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セントバーナードは穏やかで子どもに優しい?超大型の飼育環境暑さ対策ヨダレ対処を解説

GOOD DOG編集部

「セントバーナードって本当に穏やかなの?」そう疑問に思ったことはありませんか?

アルプスの救助犬として有名なこの犬種は、大きな体からは想像できないほど優しい性格の持ち主です。子どもとも仲良くできる辛抱強さがあり、家族に寄り添う姿は「大きな甘えん坊」とも呼ばれています。

ただし超大型犬だからこそ、飼育環境や暑さ対策、よだれのケアなど特有の注意点もあります。ここでは、セントバーナードを迎える前に知っておきたいポイントを、性格から日常のお世話まで詳しく紹介していきます。

セントバーナードの性格は本当に穏やかなの?

大きな体に優しい表情を持つセントバーナードですが、実際の性格はどうなのでしょうか?

見た目の迫力とは裏腹に、この犬種は驚くほど温和な気質を持っています。救助犬として培われてきた責任感の強さと、人への深い愛情が特徴です。

1. 温和で辛抱強い性格

セントバーナードの最大の魅力は、何と言ってもその穏やかさです。

おっとりとした動作が多く、反応もゆったりしています。急いで動くことは少なく、落ち着いた雰囲気を持っているのです。この「のんびり感」こそが、セントバーナードらしさを際立たせています。

辛抱強さも特筆すべき点でしょう。山岳救助犬として過酷な環境で働いてきた歴史が、我慢強い性格を育んできました。多少のことでは動じず、じっと待つことができる犬種です。

ただし、穏やかだからといって警戒心がないわけではありません。表情が豊かではないため、警戒しているのか注目しているだけなのか、体全体の様子を見て判断する必要があります。

2. 家族への愛情深さと甘えん坊な一面

「大きな甘えん坊」という呼び名がぴったりなのがセントバーナードです。

生まれながらに人懐っこく、家族に対する愛情は深いものがあります。大柄な見た目とは対照的に、飼い主に寄り添いたがる姿はまるで子犬のようです。この甘えん坊な性格が、多くの飼い主を魅了する理由でしょう。

従順で賢いため、家族の言うことをよく聞きます。信頼関係を築くことができれば、最高のパートナーになってくれるはずです。自分で考える能力もあり、状況を判断しながら行動できる賢さを持っています。

人を思いやる気持ちや責任感の強さは、家庭犬として理想的な特性です。与えられた役割を全うしようとする姿勢は、救助犬としての歴史から受け継がれたものでしょう。

3. 賢くて従順という特徴

セントバーナードは訓練性能に優れており、比較的しつけしやすい犬種とされています。

頭が良く、飼い主の指示を理解する能力が高いのです。救助犬として活躍していた史実からも、その判断力の高さがうかがえます。自分で考えて状況判断できるため、時には頑固な一面を見せることもあります。

ただし、力が強い大型犬のため、幼犬の頃からしっかりしつけをする必要があります。温厚な性格とはいえ、コントロールできなければ物を壊してしまうこともあるのです。

ご褒美としておやつを使うとやる気になるので、適量を活用してしつけに活かすと良いでしょう。従順な性格を活かせば、頼もしい番犬にもなってくれます。

セントバーナードと子どもの相性はどう?

家族に小さな子どもがいる場合、セントバーナードとの相性は気になるポイントです。

結論から言えば、この犬種は子どもに対して非常に優しく接することができます。ただし、体の大きさゆえの注意点もあるので、見守りは欠かせません。

1. 子どもに対する優しさと忍耐強さ

セントバーナードは子どもとも仲良くできる犬種です。

穏やかで辛抱強い性格は、子どもが多少乱暴に触っても怒ることが少ないのです。この忍耐強さこそが、家族向けの犬種として評価される理由でしょう。

他の犬や人に対しても友好的で、社交性の高さが際立っています。子どもが泣いていると寄り添う姿や、優しく見守る様子は「優しいお兄さん」のようです。

人を思いやる気持ちが強いため、子どもの遊び相手として適しています。ただし、警戒心は持っているので、時には他の犬や人に対して攻撃的になることもあります。子犬の頃から社会性を身につけさせることが重要です。

2. 大きな体でも遊び相手になれる理由

体重50〜90kgという超大型犬でありながら、セントバーナードは子どもの遊び相手になれます。

理由はその動作の穏やかさです。急に走り出したり飛びついたりすることが少なく、ゆったりとした動きで接してくれます。この「おっとり感」が、子どもとの触れ合いを安全にしているのです。

責任感が強く、家族を守ろうとする気持ちも持っています。子どもに対しても保護者のような態度で接することが多く、寄り添う姿は微笑ましいものがあります。

とはいえ、力が強いことは忘れてはいけません。じゃれついただけで物を壊すこともしばしばなので、室内での動きには注意が必要です。

3. 注意したいポイントと見守りの必要性

いくら優しい性格でも、体が大きいことによるリスクはあります。

誤って子どもにぶつかっただけで、転ばせてしまうこともあるのです。尾を振っただけで小さな子どもが倒れることもあるでしょう。大型犬ならではの注意点として、常に見守りが必要になります。

  • 子どもとの遊び中は大人が見守る
  • じゃれつく力加減を子犬の頃から教える
  • 子どもに犬への接し方を教育する

力の強さから、犬が届く範囲に壊されたくないものを置かないことも徹底しましょう。子どもとセントバーナードが安全に過ごせる環境づくりが大切です。

しつけをしっかり行えば、最高の家族の一員になってくれます。子どもの成長を見守る優しい存在として、かけがえのないパートナーになるはずです。

超大型犬に必要な飼育環境とは?

セントバーナードを飼うには、一般的な犬とは異なる環境が必要です。

体高70〜90cm、体重50〜90kgという超大型犬だからこそ、広さや設備に配慮しなければなりません。快適に暮らせる環境を整えることが、飼い主の責任でもあります。

1. 室内飼育が基本となる理由

セントバーナードは室内飼育が推奨される犬種です。

暑さに非常に弱いため、外飼いは適していません。アルプスの寒冷地で活躍していた歴史を持つこの犬種にとって、日本の夏は過酷すぎるのです。エアコンで温度管理ができる室内環境が必須になります。

家族との絆を大切にする性格も、室内飼育が向いている理由でしょう。甘えん坊な性格のため、家族と離れた場所で過ごすことはストレスになりかねません。

とはいえ、室内飼育には覚悟が必要です。大きな体は場所を取りますし、よだれも多く出ます。それでも一緒に暮らす喜びは、そうした手間を上回るものがあるはずです。

2. 広いスペースの確保

超大型犬には、それなりの広さが求められます。

成犬になると体長も長くなり、寝転がるだけでもかなりのスペースが必要です。サークルやケージも大型サイズを用意しなければなりません。狭い空間では体を自由に動かせず、ストレスを感じてしまうでしょう。

室内のレイアウトも工夫が必要です。廊下や部屋の出入り口は、セントバーナードが通れる幅が必要になります。家具の配置も、犬が移動しやすいように考えましょう。

力が強いため、サークルや柵は頑丈に作る必要があります。脱走に注意し、スペースも頑丈さも備えた環境を用意することが大切です。

3. 床材や家具の配置で気をつけること

大型犬の飼育では、床材選びが重要なポイントになります。

フローリングは滑りやすく、股関節に負担をかけてしまいます。カーペットやコルクマット、滑り止めマットなどを敷いて、足腰への負担を減らしましょう。股関節疾患になりやすい犬種だからこそ、予防策は欠かせません。

家具の配置も見直す必要があります。犬が届く範囲に壊されたくないものを置かないことが鉄則です。尾を振っただけでテーブルの上の物が落ちることもあるので、高さにも注意しましょう。

項目推奨避けるべき
床材カーペット、コルクマットフローリング(そのまま)
サークル頑丈な大型サイズ軽量で倒れやすいもの
家具配置犬の動線を確保狭い通路、危険な置物

快適な環境を整えることで、セントバーナードも飼い主も安心してらせるようになります。

セントバーナードの暑さ対策で大切なこと

暑さに弱いセントバーナードにとって、夏場の温度管理は命に関わる問題です。

厚い被毛を持つこの犬種は、日本の高温多湿な気候に適応しにくいのです。適切な暑さ対策を行わなければ、熱中症のリスクが高まってしまいます。

1. エアコンでの温度管理(26℃以下が目安)

セントバーナードを飼うなら、エアコンは必須です。

室温は26℃以下に保つことが推奨されています。できれば24〜25℃に設定すると、より快適に過ごせるでしょう。暑さに敏感な犬種だからこそ、人間が少し涼しいと感じる程度の温度が適しています。

夏場は24時間エアコンをつけっぱなしにする覚悟が必要です。外出中も温度管理を怠ってはいけません。電気代はかさみますが、愛犬の健康には代えられないものがあります。

湿度管理も忘れてはいけません。除湿機能を使って、室内の湿度を下げることも効果的です。ムシムシした環境は、犬にとって大きなストレスになるのです。

2. クールマットやひんやりグッズの活用

エアコンに加えて、冷却グッズを活用するとさらに効果的です。

クールマットは寝床に敷くことで、体温を下げる手助けをしてくれます。アルミ製やジェル入りなど、さまざまなタイプがあるので、愛犬に合ったものを選びましょう。複数枚用意して、犬が好きな場所で使えるようにするのもおすすめです。

冷却タオルや冷却ベストも便利なアイテムです。散歩の前に装着すれば、外出中の暑さ対策になります。ただし、冷やしすぎには注意が必要です。

凍らせたペットボトルをタオルで巻いて置くのも、手軽な方法でしょう。犬が自分で体を寄せて涼むことができます。さまざまな工夫を組み合わせて、快適な環境を作りましょう。

3. 夏場の散歩時間の調整方法

夏の散歩は時間帯選びが重要です。

早朝と夕方以降の涼しい時間帯を選びましょう。日中のアスファルトは50℃以上になることもあり、肉球がやけどしてしまいます。手でアスファルトを触って確認し、熱くないと感じてから散歩に出かけるのが安全です。

散歩時間を短めにすることも考慮しましょう。通常は1回1時間の散歩が推奨されていますが、真夏は30〜40分に短縮するのも一つの方法です。無理をさせず、犬の様子を見ながら調整することが大切です。

  • 早朝:5〜7時頃(日差しが強くなる前)
  • 夕方:19時以降(地面が冷めてから)
  • 持ち物:水、タオル、冷却グッズ

散歩中もこまめに水分補給をさせましょう。ハァハァと息が荒くなったら、無理をせず日陰で休憩することが大切です。

よだれが多いセントバーナードの対処法

セントバーナードを飼ううえで避けて通れないのが、よだれの多さです。

口元がたるんでいる構造上、よだれが垂れやすい犬種なのです。これは生理的な特徴なので、完全に止めることはできません。日常的なケアで上手に付き合っていく必要があります。

1. 日常的なよだれケアの方法

よだれケアの基本は、こまめに拭き取ることです。

口元に垂れたよだれを放置すると、皮膚炎の原因になってしまいます。また床に垂れたよだれは滑りやすく、犬自身が転倒するリスクもあるのです。清潔なタオルで優しく拭き取る習慣をつけましょう。

拭き取りには柔らかいタオルやガーゼを使います。ゴシゴシこすると皮膚を傷めてしまうので、優しく押さえるように拭くのがコツです。

よだれの量が特に多いときは、口周りの被毛を短くカットするのも一つの方法でしょう。トリマーに相談すれば、よだれが付きにくいカットを提案してくれます。

2. よだれ受けやタオルの準備

専用のよだれ受けを用意すると便利です。

犬用のバンダナやスタイを首に巻いておけば、垂れたよだれをキャッチできます。洗い替えを複数枚用意しておくと、いつも清潔なものを使えるでしょう。市販の犬用スタイは、デザインも豊富で見た目も可愛くなります。

家の中にタオルを何カ所か配置しておくのもおすすめです。リビング、寝床の近く、玄関などによだれ拭き用のタオルを置いておけば、すぐに対応できます。

床に敷くマットも工夫しましょう。よだれが落ちても拭き取りやすい素材を選ぶと、掃除の手間が減ります。防水性のあるマットなら、さらに管理が楽になるはずです。

3. 食事後や水を飲んだ後の拭き方

よだれが特に多く出るのが、食事や水を飲んだ後です。

このタイミングでは必ず口元を拭く習慣をつけましょう。食べ物のカスが混ざったよだれは、においも強くなりがちです。早めに拭き取ることで、衛生的に保てます。

タイミングよだれ量対処法
食事後多いすぐに口元を拭く
水を飲んだ後多い顎の下も忘れずに
興奮時やや多い落ち着かせてから拭く
普段通常気づいたときに拭く
顎の下は見落としがちなポイントです。よだれが溜まりやすい部分なので、丁寧にチェックしましょう。慣れてくれば、犬も拭かれることを嫌がらなくなるはずです。

セントバーナードに必要な運動量と散歩

大きな体を持つセントバーナードには、適度な運動が欠かせません。

とはいえ、激しい運動が必要というわけではないのです。穏やかな性格に合った、ゆったりとした運動が適しています。肥満予防のためにも、毎日の散歩は大切にしましょう。

1. 1日2回、合計2時間の散歩が目安

セントバーナードの散歩は、1日2回で各1時間が基本です。

朝と夕方に分けて、合計2時間ほどの散歩時間を確保しましょう。一度に長時間歩くよりも、分けた方が犬の負担も少なくなります。超大型犬だからこそ、無理のないペースで続けることが重要です。

ただし、これはあくまで目安です。犬の年齢や体調によって調整が必要になります。子犬の頃は短めに、シニアになったらさらにゆっくりと歩くように心がけましょう。

暑い季節は時間を短くすることも考慮すべきです。無理をして熱中症になってしまっては元も子もありません。季節に応じた柔軟な対応が大切です。

2. ジョギングを取り入れた運動方法

余裕があれば、軽いジョギングを取り入れるのも良いでしょう。

ただし、激しい運動は必要ありません。セントバーナードは元々走り回るタイプの犬種ではないのです。むしろゆったりとした散歩の方が、性格に合っています。

若い成犬であれば、散歩の一部に短い距離のジョギングを組み込むことができます。5〜10分程度の軽い走りで十分でしょう。犬が楽しそうに走っているか、様子を見ながら調整してください。

股関節に負担がかかりやすい犬種なので、無理は禁物です。アップダウンの激しいコースや、長時間の走行は避けましょう。平坦な道でのんびり歩くのが、最も適した運動方法です。

3. 肥満予防のための工夫

セントバーナードは肥満になりやすい犬種です。

大型犬の肥満は、股関節や心臓に大きな負担をかけてしまいます。適正体重を維持することが、健康で長生きする秘訣なのです。毎日の散歩は、運動不足と肥満を予防する大切な習慣になります。

食事量の管理も重要なポイントです。おやつの与えすぎには注意しましょう。しつけのご褒美として使う場合は、1日の総カロリーに含めて計算することが大切です。

  • 毎日の体重チェック
  • 散歩の習慣化
  • 食事量の適切な管理
  • おやつは控えめに

定期的に体型をチェックし、太ってきたと感じたら早めに対策を取りましょう。獣医師に相談して、適切な食事プランを立てることも効果的です。

子犬の頃から始めるしつけのポイント

力が強いセントバーナードだからこそ、しつけは子犬の頃から始めることが重要です。

成犬になってからでは、体が大きくなりすぎてコントロールが難しくなってしまいます。幼いうちに基本を教えておくことで、安全で楽しい生活が送れるようになるのです。

1. 基本コマンド(おすわり・まて・おいで)の教え方

まず教えたいのが、基本的なコマンドです。

「おすわり」「まて」「おいで」の3つは、日常生活で必ず役立ちます。これらができるようになると、散歩中や来客時のコントロールがしやすくなるのです。セントバーナードは賢く従順なので、しつけはしやすい犬種と言えるでしょう。

おやつを使ったポジティブなトレーニングが効果的です。できたらすぐに褒めて、ご褒美を与えましょう。反応がゆっくりな犬種なので、焦らず根気強く教えることが大切です。

しつけの時間は短めに、楽しい雰囲気で行うのがコツです。5〜10分程度のトレーニングを1日に数回行う方が、長時間やるよりも効果的でしょう。

2. リードの引っ張り癖を防ぐ方法

セントバーナードのしつけで特に重要なのが、リードトレーニングです。

力が強いため、引っ張り癖がついてしまうと散歩が大変になります。成犬になると50〜90kgもの体重になるので、引っ張られたら人間が止めることは困難です。子犬の頃から正しい歩き方を教えておきましょう。

リードを引っ張ったら立ち止まる、という方法が効果的です。犬が引っ張るたびに止まることで、「引っ張っても前に進めない」と学習させます。根気が必要ですが、確実に効果が出る方法でしょう。

飼い主の横について歩く「ヒールウォーク」を教えるのもおすすめです。これができるようになると、散歩がとても楽になります。おやつで誘導しながら、少しずつ練習しましょう。

3. 力が強いからこそ大切な制御

体が大きく力が強いセントバーナードは、制御できなければ危険な存在になりかねません。

じゃれついただけで物を壊したり、人を倒したりする可能性があるのです。これは犬に悪気がなくても起こりうることです。飼い主がしっかりコントロールできるようにしておくことが、犬にとっても人にとっても安全につながります。

社会性を身につけさせることも忘れてはいけません。子犬の頃からさまざまな人や犬と触れ合わせて、適切な行動を学ばせましょう。警戒心が強い一面もあるので、早期の社会化が重要です。

しつけ項目開始時期重要度
おすわり・まて2〜3ヶ月頃
リードトレーニング3〜4ヶ月頃非常に高
社会化2〜6ヶ月頃非常に高
トイレトレーニング迎えた直後

時には頑固な一面を見せることもありますが、愛情を持って根気強く接すれば必ず応えてくれます

被毛ケアとブラッシングの頻度

セントバーナードの被毛ケアは、見た目だけでなく健康管理にも関わる大切なお世話です。

短毛種と長毛種の2タイプがいますが、どちらもダブルコートで抜け毛が多い犬種です。定期的なブラッシングで、皮膚の健康を保ちましょう。

1. 2〜3日に1回のブラッシングが基本

通常期のブラッシングは、2〜3日に1回が目安です。

厚い被毛を持つセントバーナードは、放置すると毛玉ができやすくなります。また抜け毛も多いため、こまめにブラッシングすることで室内の掃除も楽になるでしょう。

スリッカーブラシやピンブラシを使って、優しくとかしていきます。皮膚を傷つけないよう、力加減に注意することが大切です。ブラッシングは犬とのコミュニケーションの時間でもあります。

長毛種の場合は、毛がもつれやすいので特に注意が必要です。耳の後ろや脇の下など、毛玉ができやすい部分は丁寧にブラシをかけましょう。

2. 換毛期のお手入れ方法

春と秋の換毛期は、抜け毛の量が驚くほど増えます。

この時期は毎日ブラッシングすることをおすすめします。アンダーコートがごっそり抜けるため、放置すると家中が毛だらけになってしまうのです。掃除機をかけても追いつかないほどの抜け毛に、驚く飼い主も多いでしょう。

アンダーコート用のブラシを使うと効率的です。ファーミネーターなどの専用ツールを活用すれば、短時間で多くの抜け毛を取り除けます。ただし、使いすぎは被毛を傷めるので注意しましょう。

換毛期は皮膚トラブルも起きやすい時期です。ブラッシング中に皮膚の状態もチェックし、赤みやかゆみがないか確認しておくと安心です。

3. トリマーに頼むタイミング

自宅でのケアだけでは限界があるときは、トリマーに依頼しましょう。

シャンプーやカットは、超大型犬の場合は自宅で行うのが大変です。プロに任せることで、きれいに仕上がるだけでなく、皮膚の健康チェックもしてもらえます。

トリミングの頻度は、1〜2ヶ月に1回程度が一般的です。夏場は暑さ対策として、被毛を短めにカットするのも良いでしょう。ただし、刈りすぎると紫外線から皮膚を守れなくなるので、トリマーと相談しながら決めてください。

  • シャンプー:1〜2ヶ月に1回
  • 爪切り:月1回程度
  • 耳掃除:週1回程度
  • 肛門腺絞り:必要に応じて

大型犬対応のサロンは限られているので、事前に確認しておくことが大切です。料金も通常の犬より高めになることを覚悟しておきましょう。

セントバーナードの飼育にかかる費用

セントバーナードを飼うには、かなりの費用がかかることを理解しておく必要があります。

超大型犬だからこそ、食費も医療費も通常の犬より高額になるのです。経済的な余裕がなければ、飼い続けることが難しくなってしまうかもしれません。

1. 初期費用は約35万円

セントバーナードを迎える際の初期費用は、決して安くありません。

子犬の購入価格は15〜30万円程度が相場です。血統や毛色、性別によって価格は変動します。ブリーダーから直接購入する場合と、ペットショップで購入する場合でも違いがあるでしょう。

購入費以外にも、さまざまな初期費用が必要です。大型犬用のケージ、食器、首輪、リード、ベッドなどの用品で5〜10万円ほどかかります。予防接種や健康診断の費用も忘れてはいけません。

項目費用目安
子犬購入費15〜30万円
飼育用品5〜10万円
予防接種・健康診断2〜3万円
合計約22〜43万円

最初ら大きな出費になることを覚悟しておきましょう。

2. 月々3〜5万円の継続的な出費

飼育を始めてからも、毎月一定の費用がかかります。

食費だけで月1.5〜2.5万円ほど必要です。大型犬用のドッグフードは1袋が大きく、消費量も多いため、かなりの金額になります。良質なフードを選ぶと、さらに高額になるでしょう。

その他の定期的な費用も見逃せません。フィラリア予防薬、ノミ・ダニ予防薬、トリミング代、おやつ代などを合わせると、月3〜5万円程度は見込んでおく必要があります。

  • 食費:月1.5〜2.5万円
  • 予防薬:月5,000〜8,000円
  • トリミング:月5,000〜1万円
  • 雑費:月3,000〜5,000円

夏場はエアコン代も上乗せされます。24時間つけっぱなしにすると、電気代は通常より1〜2万円高くなることもあるでしょう。

3. 生涯で200万円以上という現実

セントバーナードの平均寿命は8〜10年です。

生涯でかかる費用を計算すると、200万円以上になる可能性が高いのです。月々の費用に加えて、病気やケガの治療費も考慮しなければなりません。大型犬は医療費も高額になりがちです。

特に注意したいのが、急な病気への備えです。胃捻転のような緊急疾患の手術には、10〜30万円かかることもあります。ペット保険への加入を検討するのも一つの方法でしょう。

経済的な余裕を持って飼育することが、犬にとっても飼い主にとっても幸せにつながります。費用面でも十分な準備をしてから、迎え入れることをおすすめします。

かかりやすい病気と寿命について

セントバーナードには、大型犬特有の健康リスクがあります。

どんな病気になりやすいのかを知っておくことで、早期発見・早期治療につなげられます。日頃から健康状態をチェックし、少しでも異変を感じたら獣医師に相談しましょう。

1. 胃拡張・胃捻転という緊急疾患

セントバーナードが最も注意すべき病気が、胃拡張・胃捻転です。

これは胃にガスが溜まって膨らみ、捻じれてしまう緊急性の高い疾患です。放置すると数時間で命を落とすこともある恐ろしい病気なのです。大型犬で胸の深い犬種に多く見られます。

症状としては、お腹が異常に膨れる、吐こうとしても何も出ない、よだれが大量に出る、落ち着きがなくなるなどがあります。これらの症状が見られたら、すぐに動物病院へ連れて行く必要があります。

予防策としては、食事を1日2〜3回に分けて与える、食後すぐの運動を避ける、早食いをさせないなどが効果的です。大きめの食器を使い、ゆっくり食べられる環境を作りましょう。

2. 股関節疾患や悪性腫瘍のリスク

大型犬に多いのが、股関節形成不全です。

これは股関節の発育異常で、歩き方がおかしくなったり、痛みを感じたりする病気です。遺伝的な要因が大きいのですが、体重管理や適度な運動で予防することもできます。

悪性腫瘍のリスクも無視できません。セントバーナードは他の犬種に比べて、腫瘍ができやすい傾向があります。定期的な健康診断で、早期発見を心がけることが大切です。

その他にも、眼疾患や心臓病、皮膚疾患なども起こりやすいとされています。日頃からよく観察し、異変に気づいたらすぐに対応しましょう。

3. 平均寿命は8〜10年

セントバーナードの平均寿命は8〜10年です。

大型犬としては平均的な寿命ですが、小型犬に比べると短く感じるかもしれません。体が大きい分、心臓や関節への負担が大きく、老化も早く訪れる傾向があるのです。

少しでも長生きしてもらうためには、日々のケアが重要です。適切な食事管理、適度な運動、定期的な健康診断を心がけましょう。肥満を避けることも、寿命を延ばす大切なポイントです。

要因寿命への影響
適正体重維持大きくプラス
定期健康診断プラス
適度な運動プラス
肥満マイナス
病気の放置大きくマイナス

限れた時間だからこそ、一日一日を大切に過ごしたいものです。愛情を持って接することが、何よりの健康法になるでしょう。

まとめ

セントバーナードは穏やかで優しい性格を持ち、家族への愛情が深い犬種です。

子どもとも仲良くできる辛抱強さがあり、大きな甘えん坊として家庭に溶け込んでくれます。ただし超大型犬だからこそ、広い飼育環境や暑さ対策、よだれケアなど特有の手間がかかることも事実です。

飼育費用も生涯で200万円以上かかり、経済的な余裕が求められます。胃捻転などの緊急疾患のリスクもあるため、日頃からの健康管理が欠かせません。

それでも、セントバーナードとの暮らしは多くの喜びをもたらしてくれるでしょう。責任を持って最後まで寄り添う覚悟があれば、かけがえのないパートナーになってくれるはずです。これから飼育を考えている方は、ぜひこの記事を参考に準備を進めてください。

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