フレンチブルドッグの夏の室温管理は?暑さに弱い犬が快適に過ごす方法を解説!
フレンチブルドッグを飼っている方なら、夏の暑さ対策には毎年頭を悩ませているのではないでしょうか。
鼻がぺちゃんこで愛嬌たっぷりのフレブルですが、その特徴的な顔立ちゆえに暑さには本当に弱いのです。室温管理を間違えると命に関わることもあるため、飼い主としてきちんと対策してあげたいですよね。ここでは、フレンチブルドッグが夏を快適に過ごすための具体的な室温管理や暑さ対策について解説していきます。
フレンチブルドッグはどうして暑さに弱いの?
フレンチブルドッグが特に暑さに弱いのには、身体的な理由があります。他の犬種と比べて熱中症のリスクが高いため、その理由をしっかり理解しておくことが大切です。
1. 鼻が短いことで体温調節が苦手
フレンチブルドッグの最大の特徴である短い鼻は、実は体温調節にとって大きなハンディキャップになっています。
犬は人間のように汗をかいて体温を下げることができません。そのため、主にハァハァという呼吸(パンティング)によって体内の熱を放出するのですが、鼻が短いフレブルは空気の通り道が狭くなっているのです。
長い鼻を持つ犬種なら、鼻から入った空気が体内を通る間に効率よく熱交換できます。でもフレブルの場合は、その距離が極端に短いため体温を下げにくいという弱点があるのです。
つまり、見た目の可愛さと引き換えに、暑さへの耐性が低くなっているということですね。飼い主としては、その分しっかりサポートしてあげる必要があります。
2. 呼吸による冷却機能が働きにくい
短頭種特有の呼吸の構造は、冷却機能そのものにも影響を与えています。
フレンチブルドッグは気道が狭く、軟口蓋(のどの奥の柔らかい部分)が長いという身体的特徴を持っています。これにより、普段から「ガーガー」「グーグー」といった独特の呼吸音を出すことが多いのです。
暑くなるとこの呼吸がさらに荒くなり、余計に体温が上昇してしまうという悪循環に陥りやすくなります。人間でいえば、鼻づまりの状態で運動しているようなものかもしれません。
呼吸が苦しくなればなるほど体に負担がかかるため、暑い時期は特に注意深く見守る必要があります。少しでも呼吸が荒くなってきたら、すぐに涼しい場所へ移動させてあげましょう。
3. 熱中症リスクが通常の犬種よりも高い
これらの身体的特徴が重なることで、フレンチブルドッグは他の犬種と比べて圧倒的に熱中症になりやすいのです。
実際、夏場の動物病院には熱中症で運ばれてくるフレブルが少なくありません。室内でエアコンをつけていても、設定温度が高すぎたり、直射日光が当たっていたりすると危険です。
特に黒や濃い色のフレブルは、毛色が熱を吸収しやすいため、さらにリスクが高まります。散歩中に少し歩いただけでも、すぐに体温が上がってしまうこともあるのです。
「うちの子は大丈夫」と思わず、常に暑さ対策を意識することが何よりも大切です。愛犬の命を守れるのは、飼い主だけなのですから。
フレンチブルドッグが快適に過ごせる室温とは?
室温管理の基本は、フレブルにとっての「快適」を知ることから始まります。人間が心地よいと感じる温度と、犬にとっての適温は必ずしも一致しないのです。
1. 夏場の適正温度は25〜28℃
フレンチブルドッグが夏場に快適に過ごせる室温は、だいたい25〜28℃の範囲といわれています。
エアコンの設定温度としては、27〜28℃くらいがちょうどよいでしょう。人間にとっては少し涼しく感じるかもしれませんが、体高の低い犬は床に近い場所で生活しているため、人間の体感温度より3℃ほど低く感じています。
ただし個体差もあり、25℃でも暑そうにしている子もいます。愛犬の様子をよく観察して、ハァハァと息が荒くなっていないか、涼しい場所を探してウロウロしていないかなどをチェックしてください。
設定温度だけを信じず、実際に犬が過ごしているエリアの温度を確認することが重要です。エアコンの温度計と実際の室温には差があることも多いのです。
2. 湿度は50〜60%を目安にする
温度だけでなく、湿度管理も忘れてはいけません。
フレンチブルドッグは湿気にも弱い犬種で、湿度が高いと体感温度が上がってしまいます。目安としては、湿度60%以下をキープするのが理想的です。
日本の夏は高温多湿なので、エアコンはドライモード(除湿モード)を活用するのがおすすめです。温度を下げすぎなくても、湿度を下げるだけで体感温度がグッと下がることもあります。
梅雨時期は特に湿度が上がりやすいため、除湿機を併用するのもよいでしょう。高い湿度はカビやダニの発生原因にもなるため、愛犬の健康のためにも湿度管理は徹底したいですね。
3. 温度計は犬の生活エリアに置く
エアコンの設定温度と実際に犬が感じている温度には、ズレがあることが多いものです。
そのため、犬が普段過ごしているケージやベッドの近くに温度計を設置して、実際の温度を確認することをおすすめします。特に窓から日が差し込む場所では、室温が設定温度よりもかなり高くなっていることもあるのです。
最近ではスマホと連携できる温湿度計も増えており、外出先からでも室内の状態をチェックできます。留守番中の温度管理が心配な方は、こうしたスマート家電を活用するのも一つの方法です。
犬目線で温度を測ることが、快適な環境づくりの第一歩になります。愛犬が実際に感じている温度を把握してあげましょう。
エアコンは24時間つけっぱなしが基本
フレンチブルドッグを飼うなら、夏場のエアコンは24時間稼働が大前提です。電気代が気になるかもしれませんが、愛犬の命には代えられません。
1. 留守番中も温度管理を徹底する
外出するときにエアコンを切ってしまうのは、絶対にNGです。
真夏の締め切った部屋は、あっという間に40℃を超えることもあります。フレブルのような暑さに弱い犬種にとって、この環境は命の危険に直結するのです。
留守番中はいつも以上に気を配る必要があります。万が一エアコンが故障したり、停電が起きたりすることも考えられるため、複数の場所に新鮮な水を用意しておくことも大切です。
遮光カーテンやUVカットシートを使って、室内の温度上昇を防ぐ工夫も効果的です。西日が差し込む部屋は特に注意が必要で、夕方になって急激に暑くなることもあるのです。
2. 電気代よりも愛犬の命が大切
エアコンをつけっぱなしにすると電気代が気になりますよね。
でも考えてみてください。愛犬が熱中症になって動物病院に運び込まれたら、治療費は数万円から数十万円になることもあります。それどころか、命を落としてしまう可能性だってあるのです。
実は、エアコンは頻繁にオン・オフを繰り返すよりも、つけっぱなしにしたほうが電気代が安くなることも多いのです。起動時に一番電力を消費するため、適温を保ち続けるほうが効率的だといわれています。
「もったいない」という気持ちよりも、「愛犬を守る」という意識を優先しましょう。フレブルを家族に迎えたからには、それが飼い主の責任でもあります。
3. 夜間も熱中症リスクがある
夜になったらエアコンを切っても大丈夫と思っていませんか。
実は夜間でも、気温や湿度が高ければ熱中症になる危険性は十分にあります。特に近年の夏は熱帯夜が続くことも多く、夜中でも室温が30℃を超えることも珍しくありません。
人間は寝ている間も無意識に寝返りを打ったり、掛け布団を調節したりできますが、犬は自分でエアコンをつけることはできません。飼い主が寝ている間に、愛犬が苦しんでいるかもしれないのです。
夜間もエアコンをつけっぱなしにして、安心して眠れる環境を整えてあげましょう。タイマー設定にすると切れた後に危険な状態になるため、基本的には24時間稼働がおすすめです。
冷房の使い方で気をつけたい3つのポイント
エアコンをつければ安心というわけではありません。使い方を間違えると、かえって体調を崩す原因になることもあるのです。
1. 冷風を犬に直接当てない
エアコンの冷たい風が直接体に当たり続けると、犬も冷えすぎてしまいます。
人間でも冷房の風が直撃すると体が冷えて体調を崩すことがありますよね。犬も同じで、長時間冷たい風に当たっていると「クーラー病」のような状態になることがあるのです。
特にフレンチブルドッグは床に近い場所で生活しているため、冷たい空気が溜まりやすい低い位置にいます。エアコンの風向きを調整して、犬のいる場所に直接当たらないようにしましょう。
ケージやベッドの配置も工夫が必要です。エアコンの真下は避けて、少し離れた場所に設置してあげるとよいでしょう。
2. 冷房はドライモードも活用する
温度を下げすぎるよりも、湿度を下げることを優先したほうが快適に過ごせることもあります。
フレンチブルドッグは湿気に弱いため、エアコンのドライモード(除湿モード)がとても効果的です。冷房モードでガンガン冷やすよりも、ドライモードで湿度を下げたほうが、犬にとっては心地よい環境になるのです。
ドライモードは冷房モードよりも電気代が安く済むこともあり、経済的にもメリットがあります。湿度が60%を超えているときは、積極的にドライモードを使ってみてください。
梅雨時期など特に湿度が高い日は、エアコンと除湿機を併用するのもおすすめです。部屋全体の湿度をコントロールすることで、愛犬にとって快適な空間が作れます。
3. サーキュレーターで空気を循環させる
エアコンの冷たい空気は下に溜まりやすいため、部屋の中で温度ムラが生じることがあります。
サーキュレーターや扇風機を使って、空気を循環させることで室内の温度を均一にすることができます。特に広いリビングなどでは、エアコンだけでは部屋全体を冷やしきれないこともあるのです。
扇風機を使う場合は、上向きにしてスイングさせると空気が循環しやすくなります。犬に直接風を当てるのではなく、部屋全体の空気を動かすイメージです。
ただしフレブルはダブルコートなので、毛の間に空気が入ることで涼しさを感じることもあります。愛犬が気持ちよさそうにしているなら、少しだけ風を当ててあげるのもよいでしょう。
室温と外気温の差にも注意が必要
暑さだけでなく、温度の急激な変化もフレンチブルドッグの体には負担になります。室内と屋外の温度差には十分な配慮が必要です。
1. 急な温度変化は体調不良の原因になる
涼しい室内から急に暑い屋外へ出ると、体が温度変化についていけず体調を崩すことがあります。
人間でも、冷房の効いた室内と猛暑の屋外を行き来すると自律神経が乱れて夏バテになりますよね。犬も同じで、急激な温度差は体に大きなストレスを与えるのです。
特にフレンチブルドッグは体温調節が苦手な犬種なので、温度変化への適応力も低いといえます。室温と外気温の差が10℃以上あるときは、特に注意が必要です。
散歩に行く前と帰ってきた後は、体を温度に慣らす時間を作ってあげることが大切です。少しの手間で、愛犬の体調管理がグッと楽になります。
2. 散歩の前後は玄関で体を慣らす
散歩に出かける前には、いきなり暑い屋外へ出るのではなく、玄関や廊下で数分間体を慣らしてから出発しましょう。
玄関はエアコンの影響が少なく、室内と屋外の中間的な温度になっていることが多いものです。ここで少し待つことで、体が徐々に温度変化に対応できるようになります。
帰宅時も同じで、すぐに涼しい部屋へ入るのではなく、玄関でクールダウンする時間を設けてください。特に夏場の散歩後は体温が上がっているため、急に冷房の効いた部屋に入ると体に負担がかかるのです。
この一手間が、愛犬の体調を守ることにつながります。面倒に感じるかもしれませんが、習慣にしてしまえば自然にできるようになるはずです。
3. 外出後すぐに涼しい部屋へ入れない
散歩から帰ってきたとき、愛犬は体温が上がっていて暑そうにしていますよね。
だからといって、すぐにエアコンの効いた部屋へ入れてしまうのは要注意です。人間でも、汗をかいた状態で冷房に当たると体調を崩しやすくなります。
玄関やエアコンのない部屋で少し休ませて、呼吸が落ち着いてから涼しい部屋へ移動させるようにしましょう。このとき、水で濡らしたタオルで足の裏や内ももを軽く拭いてあげると、効率よくクールダウンできます。
急激な温度変化を避けることで、体への負担を最小限に抑えられます。愛犬の健康を長く守るためにも、こうした小さな配慮を積み重ねていきたいですね。
夏の散歩は時間帯を選ぶことが大事
真夏の散歩は、時間帯を間違えると命に関わります。アスファルトの熱さやまわりの気温をしっかり考えて、安全な時間帯を選びましょう。
1. 早朝5〜8時が理想的
夏の散歩に最も適しているのは、早朝の涼しい時間帯です。
日の出直後の5〜8時くらいなら、まだ気温も上がっておらず、アスファルトも熱くなっていません。この時間帯なら比較的安全に散歩ができるでしょう。
ただし、早朝でも真夏は気温が高いこともあります。散歩に出る前に、必ず地面の温度を手で触って確認してください。5秒以上触っていられないほど熱ければ、犬の肉球も火傷してしまいます。
早起きは大変かもしれませんが、愛犬の安全のためです。朝の涼しい空気の中を歩くのは、飼い主にとっても気持ちがよいものですよ。
2. 夜は21時以降にする
夕方の散歩は、多くの人が18〜19時くらいに行くことが多いのではないでしょうか。
でも真夏のこの時間帯は、まだ日が沈んでいなかったり、アスファルトに熱がこもっていたりして危険です。できれば21時以降、地面がしっかり冷めてから散歩に出かけるようにしましょう。
夜でも、地面を手で触って温度を確認することを忘れずに。アスファルトは日中の熱を蓄えているため、思った以上に熱いこともあるのです。
草むらや土の上を歩けるコースがあれば、そちらを選ぶのもよいでしょう。アスファルトよりも温度が低く、肉球への負担も少なくなります。
3. 11時〜15時は絶対に避ける
日中の最も暑い時間帯、特に11時〜15時の散歩は絶対に避けてください。
この時間帯は気温が最も高く、直射日光も強烈です。アスファルトは60℃以上になることもあり、肉球が火傷してしまいます。フレンチブルドッグのような暑さに弱い犬種にとっては、命の危険があるといっても過言ではありません。
「ちょっとだけなら」という軽い気持ちでも、この時間帯の散歩は控えましょう。どうしても外に出す必要がある場合は、庭先で短時間トイレをさせるだけにとどめてください。
真夏は散歩の時間を朝晩の2回に分けて、日中は室内で過ごすのが基本です。散歩できないストレスは、室内遊びで発散させてあげましょう。
散歩中に使える暑さ対策グッズ
涼しい時間帯を選んでも、夏の散歩には暑さ対策グッズがあると安心です。最近はフレブル向けの便利なアイテムもたくさん出ています。
1. 冷却機能つきの犬服やベスト
保冷剤を入れられるポケットがついた犬服は、散歩中の暑さ対策に効果的です。
保冷剤タイプを選ぶときは、保冷時間の長さを確認しておくとよいでしょう。短い散歩なら問題ありませんが、長時間の外出では途中で保冷効果がなくなってしまうこともあります。
最近では、水で濡らして絞って叩くだけで冷たくなる接触冷感タイプの服も人気です。こちらは保冷剤を入れる手間がなく、手軽に使えるのが魅力ですね。
愛犬のサイズに合った服を選ぶことも大切です。きつすぎると動きにくく、ゆるすぎると冷却効果が十分に得られません。
2. 水で濡らして使う冷感タオル
散歩の途中で休憩するときに、冷たいタオルがあると便利です。
水で濡らすだけで冷たくなる冷感タオルは、首や体に巻いてあげることで体温を下げる効果があります。散歩中に呼吸が荒くなってきたら、日陰で休ませながらタオルで体を冷やしてあげましょう。
大きめのタオルを用意しておくと、体全体を覆うことができて便利です。足の裏や内ももなど、太い血管が通っている部分を冷やすと効率的に体温を下げられます。
使い終わったタオルは、そのままバッグに入れておけるので持ち運びも楽です。洗って繰り返し使えるため、経済的でもあります。
3. UVカット機能のある服で紫外線対策
暑さだけでなく、紫外線対策も忘れてはいけません。
特に黒や濃い色のフレンチブルドッグは、紫外線によって体温が上がりやすいといわれています。UV遮断率の高い服を着せることで、直射日光から体を守ることができるのです。
UV遮断率98%以上の服なら、かなり高い紫外線カット効果が期待できます。夏用の服を選ぶときは、冷却機能だけでなくUVカット機能もチェックしてみてください。
機能性だけでなく、デザインも楽しめるのが犬服のよいところです。愛犬に似合う服を見つけて、夏のお散歩をもっと楽しくしましょう。
室内環境を整える工夫
エアコンだけに頼らず、室内環境そのものを見直すことも大切です。ちょっとした工夫で、愛犬がより快適に過ごせる空間を作れます。
1. 遮光カーテンやUVカットシートを活用
直射日光が入る部屋は、想像以上に温度が上がります。
特に西日が差し込む窓は要注意です。夕方になると急激に室温が上昇して、エアコンの設定温度とは全く違う環境になっていることもあるのです。
遮光カーテンを使えば、日差しを遮って室温の上昇を抑えることができます。窓にUVカットシートを貼るのも効果的で、紫外線をカットしながら光は取り入れられるのでおすすめです。
犬のベッドやケージが窓際にある場合は、特に注意が必要です。日当たりのよい場所から、少し離れた場所へ移動させることも検討してみてください。
2. ベッドは夏用の接触冷感タイプに変える
季節に合わせてベッドを変えることも、快適な環境づくりには欠かせません。
冬用のフリースや起毛素材のベッドは、夏には暑すぎます。5月頃には接触冷感タイプの夏用ベッドに切り替えましょう。
接触冷感素材は、触れた瞬間にひんやり感じる特殊な生地で、犬にとっても気持ちのよいものです。アルミプレートタイプのベッドも、熱を逃がしやすく人気があります。
ただし、冷えすぎが心配な場合は、暖かい毛布も別の場所に置いておくとよいでしょう。犬が自分で体温調節できるように、選択肢を用意してあげることが大切です。
3. ドーム型ベッドは避けて風通しを良くする
夏場はドーム型やハウス型のベッドは避けたほうがよいでしょう。
屋根のあるベッドは冬には暖かくて快適ですが、夏は熱がこもりやすく危険です。風通しのよいオープンタイプのベッドに変えて、空気が循環しやすい環境を作ってあげましょう。
ケージの中にベッドを置いている場合も、風通しを意識してください。毛布やタオルを何枚も敷き重ねると、熱がこもる原因になります。
愛犬が自由に動ける環境なら、暑いときは涼しい場所、寒いときは暖かい場所を自分で選べるようにしてあげるとよいですね。体温調節の選択肢を増やすことが、快適な暮らしにつながります。
留守番時の室温管理で注意したいこと
飼い主が不在のときこそ、室温管理には最大限の注意が必要です。何かあってもすぐに対応できないため、万全の準備をしておきましょう。
1. 設定温度は27〜28℃が目安
留守番中のエアコン設定温度は、少し高めの27〜28℃くらいがおすすめです。
冷やしすぎても体調を崩す原因になるため、適度な温度を保つことが大切です。飼い主が在宅しているときと違い、留守番中は犬の様子を見て温度調整することができません。
そのため、少し高めに設定しておいて、犬が自分で涼しい場所を選べるようにしておくのが安心です。暖かいエリアと涼しいエリアの両方があれば、愛犬が体調に合わせて場所を移動できます。
エアコンが故障していないか、定期的にメンテナンスすることも忘れずに。夏が来る前に、きちんと動作確認をしておきましょう。
2. 水は複数の場所に置いておく
留守番中は、いつも以上に水の管理に気を配る必要があります。
水入れが一つだけだと、倒してしまったときに飲み水がなくなってしまいます。必ず複数の場所に水を用意して、万が一に備えましょう。
夏は水が傷みやすいため、出かける直前に新鮮な水に取り替えることも大切です。こまめに水を換えることで、いつでも清潔な水を飲めるようにしてあげてください。
自動給水器を使うのもよい方法です。常に新鮮な水が循環するタイプなら、留守番中も安心です。
水分補給がしっかりできていれば、熱中症のリスクも下がります。水の量と清潔さには、特に注意を払いましょう。
3. 温度計で実際の室温を確認する
エアコンの設定温度だけを信じるのは危険です。
実際に犬が過ごしている場所の温度を、温度計で確認する習慣をつけましょう。特に窓際や日当たりのよい場所は、設定温度より高くなっていることが多いのです。
スマホと連携できる温湿度計なら、外出先からでもリアルタイムで室内の状態をチェックできます。異常な温度になっていないか、こまめに確認できるので便利です。
留守番前に、必ず犬の生活エリアの温度を確認してから出かけるようにしてください。この一手間が、愛犬の命を守ることにつながります。
こんな症状が出たら熱中症のサイン
熱中症は早期発見が何よりも大切です。普段と違う様子が見られたら、すぐに対応しましょう。
1. ハアハアと息が荒い
いつもより明らかに呼吸が荒く、落ち着かない様子が見られたら要注意です。
フレンチブルドッグは普段からハァハァしやすい犬種ですが、熱中症の初期症状としても現れます。呼吸のペースが速く、なかなか落ち着かない場合は体温が上がりすぎている可能性があります。
涼しい場所に移動させても呼吸が改善しない場合は、熱中症を疑いましょう。早めに動物病院へ連絡することをおすすめします。
普段から愛犬の呼吸の様子を観察しておくことで、異変に気づきやすくなります。「いつもと違う」という感覚を大切にしてください。
2. 舌の色が紫色になる
舌や歯茎の色が紫色や青っぽくなっているのは、危険なサインです。
これはチアノーゼと呼ばれる症状で、酸素が十分に行き渡っていない状態を示しています。熱中症が進行して呼吸困難になっている可能性が高く、一刻を争う状況です。
通常、犬の舌はピンク色をしています。色の変化に気づいたら、すぐに動物病院へ連絡して指示を仰いでください。
普段から口の中をチェックする習慣をつけておくと、異常に気づきやすくなります。健康なときの舌の色を覚えておきましょう。
3. よだれが多く出ている
普段よりも明らかに多い量のよだれが出ている場合も、熱中症の可能性があります。
フレンチブルドッグは構造上、もともとよだれが出やすい犬種ではあります。しかし熱中症になると、さらに大量のよだれを垂らすようになるのです。
よだれと一緒に、吐き気やふらつき、ぐったりした様子が見られる場合は特に危険です。体温が危険なレベルまで上がっている可能性があるため、すぐに対処が必要です。
他にも、目が充血していたり、震えていたりする症状も熱中症のサインです。少しでもおかしいと思ったら、迷わず動物病院へ連絡しましょう。
熱中症になったときの応急処置
万が一熱中症になってしまったら、迅速な対応が命を救います。パニックにならず、落ち着いて行動しましょう。
1. すぐに涼しい場所へ移動させる
熱中症の症状が見られたら、まず涼しい場所へ移動させることが最優先です。
エアコンの効いた部屋や、日陰の風通しのよい場所に連れて行きましょう。屋外にいる場合は、すぐに室内に入るか、車のエアコンを最大限に効かせた車内へ移動してください。
移動させながら、同時に動物病院へ電話をかけて指示を仰ぐことも大切です。病院までの距離や時間によって、取るべき対応が変わることもあります。
一人で対応するのが難しい場合は、家族や近くにいる人に助けを求めましょう。一刻を争う状況では、周りの協力も必要です。
2. 体を冷やす(首や脇、内もも)
涼しい場所へ移動したら、体を冷やして体温を下げる処置を行います。
水で濡らしたタオルで、首、脇の下、内ももなど太い血管が通っている部分を冷やしましょう。これらの部分を冷やすことで、効率的に体温を下げることができます。
氷や保冷剤を使う場合は、必ずタオルで包んでから当ててください。直接当てると冷たすぎて、かえって体に負担をかけることがあります。
体全体に水をかけたり、濡れタオルで包んだりする方法もありますが、冷やしすぎには注意が必要です。体温が下がりすぎると、今度は低体温症になる危険があります。
3. 意識がない場合はすぐに動物病院へ
意識がもうろうとしていたり、反応が鈍かったりする場合は、一刻も早く動物病院へ運んでください。
この段階では自宅での応急処置だけでは不十分です。獣医師による専門的な治療が必要になります。
病院へ向かう車の中でも、エアコンを最大限に効かせて体を冷やし続けましょう。水が飲めるようなら少しずつ飲ませますが、無理に飲ませる必要はありません。
熱中症は命に関わる緊急事態です。少しでも様子がおかしいと感じたら、すぐに動物病院へ連絡することを忘れないでください。
まとめ
フレンチブルドッグの夏の室温管理は、命を守るための最重要課題です。
エアコンを24時間つけっぱなしにして、室温27〜28℃、湿度60%以下を保つことが基本になります。冷房の使い方を工夫して、愛犬が快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。
散歩は早朝や夜遅くの涼しい時間帯を選び、暑さ対策グッズも活用してください。室内環境を見直して、遮光カーテンや夏用ベッドなども取り入れると、さらに快適になります。
何よりも大切なのは、日頃から愛犬の様子をよく観察して、異変に素早く気づくことです。暑さに弱いフレブルだからこそ、飼い主の丁寧なケアが何よりの暑さ対策になるのです。
