病気・健康

犬が寝るときに息が荒いのはなぜ?心臓や呼吸の異常を見極める注意点を紹介!

GOOD DOG編集部

「うちの犬、寝ているのに息が荒くて心配」という経験はありませんか?

静かに眠っているはずなのに、呼吸が速かったり荒かったりすると、何か病気ではないかと不安になってしまいますよね。

実は犬が寝ているときに息が荒くなる理由には、夢を見ているような心配のないものから、心臓や呼吸器の病気まで、さまざまな原因が考えられます。大切なのは、正常な呼吸と異常な呼吸を見分けることです。

ここでは、犬が寝るときに息が荒くなる理由や、病院へ連れて行くべきサインについて紹介していきます。

犬が寝るときに息が荒くなるのはなぜ?

寝ているときに愛犬の息が荒くなると、つい心配になってしまいますよね。

でも実は、犬が睡眠中に息を荒くするのは、必ずしも異常というわけではありません。人間と同じように、犬も寝ているときに体の中でさまざまな変化が起きているからです。ここでは睡眠中に息が荒くなる自然な理由を見ていきましょう。

1. 夢を見ているときの呼吸の変化

犬も人間と同じように夢を見ます。レム睡眠という浅い眠りのときに、脳が活発に働いて夢を見ているといわれています。

このとき呼吸が速くなったり、足をバタバタさせたり、小さく吠えたりすることがあります。おそらく走り回っている夢や、何かを追いかけている夢を見ているのでしょう。

夢を見ているときの息の荒さは一時的なもので、深い眠りに入ると自然に落ち着きます。数分程度で呼吸が穏やかになるなら、特に心配する必要はありません。

2. 体温調節のための自然な反応

犬は人間のように汗をかいて体温を調節することができません。そのため口を開けて「ハァハァ」と息をすることで体温を下げています。これをパンティングといいます。

寝る前に遊んだり運動したりして体が温まっていると、寝ながらでも体温を下げようとして息が荒くなることがあります。特に暑い季節や、暖房の効いた部屋では起こりやすいです。

しばらくして体温が下がれば呼吸も落ち着いてきます。室温が高すぎないか、寝床が暑すぎないかチェックしてみてください。

3. 日中の興奮や緊張が残っている場合

犬は嬉しいことや楽しいことがあると興奮して呼吸が速くなります。散歩中に他の犬と会ったり、来客があったりした日は、寝るときになってもまだ興奮が残っていることがあります。

また、逆に怖い経験や不安なことがあった場合も、ストレスから呼吸が荒くなることがあります。雷や花火の音、動物病院での診察など、犬にとって緊張する出来事があった日は要注意です。

こうした心理的な要因による息の荒さは、リラックスできる環境を整えてあげることで改善されていきます。

犬の正常な呼吸回数とは?

愛犬の呼吸が正常かどうかを判断するには、まず健康なときの呼吸回数を知っておく必要があります。

犬の呼吸回数は人間よりも速く、安静時でも1分間に10回から35回程度が正常範囲とされています。ただし体の大きさや年齢によっても変わってくるので、普段から愛犬の呼吸をよく観察しておくことが大切です。

1. 安静時・睡眠時の呼吸回数

犬が落ち着いているときや眠っているときの呼吸回数は、1分間に10回から30回程度です。これを安静時呼吸数といいます。

睡眠中はさらにゆっくりになることが多く、深い眠りに入ると1分間に15回前後まで下がることもあります。逆にレム睡眠のときは少し速くなって、30回を超えることもあります。

40回を超えるような呼吸が続く場合は、何らかの異常がある可能性があります。安静時の呼吸数を定期的に測って記録しておくと、変化に気づきやすくなります。

2. 小型犬と大型犬の違い

一般的に小型犬のほうが呼吸回数は多く、大型犬のほうが少ない傾向があります。小型犬は1分間に20回から30回程度、大型犬は15回から25回程度が目安です。

これは体の大きさと代謝の違いによるものです。小さな体の犬は心臓も小さく、体を維持するために心拍数も呼吸数も多くなります。

自分の愛犬の体格に合わせた正常値を把握しておくことが重要です。同じ犬種でも個体差があるので、健康なときの数値を基準にしましょう。

3. 子犬と老犬で変わる呼吸の特徴

子犬は成犬よりも呼吸が速く、1分間に30回から40回程度になることもあります。これは成長のためにエネルギーをたくさん使っているからです。

一方、老犬になると心肺機能が低下してくるため、少し動いただけで息が上がりやすくなります。安静時の呼吸回数自体は変わらないこともありますが、呼吸が浅くなったり、回復するまでに時間がかかったりします。

老犬の場合は特に、普段と違う呼吸の変化に注意が必要です。年齢を重ねるほど心臓病や呼吸器疾患のリスクが高まるからです。

寝ているときの呼吸で気をつけたい異常のサイン

睡眠中の呼吸でも、明らかに苦しそうだったり、いつもと様子が違ったりする場合は注意が必要です。

正常な範囲を超えた呼吸は、体のどこかに問題が起きているサインかもしれません。特に以下のような症状が見られたら、すぐに動物病院を受診することをおすすめします。早めの対応が愛犬の命を守ることにつながります。

1. 呼吸数が40回を超えている

安静時や睡眠時の呼吸数が1分間に40回を超えている場合は、何らかの異常がある可能性が高いです。特に心臓病があると、体に十分な酸素を送れないため呼吸が速くなります。

呼吸数を測るときは、犬が完全にリラックスしている状態で胸の動きを数えます。1回の呼吸は「吸って吐いて」で1回とカウントします。

15秒間測って4倍にすると、1分間の呼吸数がわかります。この方法なら犬を起こさずに測定できるので便利です。

2. 呼吸音がゼーゼー・ガーガーしている

正常な呼吸は静かで、ほとんど音がしません。ゼーゼー、ヒューヒュー、ガーガーといった異常な音が聞こえる場合は、気道に何らかの問題がある可能性があります。

気管虚脱という病気では、気管がつぶれてガチョウの鳴き声のような音がします。特に小型犬に多く見られる病気です。

また、鼻炎や気管支炎などの呼吸器の炎症でも異常な呼吸音が聞こえることがあります。呼吸音に違和感があったら、スマートフォンで録音しておくと診察のときに役立ちます。

3. 口を開けて苦しそうに息をしている

犬は暑いときや運動後以外は、基本的に鼻呼吸をしています。寝ているときに口を大きく開けて呼吸している場合は、鼻だけでは十分な酸素が取れていない可能性があります。

また、呼吸するたびにお腹が大きく動いている場合も要注意です。これは腹式呼吸といって、通常の胸式呼吸では足りないときに見られる症状です。

さらに首を伸ばして呼吸している姿勢も、呼吸困難のサインです。少しでも気道を広げようとしている状態なので、すぐに病院へ連れて行く必要があります。

4. 舌や歯茎の色が青白くなっている

健康な犬の舌や歯茎はピンク色をしています。これが青白くなったり、紫がかった色になったりしている場合は、体に十分な酸素が届いていない証拠です。これをチアノーゼといいます。

チアノーゼが見られる場合は緊急事態です。心臓や肺の機能が著しく低下している可能性があります。

すぐに動物病院へ連絡して、できるだけ早く診察を受けてください。夜間や休日の場合は、救急対応している動物病院を探しましょう。

息が荒い原因として考えられる心臓の病気

寝ているときの息の荒さが続く場合、心臓の病気が隠れていることがあります。

特に高齢の小型犬では、心臓病が原因で呼吸が速くなるケースが非常に多いです。心臓の機能が低下すると、体に酸素を送る力が弱まり、それを補うために呼吸が速くなってしまいます。ここでは代表的な心臓病について見ていきましょう。

1. 僧帽弁閉鎖不全症とは?

僧帽弁閉鎖不全症は、犬の心臓病の中で最も多く見られる病気です。心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁という弁がきちんと閉じなくなり、血液が逆流してしまいます。

この病気は特に小型犬に多く、チワワ、マルチーズ、トイプードルなどの犬種でよく見られます。中高齢になると発症リスクが高まります。

初期には目立った症状がありませんが、進行すると咳が出たり、息が荒くなったりします。定期的な健康診断で心雑音をチェックしてもらうことが早期発見につながります。

2. 心不全で見られる呼吸の特徴

心臓病が進行して心不全になると、肺に水が溜まって呼吸困難を引き起こします。これを肺水腫といいます。

肺水腫になると、横になると呼吸が苦しくなるため、犬は座った姿勢で寝ようとします。また、夜中に突然息苦しくなって起きることもあります。

咳も特徴的な症状で、「カッカッ」「ゴホゴホ」といった乾いた咳が続きます。特に朝方や興奮したときに咳が出やすくなります。

3. 軽い運動でも息切れする場合

心臓の機能が低下すると、以前は平気だった軽い運動でも息が上がるようになります。散歩の途中で立ち止まることが増えたり、階段を嫌がったりするようになります。

また、遊んでいる最中に急に座り込んだり、横になったりすることもあります。これは心臓が体の要求に応えられなくなっているサインです。

食欲はあるのに体重が減ってきた場合も要注意です。心臓病が進行すると、体がエネルギーをうまく使えなくなるからです。

息が荒い原因として考えられる呼吸器の病気

心臓以外にも、呼吸器そのものに問題がある場合があります。

気管や気管支、肺に異常があると、呼吸がうまくできなくなって息が荒くなります。呼吸器の病気は急に悪化することもあるので、早めに気づいてあげることが大切です。ここでは代表的な呼吸器の病気を紹介します。

1. 気管虚脱による呼吸困難

気管虚脱は、気管が押しつぶされて空気の通り道が狭くなる病気です。特にヨークシャーテリア、ポメラニアン、チワワなどの小型犬に多く見られます。

症状としては、ガチョウの鳴き声のような「ガーガー」という咳が特徴的です。興奮したときや首輪を引っ張られたときに症状が出やすくなります。

進行すると安静時でも呼吸が苦しくなり、チアノーゼが見られることもあります。肥満があると症状が悪化しやすいので、適正体重を維持することが重要です。

2. 気管支炎や肺炎の症状

気管支炎は気管支に炎症が起きる病気で、ウイルスや細菌の感染、アレルギーなどが原因になります。湿った咳が続き、呼吸が速くなることがあります。

肺炎になると、さらに呼吸が苦しくなり、発熱や食欲不振も見られます。聴診器で肺の音を聞くと、ゴロゴロという異常な音が聞こえます。

放置すると命に関わることもあるので、咳が続いたり、元気がなくなったりしたら早めに受診しましょう。レントゲン検査で肺の状態を確認することができます。

3. 短頭種に多い気道の問題

フレンチブルドッグ、パグ、シーズーなどの短頭種は、生まれつき気道が狭く呼吸がしにくい傾向があります。これを短頭種気道症候群といいます。

鼻の穴が狭かったり、軟口蓋が長すぎたりして、空気の通りが悪くなっています。そのため普段から「ブーブー」「ガーガー」といった呼吸音が聞こえることがあります。

暑さに弱く、夏場は特に呼吸困難を起こしやすいので注意が必要です。症状がひどい場合は、外科手術で気道を広げる治療が行われることもあります。

老犬の息が荒くなりやすい理由とは?

年齢を重ねた犬は、若い頃に比べて息が荒くなりやすくなります。

これは老化による自然な変化もありますが、病気のサインである可能性も高いです。老犬の場合は特に、呼吸の変化を見逃さないようにしたいものです。定期的な健康チェックと、日々の観察が愛犬の健康を守ります。

1. 心肺機能の低下による影響

老犬になると心臓や肺の機能が徐々に低下していきます。心臓のポンプ機能が弱まり、肺での酸素交換も効率が悪くなります。

そのため、若い頃なら問題なかった運動量でも、息が上がってしまうようになります。階段の上り下りや、少し速めの散歩でも呼吸が荒くなることが増えてきます。

また、安静時の呼吸数は変わらなくても、呼吸が浅くなったり、回復するまでに時間がかかったりします。これらは老化現象の一つですが、急激な変化がある場合は病気を疑う必要があります。

2. 体温調節がうまくできなくなる

老犬は体温調節の機能も衰えてきます。若い犬に比べて暑さや寒さに対応する力が弱くなるため、体温を保つために呼吸で調整しようとします。

特に夏場は熱中症のリスクが高まります。室温が少し高いだけでもパンティングが激しくなり、息が荒くなることがあります。

冬場も暖房の効きすぎた部屋では、体温が上がりすぎて呼吸が速くなることがあります。老犬が快適に過ごせる温度管理を心がけましょう。

3. 加齢による筋力の衰え

年齢とともに呼吸筋も弱くなっていきます。呼吸に使う筋肉が衰えると、少ない力で呼吸しようとして浅く速い呼吸になります。

また、体を支える筋力も低下するため、楽な姿勢を保つことが難しくなります。横になっているときに呼吸がしにくくなり、座った姿勢で寝ようとすることもあります。

適度な運動を続けることで筋力の低下を緩やかにすることができます。ただし無理は禁物なので、愛犬のペースに合わせた散歩を心がけてください。

睡眠中に息が荒くなる原因:ストレスや不安

体の病気だけでなく、心の状態も呼吸に影響を与えます。

犬もストレスや不安を感じると、自律神経が乱れて呼吸が速くなることがあります。特に寝ているときは無防備な状態なので、不安を感じやすい環境にいると落ち着いて眠れません。心理的な要因にも目を向けてあげることが大切です。

1. 環境の変化によるストレス

引っ越しや家族構成の変化、新しいペットが来たなど、生活環境が変わると犬はストレスを感じます。慣れるまでの間、睡眠中でも緊張が続いて息が荒くなることがあります。

また、寝床の場所を変えただけでも落ち着けない犬もいます。いつもと違う場所で寝かせると、周囲を警戒して熟睡できないかもしれません。

できるだけ静かで落ち着ける場所を寝床にしてあげましょう。人の出入りが少なく、適度に薄暗い場所が理想的です。

2. 分離不安や恐怖心

飼い主と離れることに強い不安を感じる分離不安の犬は、夜寝るときも緊張している場合があります。一人で寝ることが怖くて、呼吸が速くなったり落ち着かなかったりします。

また、過去に怖い経験をした犬は、それがトラウマになって夜に不安を感じることがあります。雷や花火の音、大きな地震などの経験が影響している可能性もあります。

少しずつ一人で過ごす時間を増やしたり、安心できるおもちゃを与えたりして、不安を和らげる工夫をしてみてください。

3. 自律神経の乱れと呼吸の関係

自律神経は呼吸や心拍をコントロールしている神経です。ストレスが続くと自律神経のバランスが崩れて、呼吸が速くなったり不規則になったりします。

特に神経質な性格の犬や、高齢の犬は自律神経が乱れやすい傾向があります。日中に十分な運動をさせたり、リラックスできる時間を作ったりすることが大切です。

マッサージや優しく撫でてあげることも、副交感神経を優位にしてリラックス効果があります。寝る前に穏やかなスキンシップをとってあげるといいかもしれません。

正常な呼吸と異常な呼吸の見分け方

愛犬の呼吸が心配なとき、すぐに病院へ行くべきか迷うこともありますよね。

正常な呼吸と異常な呼吸を見分けるポイントを知っておくと、適切な判断ができます。特に注意したいのは、呼吸の状態がいつまで続くか、どんな状況で起きるか、他の症状があるかという3つの視点です。

1. 時間が経っても呼吸が落ち着かない

一時的に息が荒くなっても、数分から10分程度で落ち着くなら心配いりません。夢を見ていたり、暑かったりする場合は、原因がなくなれば自然に呼吸も穏やかになります。

しかし30分以上経っても呼吸が荒いままの場合は、何らかの異常がある可能性が高いです。特に呼吸数が40回を超えている状態が続くなら、すぐに受診を考えましょう。

時間を見ながら呼吸の様子を観察して、スマートフォンで動画を撮っておくと診察時に役立ちます。獣医師に正確な状況を伝えることができます。

2. 安静時でも息が荒い状態が続く

運動後や興奮後に息が荒くなるのは正常な反応です。でも何もしていない安静時や、寝ているときに息が荒い場合は注意が必要です。

特に横になっているときよりも、座った姿勢でいるほうが楽そうにしている場合は、心臓や肺に問題がある可能性があります。横になると呼吸が苦しくなるのは、肺に水が溜まっているサインかもしれません。

涼しい場所で十分に休ませても呼吸が改善しない場合は、早めに動物病院を受診してください。

3. 咳や失神を伴う場合

呼吸が荒いだけでなく、咳が出ている場合は呼吸器や心臓の病気が疑われます。「カッカッ」という乾いた咳は心臓病、「ゴホゴホ」という湿った咳は気管支炎や肺炎の可能性があります。

また、息が荒くなった後に意識を失ったり、ふらついたりする場合は緊急事態です。脳に十分な酸素が届いていない可能性があります。

チアノーゼ(舌や歯茎が青白くなる)が見られる場合も、すぐに救急対応が必要です。夜間や休日でも、救急動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。

寝ているときの呼吸回数を測る方法

愛犬の健康管理のために、定期的に呼吸回数を測る習慣をつけておくと安心です。

特に心臓病や呼吸器疾患のリスクが高い犬種や、高齢犬の場合は、毎日測って記録しておくことをおすすめします。呼吸回数の変化に早く気づくことで、病気の早期発見につながります。正しい測り方を覚えておきましょう。

1. 胸の動きを数える手順

呼吸回数を測るときは、犬が完全にリラックスしている状態で行います。寝ているときが最も測りやすいタイミングです。

胸やお腹が上下に動く様子を観察します。息を吸って吐いて、元の位置に戻るまでで1回とカウントします。

15秒間数えて、その数字を4倍すると1分間の呼吸回数がわかります。慣れないうちは1分間しっかり測ってもいいですが、長時間じっと見つめていると犬が気づいて起きてしまうことがあります。

2. 測るタイミングと記録のコツ

呼吸回数を測るのに最適なタイミングは、犬が深く眠っている早朝や夜中です。浅い眠りのときは呼吸が速くなることがあるので、できるだけ安静時を選びましょう。

測った結果は日付と時間、呼吸回数をノートやスマートフォンのアプリに記録しておきます。グラフにすると変化がわかりやすくなります。

また、そのときの様子(よく眠っていた、暑そうだった、など)も一緒にメモしておくと、後で見返したときに役立ちます。

3. 毎日同じ時間に測る習慣づくり

呼吸回数は時間帯や状況によって変わることがあります。正確な変化を把握するためには、できるだけ同じ時間帯に測るようにしましょう。

朝起きたときや、夜寝る前など、自分の生活リズムに合わせて決めておくと続けやすいです。毎日が難しければ、週に数回でも構いません。

特に心臓病と診断されている犬の場合は、獣医師から定期的な測定を指示されることがあります。その場合は指示に従って測定し、異常値が出たらすぐに報告しましょう。

動物病院を受診すべきタイミング

呼吸の異常に気づいたとき、どのタイミングで病院へ行けばいいか迷うこともありますよね。

様子を見ているうちに悪化してしまうこともあるので、判断基準を知っておくことが大切です。特に以下のような症状が見られたら、すぐに受診することをおすすめします。愛犬の命を守るために、迷ったら早めに相談しましょう。

1. 呼吸が明らかに苦しそうなとき

口を大きく開けて、舌を出したまま激しく呼吸している場合は緊急性が高いです。首を伸ばして呼吸している姿勢も、呼吸困難のサインです。

また、お腹を大きく動かす腹式呼吸をしている場合も、通常の胸式呼吸では足りていない証拠です。立ったまま動けなくなっていたり、座り込んだまま苦しそうにしていたりする場合は、すぐに病院へ連れて行きましょう。

チアノーゼが見られる場合は、一刻を争う状態です。電話で状況を伝えながら、できるだけ早く受診してください。

2. 夜間に突然息切れが始まる

日中は普通に過ごしていたのに、夜になって突然息が荒くなることがあります。これは心不全による肺水腫の典型的な症状です。

横になると呼吸が苦しくなるため、犬は座った姿勢で寝ようとします。寝床に行ってもすぐに起き上がってしまう、落ち着かない様子が見られたら要注意です。

夜間の急変は命に関わることも多いので、夜間救急動物病院を受診することを検討してください。朝まで待つのは危険な場合があります。

3. 横になると呼吸が悪化する場合

横になったときだけ呼吸が苦しくなるのは、肺や心臓に問題がある可能性が高いです。重力の影響で肺に水が溜まりやすくなり、呼吸困難を引き起こします。

座ったり立ったりしている姿勢のほうが楽そうにしている場合は、心臓病が進行しているサインかもしれません。できるだけ早く受診して、適切な治療を受けることが大切です。

このような症状がある場合、レントゲン検査や超音波検査で心臓や肺の状態を詳しく調べる必要があります。

家庭でできる対処法と予防策

病院での治療も大切ですが、家庭での日常的なケアも呼吸の健康を守るために重要です。

環境を整えたり、生活習慣に気をつけたりすることで、呼吸器や心臓への負担を減らすことができます。特に持病がある犬や高齢犬の場合は、家庭でのケアが症状の悪化を防ぐ鍵になります。今日からできることを紹介します。

1. 落ち着ける寝床環境を整える

犬が安心して眠れる環境を作ってあげることが、良質な睡眠につながります。人の出入りが少なく、静かな場所に寝床を用意しましょう。

クッション性のあるベッドを使うと、体への負担が軽減されて呼吸も楽になります。特に高齢犬や心臓病のある犬には、少し頭が高くなるような傾斜のあるベッドもおすすめです。

また、適度に薄暗い環境のほうがよく眠れます。明るすぎる場所や、テレビの音が聞こえる場所は避けましょう。

2. 室温と湿度の管理

犬は暑さに弱く、体温調節が苦手です。室温は夏場で24度から26度、冬場で20度から23度くらいが快適とされています。

湿度は50パーセントから60パーセント程度が理想的です。乾燥しすぎると気道が刺激されて咳が出やすくなり、湿度が高すぎると呼吸器感染症のリスクが高まります。

エアコンや加湿器、除湿器を上手に使って、一年を通して快適な環境を保ちましょう。特に短頭種や高齢犬は温度管理に気をつけてください。

3. 過度な興奮を避ける工夫

興奮すると呼吸が速くなり、心臓にも負担がかかります。特に心臓病がある犬の場合は、過度な興奮を避けることが大切です。

来客時や散歩前など、犬が興奮しやすい場面では、落ち着かせる声かけをしましょう。激しい遊びは控えめにして、ゆったりとした時間を過ごすことを心がけてください。

首輪ではなくハーネスを使うと、気管への負担が減ります。特に気管虚脱や呼吸器疾患がある犬には、ハーネスがおすすめです。

まとめ

犬が寝ているときに息が荒くなる理由は、夢を見ている無害なものから、心臓や呼吸器の病気まで幅広く考えられます。大切なのは、正常な呼吸数を把握して、いつもと違う変化に気づいてあげることです。

もし愛犬の呼吸に不安を感じたら、まずは落ち着いて呼吸回数を測ってみてください。そして呼吸の様子を動画に撮っておくと、獣医師に相談するときに役立ちます。早めの発見と対応が、愛犬の健康を守る第一歩です。

日頃から愛犬の様子をよく観察して、快適に眠れる環境を整えてあげましょう。そして気になることがあれば、遠慮せずに動物病院に相談することをおすすめします。

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