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ボルドー・マスティフは勇敢で落ち着いた性格?家族想いな大型犬の魅力を解説

GOOD DOG編集部

「ボルドー・マスティフという犬種を知っていますか?」と聞かれても、ピンとこない方が多いかもしれません。しわの寄った顔と筋肉質な体つきが特徴的なこの大型犬は、見た目の迫力とは裏腹に穏やかで愛情深い性格を持っているのです。

フランス生まれのボルドー・マスティフは、家族への忠誠心が非常に強く、特に子どもに対して優しく接することができる犬種です。ただし体が大きく力も強いため、飼い主としてしっかりとした知識と心構えが必要になります。この記事では、ボルドー・マスティフの性格や飼い方について詳しく紹介していきます。

ボルドー・マスティフってどんな犬なの?

ボルドー・マスティフは、フランス原産の超大型犬です。その歴史は古く、フランス犬種の中でも最も古い犬種のひとつとされています。

1. フランス生まれの歴史ある大型犬

ボルドー・マスティフのルーツには諸説あります。ローマ人が戦争や競技場で使ったグリーク・マスティフが祖先だという説や、ケルト民族が狩猟に使っていたマスティフが祖先だという説などが存在するのです。

かつては猪や熊などの大型獣を狩る猟犬として活躍していました。家や家畜を守る護衛犬としての役割も担っていたため、その勇敢さは折り紙付きです。さらに闘犬としての歴史も持っており、当時はどう猛な性質を持っていたとされています。

しかし時代とともに繁殖が重ねられ、現在では家庭犬や番犬として愛される穏やかな性格に改良されました。フランス本国でも希少な犬種となっており、日本で見かけることはほとんどありません。

2. 迫力のある見た目が特徴的

ボルドー・マスティフの第一印象は、やはりその「迫力」でしょう。大きくしわの寄った顔は、まるで年輪を刻んだ老賢者のような風格があります。体の皮膚もたるんでおり、独特の存在感を放っているのです。

体つきは筋肉質でがっちりとしています。オスの体高は60~68cm、メスは58~66cmが標準です。体重はオスが50kg以上、メスが45kg以上と、かなりの重量感があります。成犬になると人間の大人と同じくらいか、それ以上の重さになることも珍しくありません。

毛色はフォーンの単色で、マホガニーからイザベラまで許容されますが、濃い色のほうが望ましいとされています。短くてかたい上毛と細い下毛のダブルコートで、赤みがかった色合いが美しいです。

3. 実は穏やかで落ち着いた犬種

「こんなに迫力のある見た目なのに?」と驚かれるかもしれませんが、ボルドー・マスティフは物静かで穏やかな性格をしています。攻撃性を見せることはまずなく、落ち着いて状況を判断する冷静さを持っているのです。

もともとは闘犬としての歴史を持つため破壊力は強力ですが、注意深い繁殖によって温和で寛容な性格に改良されました。飼い主に忠実で従順な犬へと生まれ変わったのです。

ただし力の強さは変わらないため、きちんとした訓練を行う必要があります。リーダーと認めた飼い主に対しては非常に愛情深く接してくれますが、主導権を握れない飼い主では扱いが難しくなってしまいます。

ボルドー・マスティフの性格の魅力とは?

見た目とのギャップが大きいボルドー・マスティフですが、その性格には多くの魅力が詰まっています。勇敢でありながら攻撃的ではなく、家族への愛情が深いという理想的なバランスを持っているのです。

1. 勇敢だけど攻撃的ではない

ボルドー・マスティフは用心深さと多大な勇気を持ち合わせています。いざという時には家族を守るために立ち上がる勇敢さがあるのです。古代の闘犬としての血筋が、今でもその気質に受け継がれています。

しかし勇敢だからといって攻撃的というわけではありません。むしろ穏やかで、他の犬や人を攻撃することはほとんどないのです。過去の歴史から攻撃性があるように思われがちですが、実際には大人しく落ち着いた性格をしています。

この「勇敢だけど穏やか」という性格は、番犬として理想的です。無駄に吠えたり噛みついたりすることなく、状況を冷静に判断して行動できるからです。落ち着きがあり、刺激の強さに対する安定が取れているのがボルドー・マスティフの大きな魅力といえるでしょう。

2. 家族への愛情がとても深い

ボルドー・マスティフは良い伴侶となり、主人をよく慕います。非常に愛情深い性格をしており、家族への忠誠心が強いのです。特に子どもに対しては優しく接することができ、「心優しき巨人」と呼ばれることもあります。

飼い主と認めた人には従順で、そばにいることを喜びます。大きな体で甘えてくる姿は、見た目とのギャップもあって本当に愛らしいものです。明るく活発に遊ぶところもあり、家族との時間を大切にします。

ただし愛情深いがゆえに、飼い主と離れることを嫌う傾向があります。長時間の留守番はストレスになることもあるため、できるだけ一緒にいられる環境を整えてあげることが望ましいでしょう。家族の一員として迎え入れる覚悟が必要な犬種です。

3. 警戒心が強く番犬向きの気質

ボルドー・マスティフは護衛する能力に優れています。用心深い性格をしているため、見知らぬ人や状況に対しては警戒心を持って接するのです。この警戒心は、家族を守るための本能的なものといえます。

番犬としての適性は非常に高く、不審者に対しては威圧感のある存在感で対応します。その大きな体と迫力のある顔つきだけで、十分な抑止力になるでしょう。吠えなくても、ただそこにいるだけで安心感を与えてくれる存在なのです。

オスは特に支配的な性格をする傾向があります。縄張り意識が強く、自分のテリトリーを守ろうとする意識が高いのです。この気質を理解した上で、適切なしつけを行うことが大切になります。

4. 意外と繊細で甘えん坊な一面も

大きくて力強い外見からは想像しにくいかもしれませんが、ボルドー・マスティフは意外と繊細な一面を持っています。飼い主の表情や声のトーンを敏感に読み取り、気持ちを察してくれるのです。

甘えん坊な性格でもあり、飼い主のそばにいたがります。大きな体で寄り添ってくる姿は、まるで大きな子どものようで微笑ましいものです。撫でられることが大好きで、スキンシップを求めてきます。

ただし体が大きいため、意図せず人を押し倒してしまうこともあります。甘えたい気持ちと体の大きさのバランスを取るためにも、子犬の頃からのしつけが重要になってくるのです。

子どもや他のペットとの相性は?

家族として迎え入れる際に気になるのが、子どもや他のペットとの相性です。ボルドー・マスティフは基本的に穏やかな性格をしていますが、体の大きさゆえに注意すべき点もあります。

1. 子どものいる家庭でも飼えるの?

ボルドー・マスティフは子どもに対して優しく接することができる犬種です。家族への愛情が深く、特に小さな子どもを守ろうとする意識が強いのです。穏やかで動じない性格なので、子どもが多少騒いでも冷静に対応できます。

ただし体が大きく力も強いため、意図せずケガを負わせてしまう可能性があることを忘れてはいけません。遊んでいる最中に勢い余って押し倒してしまったり、尻尾を振った勢いで物が倒れたりすることもあります。

子どもとボルドー・マスティフを一緒にする際は、必ず大人が見守ることが大切です。子どもにも犬との正しい接し方を教え、お互いに安全に過ごせる環境を作りましょう。きちんとしつけを行い、行動をコントロールできるようにしておけば、良いパートナーになってくれます。

2. 他の犬や動物とうまく暮らせる?

ボルドー・マスティフは穏やかな性格をしているため、他の犬を攻撃することはまずありません。社会性をしっかりと身につけていれば、多頭飼いも可能です。特に子犬の頃から他の犬と触れ合う機会を持つことで、友好的な関係を築けるようになります。

ただしオスは支配的な性格をする傾向があるため、同じくオスの犬との相性には注意が必要です。縄張り意識が強く出てしまうこともあるため、初対面の際は慎重に様子を見ましょう。

猫などの小動物との相性は、個体差があります。子犬の頃から一緒に育てば仲良くなれる可能性が高いですが、成犬になってから新しいペットを迎える場合は慎重な導入が必要です。基本的には穏やかな性格ですが、急な動きに反応してしまうこともあるため、最初は監視下で徐々に慣れさせていきましょう。

3. 飼い主以外の人への接し方

ボルドー・マスティフは家族には愛情深いですが、見知らぬ人に対しては警戒心を持ちます。これは番犬としての気質からくるもので、すぐには心を開かない傾向があるのです。

来客があった際は、飼い主が落ち着いて対応することで、ボルドー・マスティフも安心します。飼い主が信頼している人だと理解すれば、徐々に受け入れてくれるでしょう。無理に触らせようとせず、犬のペースで慣れさせることが大切です。

散歩中に他の人とすれ違う時も、基本的には穏やかに対応します。ただし体が大きいため、相手に威圧感を与えてしまうこともあります。リードをしっかり持ち、飼い主がコントロールできていることを示すようにしましょう。子犬の頃から様々な人と触れ合う機会を持つことで、社会性を育てることができます。

ボルドー・マスティフを飼うときの心構え

ボルドー・マスティフは魅力的な犬種ですが、誰にでも飼いやすいというわけではありません。その体の大きさと力強さから、飼い主にはしっかりとした覚悟と責任が求められます。

1. 初心者には難しいと言われる理由

ボルドー・マスティフは初心者には扱いが難しく、不向きな犬種といえるでしょう。その理由はいくつかあります。

まず体が大きく力が強いため、コントロールするには相応の体力と技術が必要です。散歩中に引っ張られたら、大人でも止めるのが大変なほどの力があります。きちんとした訓練を行い、飼い主が主導権を握ることができなければ、日常生活に支障をきたす可能性もあるのです。

次に、リーダーシップが求められます。ボルドー・マスティフはリーダーと認めた飼い主に忠実ですが、毅然とした態度で接することができる人でなければ、言うことを聞いてくれません。優柔不断な対応は犬を混乱させてしまいます。

さらに飼育にかかる費用も大きいです。食事量が多く、医療費も体のサイズに比例して高額になります。経済的な余裕がないと、十分なケアを提供できない可能性があります。

2. 室内飼いが向いている犬種

ボルドー・マスティフは室内飼いが基本です。家族と一緒にいることを好む性格なので、外で鎖につながれて過ごすような飼い方は向いていません。愛情深い性格ゆえに、家族から離れて過ごすことはストレスになってしまうのです。

ただし体が大きいため、十分なスペースが必要になります。狭い部屋では犬もストレスを感じますし、尻尾を振っただけで物が倒れてしまうこともあるでしょう。できれば広めのリビングや、犬が自由に動けるスペースを確保してあげたいものです。

また、ボルドー・マスティフは暑さに弱い犬種です。短頭種特有の呼吸器系の問題もあるため、夏場はエアコンで室温を管理する必要があります。室内飼いであれば温度調整がしやすく、犬の健康を守りやすいのです。

3. リーダーシップを持って接することが大切

ボルドー・マスティフを飼う上で最も重要なのは、飼い主がリーダーシップを持つことです。犬よりも飼い主が上の立場であることを、一貫した態度で示す必要があります。

毅然とした態度とは、厳しくするということではありません。ルールを明確にし、それを守らせることです。「ダメ」と言ったら必ず止めさせる、「待て」と言ったら待たせる、といった基本的なことを徹底します。曖昧な対応は犬を混乱させ、言うことを聞かなくなる原因になります。

同時に、愛情を持って接することも大切です。しつけと愛情のバランスを取りながら、信頼関係を築いていきましょう。ボルドー・マスティフはリーダーと認めた飼い主には非常に忠実で、良きパートナーになってくれます。

子犬の頃から始めたいしつけのポイント

ボルドー・マスティフのしつけは、子犬の頃から始めることが非常に重要です。成犬になってからでは、その力の強さゆえに修正が難しくなってしまいます。

1. なぜ子犬期のしつけが重要なの?

子犬の頃は体も小さく、まだ力もそれほど強くありません。この時期にしっかりとしたしつけを行うことで、成犬になってからもコントロールしやすくなるのです。体が大きくなってからでは、物理的に制止することが難しくなってしまいます。

また、子犬期は学習能力が高く、新しいことを吸収しやすい時期でもあります。社会性を身につけさせるのにも最適な時期なのです。様々な人や犬、環境に触れさせることで、柔軟な対応ができる犬に育ちます。

さらに、子犬の頃から信頼関係を築くことで、飼い主をリーダーとして認識させやすくなります。早期からの一貫したしつけが、将来の良好な関係につながるのです。

2. 基本的な指示を覚えさせる方法

まずは「お座り」「待て」「来い」といった基本的な指示から教えていきましょう。これらの指示は、日常生活で犬の行動をコントロールする上で欠かせないものです。

指示を教える際は、短い言葉を使います。「お座り」なら「座れ」、「待て」なら「待て」と、シンプルな言葉で統一しましょう。家族全員が同じ言葉を使うことも重要です。人によって言い方が違うと、犬は混乱してしまいます。

繰り返し練習することで、徐々に指示を覚えていきます。最初はできなくても諦めずに、根気強く教え続けることが大切です。ボルドー・マスティフは賢い犬種なので、一貫した訓練を続ければ必ず覚えてくれます。

3. 褒めて伸ばすことを意識する

しつけの基本は、できたことを褒めることです。ボルドー・マスティフは愛情深い性格をしているため、飼い主に褒められることを喜びます。指示に従えたら、すぐに褒めてあげましょう。

褒める時は、明るい声でたくさん褒めます。「よくできたね!」「すごいね!」と、犬に伝わるように感情を込めて言葉をかけるのです。同時に体を撫でてあげると、より効果的です。

ご褒美としておやつを使うのも良い方法ですが、食べ物だけに頼りすぎないことも大切です。言葉と撫でることで十分に褒められるようになれば、どんな場面でも対応できるようになります。ボルドー・マスティフは飼い主を喜ばせたいという気持ちが強いので、褒めることで自然と良い行動が増えていくでしょう。

4. 家族全員で一貫したしつけを

しつけは家族全員で協力して行うことが重要です。お母さんは甘くてお父さんは厳しい、というようなバラバラな対応では、犬は混乱してしまいます。

家族でルールを決めて、それを全員が守るようにしましょう。例えば「ソファには乗せない」と決めたら、誰も例外を作ってはいけません。一人でも許してしまうと、犬はそのルールが絶対ではないと学習してしまいます。

また、指示の言葉も統一します。「座れ」と言う人と「お座り」と言う人がいると、犬はどちらに従えばいいのか分からなくなります。家族会議を開いて、使う言葉を決めておくと良いでしょう。一貫性を持ったしつけこそが、ボルドー・マスティフとの信頼関係を築く鍵になるのです。

毎日の散歩と運動の必要性

ボルドー・マスティフは大型犬なので、毎日の運動が欠かせません。適度な運動は健康維持にも、ストレス解消にも役立ちます。

1. 1日にどれくらいの運動が必要?

ボルドー・マスティフには、毎日朝夕の散歩を欠かさずに行うことが推奨されています。1回の散歩時間は30分から1時間程度が目安です。若いうちから規則正しく散歩を行い、適正体重と丈夫な体を維持するように心がけましょう。

散歩は単なる運動だけでなく、気分転換や社会性を育てる大切な時間でもあります。外の空気を吸い、様々な刺激を受けることで、犬の心身ともに健康を保つことができるのです。

ただし、若い頃から過度な運動をさせると、関節に負担がかかってしまいます。特に成長期の子犬は、骨や関節がまだ十分に発達していないため、激しい運動は避けるべきです。年齢に応じた適切な運動量を心がけましょう。

2. 激しすぎる運動は避けたほうがいい理由

ボルドー・マスティフは体が大きく重いため、関節への負担が大きい犬種です。特に股関節形成不全になりやすい傾向があるため、激しいジャンプや長時間の走行は避けたほうが良いでしょう。

階段の上り下りも、できれば避けたい動きです。特に子犬の頃は、抱っこして移動させるか、スロープを使うなどの工夫が必要になります。成犬になっても、無理な運動は控えめにしましょう。

また、短頭種特有の呼吸器系の問題もあります。激しい運動をすると呼吸が苦しくなってしまうことがあるため、犬の様子をよく観察しながら運動させることが大切です。息が荒くなったり、よだれが多くなったりしたら、休憩を取らせましょう。

3. 散歩は社会性を育てる大切な時間

散歩中には、他の犬や人とすれ違うこともあります。こうした経験が、社会性を育てる貴重な機会になるのです。子犬の頃から様々な刺激に触れさせることで、柔軟に対応できる犬に育ちます。

散歩コースを時々変えてみるのもおすすめです。いつもと違う景色や匂いに触れることで、犬の好奇心を刺激できます。新しい環境に慣れることで、適応力も高まるでしょう。

ただし、警戒心の強い性格なので、見知らぬ犬との接触には注意が必要です。相手の飼い主さんに許可を得てから、ゆっくりと近づけるようにしましょう。無理に近づけると、お互いにストレスになってしまいます。犬のペースに合わせて、少しずつ社会性を育てていくことが大切です。

ボルドー・マスティフの食事で気をつけること

大型犬であるボルドー・マスティフは、食事量も多く、栄養バランスにも気を配る必要があります。適切な食事管理が、健康で長生きする秘訣になるのです。

1. 大型犬に適したフードの選び方

ボルドー・マスティフには「総合栄養食」と記載されたフードを与えましょう。総合栄養食とは、そのフードと水だけで必要な栄養を摂取できるように作られたものです。一般食は嗜好性を重視していて栄養バランスが偏るため、主食には不向きです。

大型犬専用のフードを選ぶことも大切です。大型犬用フードは、関節の健康をサポートする成分が配合されていることが多いのです。ボルドー・マスティフは股関節形成不全になりやすいため、関節ケアができるフードを選ぶと良いでしょう。

また、年齢に応じたフードを選ぶことも重要です。子犬用、成犬用、シニア犬用と、それぞれの時期に必要な栄養バランスが異なります。愛犬の年齢に合ったフードを与えることで、健康を維持しやすくなります。

2. 1日の食事回数と量の目安

成犬の場合、1日2回に分けて食事を与えるのが基本です。朝と夕方、決まった時間に与えることで、生活リズムも整います。食事量はフードのパッケージに記載されている目安を参考にしましょう。

ただし、個体差があるため、愛犬の体型を見ながら調整することが大切です。太りすぎていれば量を減らし、痩せすぎていれば増やすという具合に、柔軟に対応します。適正体重を維持することが、関節への負担を減らすことにもつながります。

子犬の頃は1日3~4回に分けて与えます。一度にたくさん食べられないため、回数を増やして少量ずつ与えるのです。成長に合わせて徐々に回数を減らし、最終的には1日2回にしていきましょう。

3. 胃捻転を防ぐための食事の工夫

ボルドー・マスティフは胃捻転を起こしやすい犬種です。胃捻転とは、胃がねじれてしまう病気で、緊急手術が必要になる危険な状態です。大型犬で胸が深い犬種に多く見られます。

胃捻転を防ぐためには、食事の与え方に工夫が必要です。まず、食事の前後に激しい運動をさせないことです。食後すぐに走り回ると、胃がねじれやすくなってしまいます。食事の前後1時間は、安静に過ごさせましょう。

また、一度に大量の食事を与えないことも大切です。1日の食事量を2回に分けることで、一度に入る量を減らせます。早食いも胃捻転のリスクを高めるため、早食い防止の食器を使うのも良い方法です。水も一度に大量に飲ませないように注意しましょう。

日々のお手入れとケアの方法

ボルドー・マスティフは短毛種ですが、定期的なお手入れが必要です。特にしわのケアは欠かせません。日々のケアを怠ると、皮膚トラブルの原因になってしまいます。

1. ブラッシングの頻度と方法

短毛種であるボルドー・マスティフは、それほど頻繁なブラッシングは必要ありません。週に2~3回程度で十分でしょう。ダブルコートなので、換毛期には抜け毛が増えるため、この時期は毎日ブラッシングしてあげると良いです。

ブラッシングにはラバーブラシやスリッカーブラシを使います。力を入れすぎず、優しくブラッシングしてください。皮膚を傷つけないように注意しながら、抜け毛を取り除いていきます。

ブラッシングは抜け毛を取るだけでなく、皮膚の血行を促進する効果もあります。マッサージするように行うことで、犬もリラックスできるでしょう。また、体を触ることで、しこりや皮膚の異常にも早く気づけます。

2. しわの間を清潔に保つコツ

ボルドー・マスティフの特徴である顔のしわは、定期的な掃除が必要です。しわの間に汚れや湿気が溜まると、皮膚炎の原因になってしまいます。

毎日、しわの間を柔らかい布やウェットティッシュで拭いてあげましょう。優しく持ち上げて、しわの奥まで丁寧に拭き取ります。拭いた後は、しっかりと乾燥させることが大切です。湿ったままにしておくと、雑菌が繁殖してしまいます。

特に食後は、しわの間に食べ物のカスが挟まっていることがあります。そのまま放置すると臭いの原因にもなるため、食後のケアを習慣にしましょう。こまめなケアが、皮膚トラブルを防ぐ鍵になります。

3. ヨダレのケアは毎日必要

ボルドー・マスティフはヨダレが多い犬種です。短頭種特有の口の構造から、ヨダレが垂れやすいのです。家の中のあちこちにヨダレが付いてしまうこともあるでしょう。

ヨダレ拭き用のタオルを常に用意しておくことをおすすめします。気づいたらすぐに拭いてあげることで、顔周りを清潔に保てます。ヨダレをそのままにしておくと、皮膚炎の原因になることもあります。

また、水を飲んだ後も口の周りが濡れています。そのまま家の中を歩き回ると、床が濡れてしまうこともあるでしょう。水飲み場の近くにタオルを置いておき、飲んだ後に拭く習慣をつけると良いです。ヨダレの多さは受け入れるしかありませんが、こまめなケアで快適に過ごせます。

4. 暑さ対策をしっかりと

ボルドー・マスティフは暑さに弱い犬種です。短頭種は呼吸による体温調節が苦手なため、熱中症のリスクが高いのです。夏場は特に注意が必要になります。

室内では、エアコンで温度を管理しましょう。犬にとって快適な温度は、人間よりも少し低めです。25度前後を目安に設定すると良いでしょう。直射日光が当たる場所は避け、風通しの良い涼しい場所で過ごさせてください。

散歩は早朝や夕方の涼しい時間帯に行います。日中の暑い時間は避けましょう。アスファルトが熱くなっているかどうか、手で触って確認してから散歩に出かけるのが安心です。熱中症の症状が出たら、すぐに動物病院に連絡してください。

気をつけたい病気と健康管理

ボルドー・マスティフには、かかりやすい病気がいくつかあります。これらの病気について知っておくことで、早期発見・早期治療につながります。

1. 股関節形成不全のリスク

股関節形成不全は、大型犬に多く見られる病気です。股関節がうまく形成されず、歩行に支障をきたします。遺伝的な要因が大きいとされていますが、成長期の過度な運動や肥満も原因になります。

症状としては、歩き方がおかしい、後ろ足を引きずる、階段を嫌がるなどが挙げられます。子犬の頃からこうした症状が見られることもあれば、成犬になってから現れることもあります。

予防としては、適正体重を維持することが大切です。太りすぎると関節に負担がかかってしまいます。また、成長期の激しい運動は避け、関節に優しい生活を心がけましょう。症状が出たら、早めに動物病院を受診してください。

2. 胃捻転を予防するには?

胃捻転は、ボルドー・マスティフのような大型犬で胸が深い犬種に多い病気です。胃がねじれてしまい、血流が遮断される危険な状態になります。急激に症状が進行するため、緊急手術が必要になることもあります。

症状としては、お腹が膨れる、吐こうとしても何も出ない、落ち着きがない、よだれが大量に出るなどがあります。これらの症状が見られたら、すぐに動物病院に連れて行ってください。

予防方法は食事の項目で説明した通りです。食事の前後の激しい運動を避ける、一度に大量に食べさせない、早食いをさせないなどの対策が重要になります。日頃から意識して予防することで、リスクを減らせます。

3. 皮膚トラブルに注意

ボルドー・マスティフは皮膚炎になりやすい犬種です。しわの間に汚れや湿気が溜まりやすいため、皮膚トラブルが起きやすいのです。赤みやかゆみ、臭いなどの症状が出たら注意が必要です。

予防としては、しわの間を毎日清潔に保つことが第一です。拭いた後はしっかり乾燥させましょう。また、アレルギーが原因で皮膚炎になることもあるため、フードの見直しも考えてみてください。

皮膚の異常に気づいたら、早めに動物病院を受診しましょう。放置すると悪化してしまいます。定期的に体をチェックして、早期発見を心がけることが大切です。日々のお手入れが、皮膚トラブルの予防につながります。

4. 定期的な健康チェックを忘れずに

病気の早期発見のためには、定期的な健康チェックが欠かせません。年に1回は動物病院で健康診断を受けることをおすすめします。血液検査やレントゲン検査などで、目に見えない異常も発見できます。

また、関節炎や肥大型心筋症なども気をつけたい病気です。これらの病気は症状が出にくいため、定期的な検査で早期に発見することが重要になります。シニア期に入ったら、検査の頻度を増やすことも検討しましょう。

日常的には、食欲や排泄の様子、歩き方などを観察します。いつもと違う様子が見られたら、早めに獣医師に相談してください。飼い主が愛犬の変化に気づくことが、健康を守る第一歩になるのです。

ボルドー・マスティフの寿命はどれくらい?

ボルドー・マスティフを家族に迎えるなら、寿命についても知っておきたいものです。大型犬は小型犬に比べて寿命が短い傾向がありますが、適切なケアで少しでも長く一緒に過ごせます。

1. 平均的な寿命について

ボルドー・マスティフの平均寿命は8~10年程度とされています。大型犬の中でも比較的短めですが、これは体の大きさや心臓への負担などが関係しているのです。

ただし、これはあくまで平均です。個体差があり、もっと長生きする子もいれば、残念ながら早くに亡くなってしまう子もいます。遺伝的な要因や飼育環境、食事、運動など、様々な要素が寿命に影響します。

寿命が短いからこそ、一日一日を大切に過ごしたいものです。愛犬との時間は、かけがえのない宝物になるでしょう。限られた時間だからこそ、たくさんの愛情を注いであげてください。

2. 長生きしてもらうためにできること

長生きの秘訣は、適切な食事管理と運動です。太りすぎは関節や心臓に負担をかけるため、適正体重を維持しましょう。毎日の散歩を欠かさず、健康的な生活リズムを作ることが大切です。

定期的な健康診断も重要です。病気の早期発見・早期治療が、寿命を延ばすことにつながります。年に1回は動物病院で検査を受けましょう。シニア期に入ったら、半年に1回の検査も検討してください。

ストレスの少ない環境を整えることも大切です。家族と一緒に過ごせる時間を多く持ち、愛情を注いであげましょう。ボルドー・マスティフは家族想いの犬種なので、飼い主との絆が健康にも良い影響を与えます。

3. シニア期に入ったら気をつけること

7歳を過ぎたあたりから、シニア期に入ったと考えて良いでしょう。この頃から体の衰えが見え始めます。動きが鈍くなったり、寝ている時間が増えたりするのは自然なことです。

シニア期には、食事内容を見直す必要があります。消化しやすく、関節をサポートする成分が入ったシニア用フードに切り替えましょう。食事量も、活動量に合わせて調整します。

運動量も徐々に減らしていきます。無理な運動は体に負担をかけるため、犬のペースに合わせてゆっくり散歩しましょう。階段の上り下りなど、関節に負担のかかる動きは避けてください。愛犬が快適に過ごせるよう、環境を整えてあげることが大切です。

ボルドー・マスティフを迎える前に知っておきたいこと

ボルドー・マスティフを家族に迎える前に、いくつか確認しておきたいことがあります。大型犬を飼うということは、それなりの責任と準備が必要になるのです。

1. 飼育にかかる費用の目安

大型犬の飼育には、かなりの費用がかかります。食費だけでも月に1万円以上はかかるでしょう。体が大きい分、食べる量も多いのです。

医療費も高額になりがちです。ワクチンや健康診断の費用は、体重によって変わることが多く、大型犬は高めに設定されています。病気になった時の治療費や手術費も、数十万円かかることもあります。ペット保険への加入も検討しましょう。

その他、トイレシーツやおもちゃ、リードやハーネスなども大型犬用のものが必要です。寝床も大きめのものを用意する必要があります。初期費用だけでも、かなりの金額になることを覚悟しておきましょう。

項目月額目安備考
食費10,000~15,000円フードの種類により変動
トイレ用品2,000~3,000円シーツなど
その他消耗品1,000~2,000円おもちゃ、おやつなど
医療費年間50,000円~ワクチン、健康診断など

2. 迎え入れる前に準備するもの

ボルドー・マスティフを迎える前に、必要なものを揃えておきましょう。まずは寝床です。大型犬用のベッドやクレートを用意してください。広めのスペースで、落ち着いて休める場所を作ってあげましょう。

食器は安定感のあるものを選びます。大型犬用の高さ調整ができる食器台もおすすめです。首への負担を減らせます。水入れも大きめのものを用意してください。

リードとハーネスも大型犬用のものが必要です。首輪よりもハーネスのほうが、引っ張る力を分散できるのでおすすめです。丈夫で幅の広いものを選びましょう。

トイレシーツも大型犬用を用意します。トイレトレーニングをする場合は、大きめのトイレトレーを準備してください。その他、ブラシやシャンプー、爪切りなどのケア用品も揃えておきましょう。

3. どこで出会えるの?

ボルドー・マスティフは希少な犬種のめ、ペットショップで見かけることはほとんどありません。出会うためには、ブリーダーを探すことになるでしょう。

信頼できるブリーダーを見つけることが重要です。犬の健康状態や親犬の情報、飼育環境などを確認させてもらいましょう。良いブリーダーは、質問にも丁寧に答えてくれます。

海外から輸入するという方法もありますが、輸送のストレスや検疫の問題など、ハードルは高いです。また、保護犬として迎え入れるという選択肢もあります。希少な犬種なので可能性は低いですが、縁があるかもしれません。

いずれにしても、衝動的に決めるのではなく、じっくりと考えて決断しましょう。ボルドー・マスティフとの出会いは、人生を変える大きな決断になるはずです。

まとめ

ボルドー・マスティフは、見た目の迫力とは裏腹に穏やかで愛情深い性格を持つ魅力的な犬種です。家族への忠誠心が強く、勇敢でありながら攻撃的ではない理想的なバランスを持っています。ただし体が大きく力も強いため、飼い主にはリーダーシップと責任感が求められます。

子犬の頃からのしつけや毎日の散歩、適切な食事管理など、手間はかかりますが、それ以上の喜びと絆を与えてくれるでしょう。股関節形成不全や胃捻転などの病気には注意が必要ですが、日々のケアと定期的な健康チェックで予防できます。寿命は8~10年程度と短めですが、一緒に過ごす時間はかけがえのないものになるはずです。もしボルドー・マスティフを家族に迎えることを考えているなら、この記事で紹介した内容を参考に、じっくりと準備を進めてください。

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