伸ばしていきましょう。最初は2メートル、次は3メートル、5メートルと、段階的に増やしていくのがコツです。

距離を伸ばすときは、犬が成功しやすい環境を維持することが大切です。静かな場所で、他の刺激が少ない状況で練習しましょう。成功体験を積むことが、自信につながります。

もし途中で来なくなったら、一度距離を短くして、できる範囲に戻ります。焦らず、犬のペースに合わせて進めることが成功の秘訣です。

2. 他のものに夢中なときに呼んでみる

呼び戻しがある程度できるようになったら、犬が他のことに夢中なときに呼ぶ練習をしてみましょう。これは応用編で、難易度が高いですが、実際の生活ではこうした場面が多いです。

たとえば、犬がおもちゃで遊んでいるとき、匂いを嗅いでいるときなどに名前を呼んでみます。最初は反応が薄いかもしれませんが、繰り返すことで少しずつ応じてくれるようになります。

他のものに夢中でも呼び戻しができるようになれば、散歩中や公園でも安心です。この段階では、ご褒美を特別豪華にするのも効果的です。

3. 指示は2回まで、来なかったらリードで誘導

呼び戻しの指示は、基本的に1回か2回までにとどめましょう。何度も呼ぶと、犬は「今すぐ行かなくても大丈夫」と学習してしまいます。

もし2回呼んでも来ない場合は、自分から犬のところに行き、リードで優しく誘導します。このとき、叱らずに穏やかに接することが大切です。

リードで誘導したとしても、飼い主さんのところに来たら褒めてあげましょう。結果的に来たことが重要で、その行動を強化することが次の成功につながります。

4. 成功体験を積み重ねる

呼び戻しのトレーニングで最も大切なのは、成功体験を積み重ねることです。犬が「できた!」と感じる瞬間を増やすことで、自信がつき、次も応じようという気持ちが育ちます。

失敗を減らすために、最初は簡単な状況からスタートし、少しずつ難易度を上げていきましょう。無理をせず、犬ができる範囲で練習することが成功のカギです。

毎日少しずつでも良いので、継続することが大切です。積み重ねることで、呼び戻しは確実に身についていきます。

信頼関係を深める日常の過ごし方

呼び戻しのトレーニングだけでなく、日常の過ごし方が信頼関係を深める上で欠かせません。毎日の小さな積み重ねが、犬との絆を強くします。

1. 愛犬と目を合わせて話しかける

犬と目を合わせて話しかけることは、コミュニケーションの基本です。朝起きたとき、ご飯をあげるとき、散歩から帰ったときなど、日常の中で犬の目を見て優しく声をかけましょう。

犬は飼い主さんの表情や声のトーンから、気持ちを読み取ります。笑顔で話しかけることで、犬は安心感を得ます。

アイコンタクトは、言葉以上に心を通わせる手段です。毎日の習慣にすることで、犬との心の距離がぐっと縮まります。

2. 落ち着いた時間を一緒に過ごす

犬と一緒に静かに過ごす時間も大切です。遊ぶだけでなく、ソファでくつろいだり、一緒に昼寝をしたりする時間が、犬に安心感を与えます。

忙しい日々の中でも、犬のそばにいる時間をつくりましょう。何もしなくても、ただそばにいるだけで犬は嬉しいものです。

静かな時間を共有することで、犬は「この人といると落ち着く」と感じるようになります。信頼関係の土台は、こうした穏やかな時間から生まれます。

3. 良い行動をしたらすぐに褒める

犬が良い行動をしたときは、すぐにその場で褒めることが大切です。タイミングが遅れると、犬は何を褒められているのかわからなくなってしまいます。

たとえば、おすわりができたとき、静かに待てたとき、トイレが成功したときなど、小さなことでも褒めてあげましょう。犬は褒められることで、「これをすれば喜んでもらえる」と学びます。

褒めることは、犬に自信を与え、飼い主さんとの関係を良好に保つための最高の方法です。ポジティブな言葉をたくさんかけてあげましょう。

4. 愛情を込めたご飯の時間を大切にする

ご飯の時間は、犬にとって一日の中で最も楽しみな時間のひとつです。ご飯をあげるときは、優しく声をかけながら準備し、愛情を込めて与えましょう。

ご飯の前に「おすわり」や「待て」をさせるのも良いですが、厳しくしすぎないことが大切です。食事は楽しい時間であってほしいものです。

毎日のご飯の時間を通じて、犬は「この人が自分を大切にしてくれている」と感じます。食事を通じた信頼関係も、大きな意味を持ちます。

呼んでも来ないときのよくある疑問

呼び戻しについて、多くの飼い主さんが抱える疑問にお答えします。

1. 子犬のうちから教えたほうがいいですか

はい、できるだけ早い時期から教えることをおすすめします。子犬は学習能力が高く、柔軟に新しいことを吸収できるため、呼び戻しも覚えやすいです。

ただし、子犬のうちは集中力が短いため、トレーニングは1回5分程度の短い時間にとどめましょう。遊びの延長として楽しく教えることがポイントです。

早い時期から始めることで、呼び戻しが自然な習慣として身につきます。焦らず、楽しく続けることが大切です。

2. 老犬でも呼び戻しは覚えられますか

老犬でも呼び戻しを覚えることは可能です。ただし、若い犬に比べて時間がかかることもあります。焦らず、犬のペースに合わせて進めましょう。

老犬の場合は、聴力や視力が低下していることもあるため、視覚的なサインを併用すると効果的です。手を振ったり、ライトを使ったりする方法も試してみましょう。

年齢に関係なく、ポジティブな方法で教えることが大切です。愛情を持って接すれば、老犬でも新しいことを学べます。

3. 名前を変えたら覚え直してくれますか

犬は新しい名前を覚え直すことができます。特に、元の名前にネガティブな印象がついてしまっている場合は、名前を変えることで関係がリセットされることもあります。

新しい名前を教えるときは、名前を呼んだ後に必ずおやつをあげたり、褒めたりして、ポジティブな印象をつけましょう。毎日繰り返すことで、数週間程度で覚えてくれます。

ただし、家族全員が新しい名前で統一することが必須です。バラバラだと、犬は混乱してしまいます。

4. 外では来るのに家では来ない理由

外では刺激が多く、飼い主さんに注意を向けやすいため、呼び戻しがうまくいくことがあります。一方、家の中では安心しきっているため、呼ばれても「後でいいや」と思っている可能性があります。

家の中でも呼び戻しの練習をすることで、どんな場所でも応じるようになります。家でもおやつを使って練習し、来たら褒めることを習慣にしましょう。

環境によって反応が変わるのは自然なことです。両方の環境でバランス良く練習することが大切です。

まとめ:焦らず、やさしく向き合うことが第一歩

名前を呼んでも来ない犬には、必ず理由があります。嫌な経験と結びついていたり、信頼関係がまだ築けていなかったりと、原因はさまざまです。けれど大切なのは、犬を責めるのではなく、犬の気持ちに寄り添いながら、少しずつ関係を築き直していくことです。

呼び戻しのトレーニングは、一朝一夕にはできません。毎日の積み重ねが、やがて確かな信頼関係を生みます。焦らず、犬のペースに合わせて進めていきましょう。愛情を持って接することで、犬はきっとまた振り向いてくれるはずです。

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