病気・健康

犬の肥満をチェックするには?理想体重を保つための管理と運動のコツを解説!

GOOD DOG編集部

愛犬を見て「少し丸くなったかも」と感じたことはありませんか?毎日一緒にいると体型の変化に気づきにくいものですが、犬の肥満は関節や心臓への負担を増やし、病気のリスクを高めてしまいます。

けれど安心してください。肥満は適切なチェック方法を知り、食事や運動を見直すことで改善できます。ここでは、愛犬の体型を正しく評価する方法から、理想体重を保つための具体的な管理方法まで詳しく紹介します。

犬の肥満チェック方法とは?

犬の肥満を見極めるには、体重だけでなく体型を総合的に評価することが大切です。同じ体重でも筋肉質な子と脂肪が多い子では健康状態が異なるからです。

獣医師が使う「BCS(ボディコンディションスコア)」という評価方法を使えば、自宅でも愛犬の体型を客観的にチェックできます。触って見て判断する方法なので、特別な道具は必要ありません。

1. BCS(ボディコンディションスコア)で確認する

BCSは犬の体型を5段階または9段階で評価する国際的な基準です。日本では5段階評価が一般的で、BCS3が理想的な体型とされています。

この評価方法では、肋骨の触れ具合、腰のくびれ、お腹のラインという3つのポイントから総合的に判断します。数字で表すことで、家族全員が同じ基準で愛犬の体型を認識できるのです。

動物病院でも必ず使われる方法なので、覚えておくと健康診断の際に獣医師との会話もスムーズになります。定期的にチェックして記録しておくと、わずかな変化にも気づきやすくなるはずです。

2. 肋骨を触って脂肪の付き具合を見る

理想的な体型の犬は、肋骨を軽く触るだけで骨の位置がわかります。手のひらを優しく当てて、指を少し動かすとゴツゴツとした感触が伝わってくるはずです。

もし肋骨を探すのに力を入れて押さなければならない場合は、脂肪が厚くついている証拠です。逆に、見ただけで肋骨が浮き出ているようなら痩せすぎかもしれません。

毛が長い犬種の場合、見た目だけでは判断が難しいものです。だからこそ、実際に触って確かめることが重要になります。毎日のブラッシングやスキンシップの時間を使って、自然にチェックする習慣をつけるといいでしょう。

3. 上から見た時の腰のくびれをチェックする

愛犬が立っている時、真上から見下ろしてみてください。健康的な体型の犬は、肋骨の後ろあたりから腰にかけて緩やかなくびれがあります。

このくびれが全く見られず、胴体が寸胴に見える場合は肥満の可能性が高いです。特にコーギーやダックスフンドなど胴長の犬種は、くびれがわかりにくいこともありますが、注意深く観察すればわずかな変化も見えてきます。

食事の前後や散歩の準備をしている時など、犬が自然に立っている瞬間が観察のチャンスです。無理に動かさず、リラックスした状態で確認するのがポイントになります。

4. 横から見たお腹のラインを観察する

横から愛犬を見た時、お腹のラインにも注目してみましょう。理想的な体型では、胸からお腹にかけて斜め上に引き締まったラインが見えます。

お腹が垂れ下がっていたり、地面と平行になっていたりする場合は、脂肪がつきすぎているサインです。特に避妊・去勢手術後の犬は、このお腹周りに脂肪がつきやすくなります。

散歩中の写真を撮っておくと、時系列で体型の変化を比較できます。写真なら家族みんなで客観的に見られるので、「少し太ったかも」という気づきを共有しやすくなるはずです。

愛犬の理想体重を知る方法

体型チェックと合わせて、愛犬にとっての理想体重を知ることも大切です。ただし「この犬種は何キロが標準」という数字だけで判断するのは危険かもしれません。

個体差があるため、同じ犬種でも骨格や筋肉量によって適正体重は変わってきます。愛犬にとってのベスト体重を見つけることが、健康維持の第一歩になるのです。

1. 犬種ごとの標準体重を参考にする

犬種ごとの標準体重は、あくまでも目安として活用しましょう。例えば柴犬なら8〜11kg、トイプードルなら3〜4kg程度が一般的とされています。

けれど実際には、同じ柴犬でも骨格がしっかりした子もいれば、華奢な子もいます。血統や性別によっても違いが出てくるものです。

ペットショップやブリーダーから迎えた時の情報、血統書に記載されている両親の体格なども参考になります。標準体重の範囲内に収まっていても、BCSで評価すると肥満という場合もあるので、数字だけに頼らないことが重要です。

2. 1歳前後の体重を基準にする

犬は1歳頃に成長が止まり、その時の体重が生涯の基準になることが多いです。この時期の体重を記録しておくと、将来的な体重管理の目標値として使えます。

もちろん、1歳の時点ですでに太っていた場合は別です。その場合は獣医師に相談して、適正体重を算出してもらうといいでしょう。

成犬になってから迎えた子の場合は、保護団体や前の飼い主から健康だった頃の体重を聞いておくことをおすすめします。過去の健康診断の記録があれば、それも貴重な情報源になるはずです。

3. 定期的に体重を測定して記録する

体重測定は月に1〜2回のペースで行うのが理想的です。小型犬なら人間用の体重計でも測れますが、飼い主が抱っこして測る方法が簡単でしょう。

大型犬の場合は、動物病院の体重計を借りるか、トリミングサロンで測らせてもらうのもいいかもしれません。同じ時間帯、同じ条件で測ることで、より正確な変化をとらえられます。

記録はスマホのメモやカレンダーアプリを使うと便利です。体重だけでなく、その日の食事内容や運動量も一緒にメモしておくと、増減の理由が見えてきます。継続することで、愛犬の体重変動のパターンもつかめてくるはずです。

犬が太ってしまう原因

肥満の原因を知ることは、予防と改善の両方に役立ちます。多くの場合、複数の要因が重なって体重が増えていくものです。

日常生活の中に隠れた原因を見つけ出し、一つずつ解決していくことが大切になります。

1. 食事の量が多すぎる

フードのパッケージに書かれた給餌量は、あくまでも目安です。運動量が少ない子や代謝が低い子には多すぎることもあります。

また、複数の家族がそれぞれ食事を与えていて、結果的に1日の総量が増えてしまうケースも少なくありません。「誰かがもう与えたかもしれない」という意識が薄れると、ついつい余分に与えてしまうものです。

食事の担当者を決めて、与えた量と時間を記録する仕組みを作ると防げます。家族で情報を共有することが、愛犬の健康を守る第一歩になるでしょう。

2. 運動不足が続いている

室内飼いの小型犬でも、適度な運動は必要です。家の中を歩き回るだけでは、消費カロリーが足りないことがほとんどでしょう。

雨の日が続いたり、飼い主が忙しかったりすると、散歩をサボりがちになります。週に1〜2回散歩に行かない日があっても、それが習慣化してしまうと運動不足は深刻になっていくものです。

散歩は犬にとって運動だけでなく、ストレス解消や社会性の維持にも重要な時間です。天候に左右されない室内遊びのレパートリーを増やしておくと、運動不足を防ぎやすくなるはずです。

3. おやつを与えすぎている

しつけのご褒美やコミュニケーションの一環として、ついつい多くのおやつを与えてしまいます。けれど小さなおやつでも、積み重なると相当なカロリーになるのです。

特に複数の家族がいる家庭では、それぞれが「ちょっとだけ」と思って与えた結果、合計すると驚くほどの量になっていることもあります。来客時にもらうおやつも見落としがちです。

おやつ専用の容器を用意して、1日分だけ入れておく方法が効果的です。容器が空になったら、その日はもう与えないというルールを徹底すると管理しやすくなります。

4. 避妊・去勢後の代謝の変化

避妊・去勢手術を受けると、ホルモンバランスが変化して基礎代謝が低下します。そのため、手術前と同じ食事量では太ってしまうことが多いのです。

手術後は食欲が増すことも報告されています。満腹感を得にくくなり、いつも食べ物を欲しがるようになる子もいるでしょう。

手術後は食事量を10〜20%程度減らすか、体重管理用のフードに切り替えることを検討してみてください。獣医師と相談しながら、その子に合った食事プランを立てるのがベストです。

5. 加齢による基礎代謝の低下

犬も年を重ねると、人間と同じように基礎代謝が落ちてきます。7歳を過ぎたあたりから、徐々に太りやすくなる傾向が見られるのです。

シニア期に入っても若い頃と同じ食事内容では、確実にカロリーオーバーになります。運動量も自然と減っていくため、摂取と消費のバランスが崩れやすくなるでしょう。

高齢犬用のフードは、カロリーが控えめで消化しやすく作られています。年齢に応じて食事内容を見直すことも、健康な老後を過ごすために欠かせない配慮です。

肥満が引き起こす病気のリスク

肥満は見た目の問題だけではありません。さまざまな病気のリスクを高め、愛犬の寿命を縮める可能性があることを知っておく必要があります。

早めに体重管理を始めることで、これらのリスクを大幅に減らせるのです。

1. 関節疾患や腰への負担

体重が増えると、関節や腰にかかる負担も比例して大きくなります。特に小型犬に多い膝蓋骨脱臼や、ダックスフンドに多い椎間板ヘルニアは、肥満によって悪化しやすい病気です。

関節に炎症が起きると痛みで動きたがらなくなり、さらに運動不足で太るという悪循環に陥ります。一度痛めた関節は完全には戻らないこともあるため、予防が何より大切になるでしょう。

すでに関節に問題がある子の場合、1kg減らすだけでも負担は大きく軽減されます。獣医師の指導のもと、無理のないペースで減量を進めることが重要です。

2. 心臓や呼吸器への影響

余分な脂肪は心臓にも大きな負担をかけます。肥満の犬は心臓病のリスクが高く、少し動いただけで息切れすることも増えてくるのです。

喉の周りに脂肪がつくと気道が圧迫され、呼吸がしづらくなります。特に短頭種(パグやフレンチブルドッグなど)は、もともと呼吸器系が弱いため、肥満による影響を受けやすいでしょう。

夏場の暑さにも弱くなり、熱中症のリスクも上がります。適正体重を保つことは、呼吸を楽にし、心臓の負担を減らすことにつながるのです。

3. 糖尿病のリスク

犬も人間と同じように、肥満になると糖尿病を発症しやすくなります。一度発症すると、生涯にわたってインスリン注射が必要になることもあるのです。

糖尿病になると喉が渇いて水をたくさん飲み、頻繁におしっこをするようになります。治療が遅れると白内障などの合併症も引き起こすため、早期発見が重要です。

定期的な健康診断で血糖値をチェックしておくと安心です。肥満を解消することで、糖尿病の予防だけでなく、すでに発症している場合の管理もしやすくなります。

4. 尿路結石などの泌尿器トラブル

肥満は尿路結石のリスクも高めます。運動不足で水を飲む量が減ると、尿が濃くなって結石ができやすくなるのです。

また、太っていると陰部の清潔を保ちにくく、膀胱炎などの感染症も起こりやすくなります。特にメスの犬は尿道が短いため、より注意が必要でしょう。

適正体重を保ち、十分な運動と水分補給を心がけることが予防につながります。おしっこの回数や色に異変を感じたら、早めに動物病院を受診してください。

肥満の原因になる病気

食事や運動に気をつけているのに太ってしまう場合、病気が隠れている可能性も考えられます。ホルモン異常などの病気が原因で肥満になることもあるのです。

適切な治療を受けることで、体重も自然と改善していくケースもあります。

1. 甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの分泌が減ると、代謝が極端に落ちて太りやすくなります。食事量を減らしても体重が減らず、元気もなくなってくるのが特徴です。

毛艶が悪くなったり、皮膚がカサカサしたり、寒がるようになったりする症状も見られます。中高齢の犬に多く、ゴールデンレトリバーやシェルティなどの犬種で発症しやすいとされているのです。

血液検査で甲状腺ホルモンの値を測定すれば診断できます。ホルモン剤を投与する治療で、症状は改善されていくでしょう。

2. クッシング症候群

副腎皮質ホルモンが過剰に分泌される病気で、お腹がぽっこり膨らむのが特徴的です。水をたくさん飲み、おしっこの量も増えます。

脱毛や皮膚の黒ずみ、筋力低下なども見られることがあります。放置すると糖尿病などの合併症を引き起こすため、早期発見が重要です。

血液検査やホルモン検査で診断し、内服薬で管理していきます。治療を始めると、徐々に体重も落ちついてくることが多いでしょう。

3. その他のホルモン異常

成長ホルモンや性ホルモンの異常も、肥満の原因になることがあります。また、ステロイド剤などの薬を長期間使用している場合も、副作用として太りやすくなるのです。

ダイエットを頑張っているのに全く体重が減らない、むしろ増えていくという場合は、何らかの病気を疑う必要があります。自己判断で無理な食事制限を続けるより、まず獣医師に相談してください。

病気が見つかれば、それに対する治療を優先します。原因を取り除くことで、ダイエットもスムーズに進むようになるはずです。

理想体重を保つための食事管理

食事管理は体重コントロールの要です。けれど、ただ量を減らせばいいというわけではありません。

栄養バランスを保ちながら、無理なく続けられる方法を見つけることが成功の鍵になります。

1. 1日のカロリー量を適切に設定する

犬に必要なカロリーは、体重、年齢、活動量によって異なります。フードのパッケージに書かれた量は標準的な運動量の犬を想定しているため、室内で過ごす時間が長い子には多すぎることもあるでしょう。

減量が必要な場合は、現在の体重ではなく理想体重をもとにカロリーを計算します。急激に減らすとストレスになるので、まずは10〜15%程度減らすところから始めてみてください。

1週間ごとに体重を測定し、変化を見ながら調整していきます。月に体重の2〜3%減るペースが理想的です。焦らず、愛犬の様子を見ながら進めることが大切になります。

2. 食事の回数を増やして代謝を上げる

1日2回の食事を3〜4回に分けると、空腹感を和らげながら代謝を高められます。同じカロリーでも、小分けにすることで血糖値の急上昇を防げるのです。

特に食いしん坊の子や、食事の時間になると激しく要求する子には効果的でしょう。少量ずつ与えることで、満足感を保ちながらダイエットを進められます。

ただし、食事の回数を増やすときは1日の総量を守ることが絶対条件です。1回分を分割するだけで、追加で与えてしまっては意味がありません。

3. 低脂肪・高タンパクな食材を選ぶ

タンパク質は筋肉を維持しながら体重を減らすために欠かせません。脂肪を減らす代わりに、良質なタンパク質はしっかり確保することが重要です。

鶏ささみや白身魚、豆腐などは低カロリーで高タンパクな優秀食材です。フードにトッピングする場合は、その分フードの量を減らしてカロリー調整してください。

野菜を加えるのもおすすめです。キャベツやブロッコリー、にんじんなどは低カロリーでかさ増しできます。ただし、玉ねぎやネギ類は犬に有毒なので絶対に与えないよう注意が必要です。

4. 体重管理用フードを活用する

市販のダイエット用フードは、カロリーを抑えながら必要な栄養素を配合してあります。自己流で食事を減らすより、栄養バランスを保ちやすいでしょう。

切り替える際は、1週間ほどかけて少しずつ混ぜながら慣らしていきます。急に変えると下痢をすることもあるため、焦らず進めてください。

どのフードが愛犬に合うかは試してみないとわかりません。便の状態や毛艶、食いつきなどを観察しながら、ベストなフードを見つけていくことになります。

5. 食事の時間を決めて規則正しく与える

決まった時間に食事を与えると、犬の体内リズムが整います。代謝が安定し、消化吸収も良くなるのです。

だらだらと食べ物を与える習慣は、肥満の大きな原因になります。おねだりされても心を鬼にして、決めた時間以外は与えないことが大切です。

食事の時間を家族で共有し、誰が与えたかわかるようにしておくと安心です。スマホのリマインダー機能を使えば、与え忘れや二重給餌も防げるでしょう。

ダイエット中のおやつの与え方

おやつは完全にやめる必要はありません。上手に活用すれば、ダイエット中のストレスを軽減し、しつけの効果も高められます。

大切なのは量とタイミング、そして選び方です。

1. おやつのカロリーは1日の10%以下に抑える

1日に必要なカロリーのうち、おやつは10%以内に収めるのが基本です。それ以上になると、主食の栄養バランスが崩れてしまいます。

小型犬の場合、10%といってもわずか20〜30kcal程度です。市販のおやつは意外と高カロリーなので、パッケージをよく確認してください。

おやつを与えた日は、その分だけ食事を減らす調整も必要です。総摂取カロリーを意識することが、ダイエット成功への近道になります。

2. 低カロリーで噛みごたえのあるものを選ぶ

噛む時間が長いおやつは、少量でも満足感を得られます。硬めのジャーキーや歯磨きガムなどは、時間をかけて楽しめるのでおすすめです。

ただし、硬すぎるものは歯を傷める可能性もあります。年齢や歯の状態に合わせて、適切な硬さを選んでください。

最近は低カロリーで素材にこだわったおやつも増えています。無添加や国産にこだわるなら、やや高価でも信頼できる商品を選ぶ価値はあるでしょう。

3. フードの一部をおやつとして活用する

1日分のフードから少量を取り分けて、おやつ代わりに使う方法もあります。これならカロリーオーバーの心配がありません。

しつけのご褒美として1粒ずつ与えれば、食事の満足度を下げずにトレーニングができます。特にフードが好きな子には効果的な方法です。

散歩に出かける前に小さなポーチに入れて持っていけば、外出先でのご褒美にも使えます。手軽で経済的、そして健康的な方法といえるでしょう。

4. 野菜を活用してボリュームを増やす

きゅうりやにんじん、キャベツなどの野菜は、低カロリーでかさ増しに最適です。食感も楽しめるため、おやつとして喜ぶ犬も多いでしょう。

生のままでも、軽く茹でても大丈夫です。茹でた方が消化しやすく、においも立つので食いつきが良くなります。

ただし、すべての野菜が犬に適しているわけではありません。玉ねぎ、ネギ、ニラ、アボカドなどは絶対に与えないでください。迷ったら獣医師に確認することをおすすめします。

愛犬に適した運動量と方法

運動は食事管理と並んで、体重コントロールの重要な柱です。消費カロリーを増やすだけでなく、筋肉を維持し、ストレスを発散させる効果もあります。

犬種や年齢、体力に合わせた運動を取り入れることが大切です。

1. 毎日の散歩を習慣化する

散歩は犬にとって最も基本的で重要な運動です。小型犬なら1回20〜30分、中型犬なら30〜60分、大型犬なら60分以上が目安とされています。

これを1日2回行うのが理想ですが、難しい場合は朝だけでも長めに時間を取ってみてください。週末にまとめて長時間歩くより、毎日短時間でも続ける方が効果的です。

散歩は犬にとって運動だけでなく、においを嗅いだり他の犬と交流したりする大切な時間です。急がせず、愛犬のペースに合わせて歩くことも忘れないでください。

2. 散歩の時間を少しずつ増やす

太っている犬にいきなり長時間の散歩を強いるのは危険です。関節や心臓に負担がかかり、かえって体を壊してしまうこともあります。

まずは今できる範囲から始めて、体重が減るにつれて徐々に時間を延ばしていきましょう。1週間に5分ずつ増やすくらいのペースが安全です。

愛犬が疲れていないか、呼吸が荒くなっていないか、様子を観察しながら進めてください。無理をさせず、楽しく歩ける範囲で続けることが長続きの秘訣です。

3. 遊びを取り入れて楽しく運動する

ボール遊びや引っ張りっこは、散歩とは違う筋肉を使うので効果的です。遊びながら運動できるため、犬もストレスを感じにくいでしょう。

ただし、肥満の犬に激しいジャンプをさせるのは避けてください。着地の衝撃で関節を痛める可能性があります。

室内でできる宝探しゲームもおすすめです。おやつやフードを隠して探させると、嗅覚を使いながら体を動かせます。雨の日の運動不足解消にもなるはずです。

4. 年齢や体力に合わせて調整する

子犬は成長段階なので、過度な運動は骨や関節の発達に悪影響を与えます。逆にシニア犬は体力が落ちているため、若い頃と同じ運動量では疲れてしまうでしょう。

年齢だけでなく、その日の体調や天候にも配慮が必要です。暑い日は熱中症のリスクがあるため、早朝や夕方の涼しい時間帯を選んでください。

愛犬の様子を最も理解しているのは飼い主です。教科書通りではなく、目の前の犬をよく観察して、その子に合った運動を見つけていきましょう。

ダイエットを成功させるポイント

ダイエットは一時的な取り組みではなく、生涯続く健康管理の一部です。無理なく継続できる方法を見つけることが、成功への最短ルートになります。

家族全員で協力し、愛犬をサポートしていく姿勢が大切です。

1. 急激な減量は避けて少しずつ減らす

人間と同じで、犬も急激なダイエットはリバウンドを招きます。月に現体重の2〜3%減るペースを目標にしましょう。

例えば10kgの犬なら、月に200〜300g減れば十分です。数字だけ見ると少なく感じるかもしれませんが、犬の体にとっては大きな変化になります。

急いで結果を出そうとせず、半年から1年かけて理想体重に近づけるつもりで取り組んでください。ゆっくりとした減量の方が、筋肉を維持しながら健康的に痩せられるのです。

2. 家族全員で協力して取り組む

一人だけが頑張っても、他の家族が隠れておやつを与えていては意味がありません。ダイエットは家族全員の協力が不可欠です。

家族会議を開いて、目標体重と具体的な方法を共有しましょう。誰がいつ食事を与えるか、散歩は誰が担当するかなど、役割分担を明確にすることも大切です。

子どもにも愛犬の健康について説明し、勝手におやつを与えないよう理解してもらう必要があります。家族みんなで取り組むことで、愛犬への愛情をより深められるはずです。

3. 食事と運動のバランスを意識する

食事だけ減らしても、運動だけ増やしても、健康的なダイエットにはなりません。両方をバランスよく組み合わせることが重要です。

食事制限だけで痩せようとすると筋肉まで落ちてしまい、基礎代謝が下がってリバウンドしやすくなります。適度な運動で筋肉を維持しながら、食事で摂取カロリーをコントロールするのが理想的でしょう。

どちらも無理のない範囲で続けられることが前提です。完璧を目指すより、80%くらいの達成度で長く続ける方が結果につながります。

4. 定期的に体重とBCSを確認する

週に1回の体重測定と、月に1回のBCSチェックを習慣にしましょう。数字とビジュアルの両方で変化を把握することで、モチベーションも維持できます。

体重が減らない時期があっても、焦らないでください。停滞期は誰にでも訪れるものです。そんな時こそBCSをチェックして、体型の変化を確認してみてください。

記録を振り返ると、小さな成功体験に気づけます。「1ヶ月で200g減った」「肋骨が触りやすくなった」といった変化を認識することが、次へのエネルギーになるはずです。

関節に負担がある犬の運動の注意点

すでに関節疾患がある犬や、高齢で足腰が弱くなっている犬の場合、通常の運動では負担が大きすぎることもあります。

そんな時は、特別な配慮が必要です。無理をさせず、犬の体に優しい運動を選びましょう。

1. 無理のない範囲で体を動かす

関節に問題がある犬でも、完全に運動をやめてしまうのは逆効果です。筋肉が衰えると、かえって関節への負担が増してしまいます。

痛みのない範囲でゆっくり歩く、平坦な道を選ぶなど、工夫次第で安全に運動できます。階段の上り下りや急な方向転換は避けてください。

犬が嫌がったり、歩き方に異変が見られたりしたら、すぐに中止して休ませましょう。無理は禁物です。翌日に疲れが残っていないか、様子を見ることも忘れないでください。

2. 水中運動やリハビリを取り入れる

水中トレッドミルやプールでの運動は、浮力によって関節への負担を大幅に軽減できます。陸上では難しい運動も、水中なら無理なく行えるのです。

水の抵抗を利用することで、効率的に筋力をつけられます。水圧による血流改善効果や、体温調節しやすいというメリットもあるでしょう。

動物病院やリハビリ施設で専用の設備が利用できます。費用はかかりますが、関節疾患のある犬には非常に効果的な方法です。

3. 獣医師に相談しながら進める

関節に問題がある犬のダイエットは、必ず獣医師の指導のもとで行ってください。自己判断で運動量を増やすと、症状を悪化させる危険があります。

定期的に診察を受けながら、運動内容や食事量を調整していきましょう。痛み止めやサプリメントを併用することで、より快適に運動できるようになることもあります。

リハビリの専門家がいる動物病院なら、より細やかなプログラムを組んでもらえます。愛犬の状態に合わせた最適な方法を、専門家と一緒に見つけていってください。

獣医師に相談すべきタイミング

ダイエットは基本的に自宅で取り組めますが、専門家の助言が必要な場面もあります。迷ったら早めに相談することが、愛犬の健康を守ることにつながるのです。

以下のような状況では、必ず獣医師に相談してください。

1. 食事制限しても体重が減らない時

適切なカロリー制限と運動を続けているのに、2〜3ヶ月経っても体重が全く減らない場合は注意が必要です。何か病気が隠れている可能性があります。

甲状腺機能低下症やクッシング症候群などの内分泌疾患は、ダイエットでは改善できません。血液検査で原因を突き止め、適切な治療を受ける必要があるのです。

自己流で食事をさらに減らすのは危険です。栄養不足に陥ったり、愛犬にストレスを与えたりするだけで、解決にはなりません。専門家の診断を受けましょう。

2. 急に太ったり食欲が増えた時

短期間で急激に体重が増えた場合、単純な食べ過ぎではない可能性もあります。ホルモン異常や薬の副作用が原因かもしれません。

異常な食欲や、水を大量に飲むといった症状が伴う場合は、特に注意が必要です。これらはクッシング症候群や糖尿病の初期症状として現れることがあります。

お腹だけが膨らんでいる場合は、腹水が溜まっている可能性も考えられます。いずれにしても、早急に診察を受けることをおすすめします。

3. 運動を嫌がったり元気がない時

今まで喜んでいた散歩を嫌がるようになったら、どこか痛みがあるのかもしれません。関節や腰に問題が生じている可能性があります。

元気がない、食欲がない、動きが鈍いといった症状も見逃せません。肥満による病気が進行しているサインかもしれないのです。

犬は痛みを我慢する動物です。明らかな症状が出た時には、かなり進行していることもあります。少しでも異変を感じたら、様子見せずに受診してください。

まとめ

愛犬の肥満チェックは、触って見て確認するBCSという方法が最も確実です。定期的に体重を測り、体型の変化を記録しておくことで、小さな変化にも気づきやすくなります。

肥満の原因は食事や運動だけでなく、病気が隠れていることもあります。ダイエットを始める前に、一度獣医師に相談して健康状態をチェックしてもらうと安心です。食事と運動をバランスよく見直し、家族全員で協力しながら、焦らずゆっくりと理想体重を目指していきましょう。

愛犬が健康で長生きするために、今日から一歩を踏み出してを踏み出してみませんか?

Xからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!
ABOUT ME
GOOD DOG
GOOD DOG
グッドドッグは、犬の種類や性格、飼い方の基本をわかりやすくまとめた情報メディアです。初めて犬を迎える人から、より良い暮らしを目指す飼い主まで役立つ内容を紹介します。
記事URLをコピーしました